日々の寝言~Daily Nonsense~

福島第一原発4号機の奇跡と危機

年末に事故直後の検証情報がいろいろと出てきていたが、
どうやら当初からネット上で囁かれていた、
「4号機使用済核燃料冷却プールの奇跡」は事実だったようだ。

事故直後、最も危険な状態だったのは
爆発した1号機や3号機ではなく、
最も多くの核燃料が保存されていた
4号機の使用済燃料冷却プールだった。

使用済燃料冷却用の水はどんどん蒸発していて、
覆いも何もないプールから建屋内に
大量の燃料が溶け落ちれば、
それこそ何が起こるかわからない。

当時、報道されていなかったが、政府には、
4号機プールが空になるタイムリミットが知らされていたのだろう。
自衛隊のヘリコプターからの無謀な放水という
結果的に失敗した作戦も、この超緊急事態に
なんとか対処しようとしたものだ。

結果論から言えば、キリンをもっと早く投入できればよかったのだが、
この時点では、結局、何もできないままタイムリミットは過ぎてしまった。
しかし、その後の無人機の調査で、なぜか、
プールに水が存在することが確認された。

どうやら、余震がプールの横の壁を絶妙なタイミングで壊したたために、
隣の水槽の水がプールに流れ込んだらしいと言われている。

この奇跡が無ければ、大量の放射性物質が降って
関東一円がおしゃかになっていたかもしれない。

徳川家康の霊が護ってくれたのだろうか^^;

と思っていたら、元旦の地震でまたプールが水漏れしていたらしい
プールの耐震性は応急処置しかされていないので、
現在でも、4号機プールはまだまだ最も危険な状態にあるようだ。

こんな状態を知りながら、意味不明な「冷温停止<状態>」
という言葉を使って「原発事故収束」宣言をしてしまうというのは、
いったいどういう頭の構造なのだろう???

それとも、何も知らされていない???

コメント一覧

utofutomomo
神業!
ヘリ注水の意味がわかりました、ありがとうございます4方の外壁を解体した今、4号プール壊れる確率が99%?
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「福島第1原発事故」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事