日々の寝言~Daily Nonsense~

ビジョンなき続投

安倍首相は続投するようだ。
どこまでも「民意」というものが読めない人らしい。
世間知らずの二世議員(三世か)なのだから、しかたないけど。

自民党自体、あまりの惨敗に呆然としていて、
これ以上混乱するのを避けたいのだろう。

それに、安倍さんの後を狙っている人たちにとっては、
どん底のところで引き継ぐよりは、
今はいちおう支持して恩を売っておくほうが得、
というのも見え透いている。

しかし、政治空白を避けるため、というが、
安倍内閣はもはや死に体で、
機能していないのではないか?

米国の従軍慰安婦決議にも何も対応できていないようだし、
テロ特措法への対策も何かできそうな感じがしない。

反省すべきところは反省する、というのはいいけど、
赤城さんのことにしても、あれだけ悪いことはないと言っていたのに、
今更、首ですか。どうして?悪いことしてないんでしょ?
それに、自分については何もしないで、いきなり部下だけ首。
最悪のトップですな・・・

これで幕引き、ではなくて、
領収書をちゃんと出させるほうがはるかに重要だと思うのだが。

なんだか、あらゆる点で、末期的だ。

小泉さんには愛嬌があったが、安倍さんには無い、
と書いたが、小泉さんにあって安倍さんに無いものは
ほかにもいろいろある。

たとえば、自信。
小泉さんのやったことが、結果としてよかったのかどうかは、
時間が経ってみないとわからないが、
いずれにせよ、小泉さんが不安そうな表情やおびえた表情を
しているところは見たことがない。
でも、安倍さんは、いつでも、どこか不安そうな感じがする。

小泉さんは自信に満ちていた。
少なくとも一時的には、
自民党の老獪な人々を完全に手玉に取っていた。
安倍さんは、そうした人々を恐れている。
岸総理の影を恐れている。そして、持病を恐れている・・・

小泉さんは好きなことしかしなかった。
ブッシュとため口をきき、オペラを鑑賞し、
「感動した!」と言っていた。
少なくとも、見かけ上は、首相でいることを楽しんでいた。
しかし、安倍さんは、ほんとうに
首相になりたかったのだろうか?

リーダーたる資質も無いのに、
家柄と、周囲の勝手な期待で祭り上げられて、
かわいそう、ではあるが・・・

「美しい国日本」「わたしの国づくり」って、
自分がどこかのお殿様とでも思っているのだろうか?
戦国時代の歴史小説から取ってきたようなフレーズで、
現代の日本の生活実感が全然感じられない。

「戦後レジームからの脱却」は確かに必要だろうが、
それが道徳や集団自衛権の復活では、
戦前レジームへの退行、にならなければよいが・・・

道徳なんて、学校で教えるものというよりは、
社会の中の大人の姿で教えるものだろう。
いくら教科書で教えても、
現実がそれと乖離していては、何の意味もない。
大人の代表であるところの総理大臣の姿は最も重要だ。

今の安倍さんの姿は子供にどう映っているのだろう?
麻生さん、山崎さん、森さん、中川さん、・・・
うーむ・・・

この意味で、いちばん感じがいいのは、
自民党なら谷垣さんだと思う。期待しています。
でも、福田さんと同じで、いい人過ぎるんでしょうね・・・
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