ブランチより愛をこめて

趣味のレゴで仮想国家を表現しています。シナリオやレゴ作品などや小話をメインに更新していきます。

ブランチ海外領紺港島

2023-01-05 01:17:18 | 設定全般
【ブランチ領紺港島】
 ブランチ領紺港島は、ブランチ連合領大公国の華央沿岸に位置する海外領土です。
香港をイメージしたエリアで、近年は帰属問題が再燃しているという設定で2022年に登場させました。
現在は世界大戦と大陸の共産国成立後の設定などを検討しています。

[ブランチと紺港の歴史]
1.ブランチの植民地主義と華央への進出
舞龍戦争による賠償の一貫として永久割譲された紺港島は、現在に至るまでブランチの海外領土として存続している。

2.大戦と天朝帝国の支配(検討中)
日本軍における統治時代をイメージしています。

3.大戦終結後の混乱(検討中)
 第二次大戦終結後の1946年には内戦に勝利した共産党が華央大陸の実権を握ると、翌年には早々にブランチに対し、紺港島の返還を要求してきた。ブランチ外務省は宝海における租界についての返還交渉に応じたが、紺港島については交渉に応じない姿勢を貫いた。
1962年から発生した文化革新闘争により粛清から逃れる華央人の合法非合法の難民が流入すると、帰属問題が訴求し、数度の混乱が生じることがあったが、華央の中の自由主義圏の出島として栄えてきた。

4.華央人民政府の帰属領有権の再主張
 2022年はじめ頃から突如として、華央共産党の機関紙が紺港島の領有権主張を再度展開させたことで、華央世論が紺港島と華央への帰属領有に傾き出した。この背景に華央国内の諸問題から目先にある紺港島問題へと目を向けさせる華央共産党の目論見があるとの指摘がある。
2022年5月23日、大華の外務省にあたる外政国務省はブランチ政府に紺港島帰属問題についての交渉を要求したが、ブランチ外務省がこれを拒否したことから関係が冷え込んだ。
同年6月には4期目となったチン・トウ総督の任期が満了となり、紺港総督選挙が公示されると市内では最大争点となった帰属問題を巡って政治団体のデモなどが拡がりをみせた。
紺港島では保守党と労働党の二大政党制が確立されており、両政党共に紺港はブランチ領であるという認識を示していることから一部の大華帰属派が道路封鎖や公共交通への運行妨害を行うなど過激な行動を見せるようになった。
紺港特別市や紺港警察はこれらの過激な抗議活動は適切な法執行によって取り締まる姿勢を改めて宣言し、紺港警察と帰属派との衝突が散発的に発生した。
青龍派と渡島派の内部抗争
帰属派グループは大きく2つの勢力に別れており、81年に返還された紺港北部の青龍半島に代々住んでいた者の青龍派と、後発の流入華央系住民の渡島派が主導権を争っていた。
特に渡島派は華央共産党の支援を受けていた為に急進左派勢力が多く、当局は警戒感を強めていた。青龍派の懐柔に動いた当局であったが、穏健派の労働党の支持率が下落したことで青龍派の態度も硬化し、当局は最終的に青龍派も含めた帰属派全体の締め上げをはじめた。
これは2022年11月に故ゼヴァルド3世が紺港島に訪問することも背景にあったといわれている。
6月2日、青龍派のリーダーであったファン・シャオフェンと渡島派指導者リン・グゥイラが銃撃され、ファンは胸を撃たれて重症であったが一命はとりとめたものの、リンは頭部を撃たれて即死する事件が発生。
紺港警察は事件翌日に出頭してきたグァン・リョという男を逮捕したが、動機は個人的な金銭トラブルと供述し、警察もこの証言を鵜呑みにした。
結果的に両勢力は双方に疑心暗鬼になり、互いに構成員などを暴行するなどし、また20日に発生した簡易鉄道脱線事件なども影響し、2022年中に主要メンバーが次々に当局に拘束され両勢力ともに弱体化していった。

市庁舎への投石容疑で拘束される帰属派のメンバー。


2022年に発生した紺港暴動。拘束されたメンバーの釈放を求めるデモ隊が紺港警察本部を取り囲んだ。


紺港市内で車を横転させるなどした帰属派を制圧する紺港警察。


暴動に当局は厳戒態勢を敷いた。

紺港公会(市議会)は、帰属派による破壊的な活動による治安の悪化は紺港警察の現状能力では対処困難との見方を示し、2021年会期第176号議題採決「特定非合法思想集団による破壊的活動に対する治安回復措置に関する条例案」を全会一致で可決し、旧治安条例の更新を図った。これは司法警察職員の予備人員として紺港国防義勇隊(紺港ライフル連隊)を治安維持に導入するという決定である。

