原因はいろいろあるだろう。
1)たくさん消費する世代の人口が減っている
2)本来盛んに消費する世代の給料が特に安い
3)生活が一定レベルに達してとても欲しいものが無い
4)将来不安が大きくて貯蓄してしまう
などなど。
このうち、1)は長期的な課題であり、
短期的にはなんともしがたい。
移民を受け入れれば別だが。
2)は雇用の問題で、
日本の雇用慣行を破壊しないことには
解決できない。
3)と4)は見合いで、
将来不安に打ち勝って「欲しい」と思わせるものが少ない
というのは実感としてある。
平均的な日本人の暮らしはつましいもので、
上を見れば、大きな家や別荘を持って
使用人をたくさん使って、
高給な服をたくさん買って、
おいしいものをたくさん食べて・・・
と贅沢の種はたくさんあるはずだが、
しかし、それらは所詮「贅沢」であって、
日本における必要度はそれほど大きくはない。
子供が小さければ、将来の教育費に備えなくてはならず、
子供が大きくなった頃には、老後の資金に備えなくては
ならないこの国では、必要度が小さい贅沢が
どうしても後回しになってしまうのは、やむをえないだろう。
というわけで、たとえば大学までの教育を無料化したり、
十分な年金を保証したりすれば、もう少し消費するように
なるのかもしれないが、やはり、1)と2)がある以上、
効果は限定的のような気もする。
なかなか克服は難しそうだなぁ・・・
しかし、家電などは安くなっていても、
食料品などは、この夏の異常気象もあって、
値上がりしているような気もする。
技術の進歩で、日本の売りたいものは値下がりし、
資源の取り合いで、日本が買わなければいけないものは値上がり。
なんだか最悪だ。
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