ブッカー賞受賞作。
原題は"Disgrace"
家名を汚す、というような意味もあるようだ。
読後感は複雑。
シニカルな文体は、ちょっと
カート・ヴォネガットを思わせる。
しかし、この作品に関しては、
カート・ヴォネガットほど寓話的でもなければ、
(通常の意味で)ヒューマンでもない。
逆に言えば、もっとあけすけというか、
ぶっちゃけた感じ?
語り手である元大学教授の
キャラクターがつかみ難い。
頑なかと思うと、そうでもなかったり。
もっと情けないのかと思ったが
それほどでもなかった。
主人公はむしろ娘のルーシーや
その友人のベブ・ショウなのかもしれない。
ある意味「大人になること」
「非西洋的価値観」
に関する小説なのだが・・・
南アフリカという特殊な風土も
背景にあるのだと思う。
そのあたりも、わかりにくい要因かもしれない。
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