この条例に大華政府は反発したが、ブランチ本国の国民公会(ブランチ国会)も同様に「海外領における非常事態と治安回復に関する実力組織の派遣準備に関する法律」を成立させ、本国軍の派遣を辞さない姿勢を示した。
9月には公国海軍東洋艦隊のマリーシア戦隊とブランチ海兵隊、陸軍空挺部隊が島嶼部奪還を想定した演習を実施している。
尚、9月に実施された紺港総裁選は現職であった労働党のチン・トウが67%の得票率で5度目の当選を果たした。

市庁舎前で記者の質問に応えるチン・トウ紺港市長。

これらの流れから2021年現在、紺港動乱沈静化以降実施されてきた大華から紺港島への大華系旅行者へのビザなし渡航及び優遇措置が停止されている。

5.紺港政庁の腐敗と暴動(検討中)
2021年10月、元戦争省戦争犯罪訴追局に勤務していたアンドリュー・エルファバが、紺港政庁の腐敗と紺港島を裏で牛耳るマフィア等犯罪組織との癒着をグランゼルデスクにリークした。紺港政庁が所管する孤児院が大華系マフィアを仲介役として臓器を提供していたという前代未聞の事件はブランチだけでなく世界に衝撃を与えた。


[立法]
紺港における議会制度はブランチ統治が始まり10年後にブランチ人の流入が増加したことがきっかけとなり始まった。議員は5区の選挙区からそれぞれ一名が選出され、任期が5年。内一名から議長が選出される。2021年現在は労働党3名、保守党2名の議員で構成されている。議会は総督(市長)に対する不信任決議を可決でき、不信任決議が可決となった場合は速やかに総督の再選が行われる。

[行政]

紺港警察本部(左)と紺港市庁舎(右)

1.市長(紺港総督、国民公会紺港選挙区議員)
紺港はブランチ海外領植民地自治法による特別自治体の扱いとなっている。自治体の首長である市長(法律上の役職名は紺港総督)は、直接選挙で5年の任期制を採用しており、総督がブランチの国会にあたる国民公会の議員を兼務する。
紺港公会に対しては解散権を有する。
2.紺港特別市
紺港の行政権を担う自治体である。
組織は以下の通り。
紺港総督執務室
民政局
 島民サービス部
 保健部-衛生課、医療課、年金課、福祉課
 労働部-職域調整課、労働調整課
 土木部-建設整備課、港湾課
 エネルギーライフライン部
 治安部-紺港警察
財政局
 予算税務部
 関税部
 税務調査部
法務調整局
 紺港検察部-監獄局、紺港警察監察局
 入島管理部
 法務部
交通局
 簡易鉄道部
 自動車部
 船舶部
 航空部

交通局簡易鉄道部が運行する紺港市営簡易鉄道環状線。
公国海軍がかつて物資運搬用に利用していた軌道を発展させた経緯をもつ。

守備部(総督直轄)
 紺港国防義勇隊(ライフル連隊)条例規定予備警察官

[司法]
紺港では裁判所を設置しており、紺港管区の司法権はブランチ司法省より派遣される紺港大法官に委ねられる。大法官の任期は特段規定がないものの、大凡は時の内閣の成立に伴い人事異動が発令されることが通例である。
主には立法審査、刑事民事事件の審理、逮捕状の発行、留置施設の管理権など一般的な裁判所としての機能を果たしている。
議会制がはじまる10年間のみ本国の司法とは異なる職権として紺港総督選挙の実施、総督総督罷免手続きの監督認可及び罷免の権限を有しており、これは旧ブランチ植民地自治法の規定に基づくものであった。この時代にはブランチ憲法体系における“市民”は本国市民権を有するものが対象とされ、海外領の市民は憲法の全権を有していないという解釈がなされていた背景があった。

[軍事]
紺港島の軍事については、紺港総督の指揮権は事実上の陸上部隊である国防義勇隊にのみ名目上の指揮権が付与されている程度であり、紺港に駐留するその他の公国海軍、公国空軍、紺港駐留陸軍部隊の指揮権はブランチ総裁政府(内閣)つまりは戦争省が有している。

1.陸上部隊
公国海兵隊紺港守備隊
 主に紺港島における公的施設(司法、立法、行政庁舎)の警備に従事。
紺港国防義勇隊


2022紺港暴動の際に投入された紺港ライフル連隊

 紺港特別市市民の志願兵による常設の部隊だが、通常時は訓練や公的労働力として運用されている。2021年の「特定非認可思想集団による破壊的活動に対する治安回復措置に関する条例案」により非常時は警察予備人員として投入されることが決定した。

