冬の蒸機は雪とのコントラストがよく、蒸気も強調されれ迫力満点だが、 夏の蒸機はそれなりの魅力をもっている。セミの声しか聞こえない静かな昼下がり 時折聞こえるコンプレッサーの音。やがてブザーが鳴って、満を持したように ドラフトを響かせて出発していく。こんな、のどかといえる情景も木曽路の中央線 ならではのふうけいだった。 今回のは全て1969年夏の薮原駅の下り線。夏でも蒸気の迫力は十分にある。