まだ書いていないのだが、
続けて amazon のお薦めに従って読んだ
「哲学の先生と人生の話をしよう」
が面白かったので、申し訳ないが、
こちらの感想を先に。
人生相談、といっても、
恋愛の相談などが多くて、
ふざけているような質問もあるので、
どこまで本当の悩みかはよくわからないが、
回答のほうは一貫している。
・相談者が何を書いていないかに注意する
・その上で以下のような方向でアドバイスする
- 自分の思い込みの可能性や
プライドを意識すること
- 自分の感覚、違和感や欲望を大切にして
素直に向き合うこと
- 上記のようなことを相談できる
他者とよく話をしようとすること
- 支配しようとする人や共依存の
悪い関係からは距離を取ること
哲学や精神分析、さらには、
AV監督の著書までも参考書として揚げて
回答してゆく様子はとても楽しめるし、
自分の思い込みに気づく契機にもなる。
問題があるとすれば、
回答者がちょっと
かっこつけすぎというか、
説教臭いことがある点だろうか・・・
著者の言い方を借りれば、
本当に相談者を救いたいのか、
自分の博学や、メタな立場に立つ技術を
ひけらかしたいのか。
どちらかに決められるものではないし、
後者がゼロになることはないが、
それが見え隠れする感じが
過剰に気になるのは、
私自身が歪んでいるからなのだろう。
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