紺港駐留ブランチ陸軍部隊
 ブランチ本国又はその他海外領土の部隊が任期制で派遣されている。
現在は以下の通り。
 ザドリアン戦列ライフル紺港旅団
 公国近衛軽騎兵連隊紺港旅団

2.海軍
戦前戦中は公国海軍東洋艦隊の司令部が置かれるなど、東洋における公国海軍の中心であった紺港ではあるが、近年は華央との領土問題など特に政治的に配慮を求められる地勢上、大規模な艦隊を配置していない。
組織としては、戦前から続く紺港戦隊が置かれている。この様なことから公国海軍の主な役目は密輸や密入国の取り締まりが大きな比重を占めている。
ブランチ公国海軍東洋艦隊紺港戦隊
 マーメイド級砲艦
HWSマーメイド


HWSマーメイド

 ブーケ級コルベット・バウヒニア
HWSバウヒニア


HWSバウヒニア

レゴリアス戦争に派遣され、グ連ミサイル駆逐艦に並走するHWSバウヒニア。2022年撮影。

 トゥクシー級海防艇(2021年に退役済み)

トゥクシー級海防艇(左手奥)とHWSマーメイド(右手前)



仮想国家「ブランチ連合領大公国」とブログ開設のご挨拶

2023-01-05 00:33:42 | 制作日記
はじめまして、レゴ作品で自身の架空国家を表現しているgenと申します。
駄文で恐縮ではありますが、ご覧いただけて幸いです。

子どもの頃の遊びであったレゴを成人後に趣味として復活させ、早くも10年を超える歳月が流れました。
界隈の方々と仲良くさせていただいたり、ご迷惑をかけたり、様々な紆余曲折がありながら現在は、ブランチ連合領大公国という架空の国家をレゴで表現しています。
この度、数年ぶりにブログを再開し、SNSだけでは表現できない部分に焦点を当てていきたいと考えています。

[ブランチ連合領大公国について]
ブランチ連合領大公国は、私が個人的に大好きなイギリスをイメージした国家です。
10年前のレゴ再開の際には、ブロックの保有数も少なく、当時はとても再現出来るような状況ではありませんでした。
レゴ再開当初は主にミニフィグを集めることに精力を向けており、ブロックの数よりもミニフィグが多い状況が続いていました。
今から数年ほど前にようやく小さな規模で建造物や乗り物、アイテムを再現できるようになり、ブランチ連合領大公国として再出発することになりました。
ブランチはあえて王国ではなく、レゴラーとしての規模が小さい以上、大公国としての国家設定を採用しています。
長年お世話になっているレゴラーさんと過去の国家時代から共有させていただいている設定を引き継がせていただき、ブランチの君主である人々を受け継いでいます。
もともとミリタリー色が濃かったことから架空国家の再現は主に軍事的な性格での再現が多かったものの、近年では鉄道や町並みなどで国家の特色を表現する余裕も出てきました。
鉄道や建造物、外交面などでも先人の方々から学ばせていただきつつ独自色を出していくことに邁進しています。
ブランチではイギリスとは切っても切れない植民地との関係やその地域の文化的側面も表現し、国家全体の雰囲気を出していくことに注力しています。

今後とも様々な内容で更新してまいりますので、お暇な際にお付き合いいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

1.グランゼル宮殿
ブランチ公室ファミリーの暮らす宮殿です。
白を基調として、国民の参賀などで用いるバルコニーを採用しました。
近衛兵も手に入るフィグで試行錯誤しました。


2.旧国家設定から長く在位していたゼヴァルド3世が2022年に崩御し、国葬となった際の様子です。


3.レゴラーの親友がご結婚した際に祝砲でお祝いすることを思いつき、海兵隊と式典用の砲を表現しました。


4.ブランチの植民地であり、現在は海外領土でもある紺港島の政庁舎(右)と紺港警察本部(左)。


5.紺港議会と島内を走る簡易鉄道。
懇意にしていただいているレゴラーさんの新都市交通に憧れ、海外領土で簡易鉄道として再現しました。


6.ブランチ本土の警察は、イギリス警察の青と黄色のカラーリングを採用しています。


7.軽空母をもとうとして何故かいつの間にか水上機母艦となった公国海軍のHWSレッドコーラル級水上機母艦。


8.現代装備を意識して急遽編成した現代ブランチ陸軍。


9.公室ファミリーの4名。崩御したゼヴァルド3世(左)と現在の連合領大公妃ドルセアラ。


10.国際社会との協調を理念とした国際平和維持軍におけるブランチ軍の導入。