日々の寝言~Daily Nonsense~

マリオ・ブルネロ 富士山で弾くチェリスト

知り合いに誘われるまま、
水戸の芸術館まではるばる出かけて、
マリオ・ブルネロという人のチェロを聴いた。

プログラムは、チェロのソロで、
バッハの無伴奏組曲の2番
カサドの無伴奏組曲
バッハの無伴奏組曲の5番

全体的に、奔放に感性のままに弾くタイプの人らしく、
バッハの無伴奏であっても全く遠慮はない。

アーティキュレーションとリズム感が独特で、
聴いていて船酔いになりそう。
これは現代曲か?と思う部分さえあった。

全体的には、さすがに崩しすぎだと思ったが、
とても自由な印象とチェロ響きがそれを救っていて
(小さいホールだったのもよかった)
部分的にはかなり良かった。

たとえば、2番のメヌエットとか、
5番のサラバンド。
特に、5番のサラバンドはなかなか絶品で、
音楽に酔った。また生で聴きたい。

カサドの曲ははじめて聴いたので、
よくわからなかったが、
これも、かなり熱い演奏だったと思う。

アンコールには、
ソッリマというイタリアの作曲家の
コンチェルトの第3楽章
バッハの無伴奏の1番のプレリュード
最後の曲はよくわからなかったが、
たぶん、ソッリマのコンチェルトの第4楽章?

ソッリマの曲は、チェロの柔らかい響きと、
チェロとは思えない硬質な音との
組み合わせが印象的だった。

このイタリア人のチェリスト、
知らなかったのだがなかなかおもしろい人だ。

まず、Amazon のレビューからの情報によると、

> マリオ・ブルネロは、あまり有名ではないかもしれませんが、
> 世界的に素晴らしいチェリストです。
> ここ数年CDを発売しましたが、
> もともとはライブ中心に長らく活動してきました。
> 普段は、1年の半分はチェロに触れずに、
> 自宅で家庭菜園の仕事をしたり、
> 家族と過ごすのが好きらしいです。

一年の半分はチェロに触れずに、
というのはさすがに嘘だろう^^;が、
悠々自適な感じは、聴いていても強く感じられた。

ソッリマとは友人のようだ。

チェロ一本持ってどこにでも行き、
友達が自分に作ってくれた曲を
コンサートのアンコールで弾いてしっかり受ける、
って、なんか理想の生活だなぁ・・・

日本人のチェリストである、
鈴木鈴太郎(りんたろうと読むらしい)さんが
師事したようで、彼のHPには写真があった。
http://rintaro.online.fr/siena4.html
なかなかのイケメン。

さらに、こんなページもあった。驚き!
http://mtkawana.blog71.fc2.com/blog-entry-20.html
http://www.arion-edo.org/guide/artist/mario/interview/

なんとなんと、YouTube には動画があがっていた。
ご来光に向かってチェロを弾く姿はなんとも圧巻だ。
コンサートでやったのと同じような曲を弾いたようだが、
曲の一部しか聴けないのがとてもとても残念。

インタビューもあった。
http://www.arion-edo.org/guide/artist/mario/interview/interview01.jsp
チェロは16歳から本格的に始めたって・・・
才能ある人はいいですね ;-)

これからブレークしそう?ということで、
サインもらっておけばよかったかも^^;
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