仕事から帰って来て、郵便受に入ってた
新聞をちょこっとだけ読んだら…
"青島幸男氏 死去"
っちゅう見出しがあった。
部屋に入った時に…
「"意地悪ばあさん"亡くなったなぁ!」
っちゅうたら…
「"意地悪ばあさん"って言いなやぁ。"ムーミン"やろ!」
「はぁ?」
「えっ、岸田今日子さんのコト言うてるんやないの?」
「えっ、ワシは青島幸男のコト言うとるんやで!」
おかんは青島幸男氏が亡くなられたコトを
まだ知らんかったらしくて
ワシは、岸田今日子さんが亡くなられたコトを
この時はまだ知らんかった。
"ムーミン"で思い出すコトがあった。
中学校に入学して、ちょこっと経ったある日
隣の席になった女子にいきなり…
「あんた、"ムーミン"に似てるなぁ。」
っちゅうヒトコトを言われた。
恐らく、そのコは親しみを込めた"あだ名"として
ワシに声を掛けたんやろうなぁと今やったら理解るケドも
その当時、小学校でいっぺんも
同じクラスになったコトの無いヤツが
(しかも、ロクすっぽハナシをしたコトが無いヤツ)
ワシが小五の時の体育の授業中にトイレをガマン仕切れんで
小便を漏らしたコトを言いふらされて
悪意に満ちたあだ名を頂戴した後やったさかいに
恰好の"ネタ"になってしもた。
「カバ、カバやぁ!」
「ヒポポタマス!」
断っとくケドも、その女子には何の恨みも無い。
それドコロか、そのコとは成人式で会うた時も
殆どおしゃべりしてる位に仲が良かった。
ハナシは戻るケドも…
その頃、あだ名には悩まされ続けた。
悪意に満ちた、悪口や悪意に満ちたあだ名の連呼に
かなりうんざりしてた。毎日、ガッコに行ったら
ケンカばっかりしてた。ヒトをフツウのカオで見れんかった。
それドコロか、義務教育の頃に戻りたいなんっちゅう願望は
コレっぽちも起きん位に嫌な思い出しか無い。
クラス変えした時にも、中一のクラスのヤツに
すれ違っただけで吹き出された。
独りになったさかいに、悪口を言えん代わりの行為やった。
「おい、コラ! 言いたいコトあったら言うてみろや!」
「ぷぷぷぷぷ…」
「独りやったら何にも言えんのかい!」
「カバ! ○×○×…」
そのやり取りの後、相手が立てん様になる位まで殴り倒した。
もはや、"ヒトを思いやるココロ"っちゅうのは無かった。
ガッコで"人間らしく生きる"っちゅうのを守るのに必死やった。
もしも、"ムーミン"っちゅうあだ名を
定着させる位のヒトの好さがその頃のワシに
あったとしたら、もうちょいいろんなヤツと
友達になれたんかも知れんなぁ。
っちゅう風な、若い頃の苦い思い出を思い起こしてしもた。
ちなみに、岸田今日子さんの"ムーミン"の声。
今でも耳に付く位、大好きでした。
他の誰かがやるって想像がつきません。
人間っちゅう"生物"である以上
"最期"っちゅうのは誰にでも来るモノである。
せやけども、あの声がリアルタイムで
聞けん様になるのはホンマに残念でなりません。
青島幸男氏の"意地悪ばあさん"も大好きでした。
慎んで、御二方の御冥福をお祈り致します。
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