公私conGRECO 

大塚の隠れ家ライヴハウスGRECOより音楽的酒と薔薇の日々

ポーラ美術館

2010-07-07 09:43:46 | Weblog
箱根へ一泊してきた



かねて行きたかったポーラ美術館はヒメシャラの巨木並ぶ林のなか
緑をガラスのキャンバスに映してたたずんでいた。




展示室の内と外、世界の名画と移ろう箱根の自然、
どちらもが絵画だと言っているかのような
心憎いほどスタイリッシュで開放的な建築だ。 



そして目を見張る9500点というその所蔵作品のすばらしさ!
世界的に知られた洋画、日本画、ガラスがこんなにたくさんここにあったのかと驚いた。 
こんなに身近に触れられることに感謝感激だ。

杉山寧作品一群の力強さに打たれ、
黒田清輝「野辺」のやはらかき官能に和み
東山魁夷の清清しさに洗われ

カンディンスキーは音楽的で、
ゴッホ「アザミ」の放つ狂気に心が痛み
そしてそして
岸田劉生「麗子坐像」は
あふれる愛の圧力に倒されそうなほどで鳥肌が立って動けない。
周りの作品がかすんだ。


描かせる力、奏でさす力の源は まぎれもなく愛と情熱なのだ。
それこそが人を打つ。
言い尽くされた真実をあらためて痛感した。
天才ってその愛と情熱を強く強く持ち続け作品に注ぎ続けられる人のことを言うのだ、きっと。。

すごいよなあ芸術って。。。

たかが箱根、されど箱根、感動の旅だった。