空は澄み渡り、民家の庭には、たわわに実をつけた
柿が秋の日の光を浴び、オレンジ色が輝いています。
道ばたには、すすきが銀色の穂を垂れ、おいで、おいで
をしているように風に揺れてます。
稲刈りも終わったようで、稲のない広い田んぼのそばで、
「かかし」だけがまだ、田んぼを見守っています。
我が家にも新米が届きました。
秋のつるべ落としと云われ、日の暮れるのが早く、人々は
足早に家路を急ぎます。どこかで、まだ薪でお風呂を焚く
匂いがし、昔を懐かしく思い出します。
一番星が現れ、やがて煌々と冴え渡る月の光が美しく、
思わず、夜空を見上げ祈りをささげたくなります。
秋はいいなあ~! しみじみ、こんな秋の風景が好
きです。四季のある日本いいですね!
短いがゆえに寂寥感もありますが、やっぱり秋は良い!
奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき
ー人里離れた奥深い山で、一面に散り敷き詰められた紅葉を
踏み分けながら、恋しいと鳴く牡鹿の声を聞いているとき
こそ、秋の物悲しさがひとしお身にしみるものだー
ー「古今和歌集」に収録されており、百人一首にも選ばれている
有名な秋の和歌です。ー