私自身も「もしかして心臓じゃなくて脳?」
と思ったのは、痙攣しているオットの左側が硬直しているように思ったからです。
口も少し左側に曲がって、左足も左手も右側とは違ったように硬直して見えました。
そのうち、救急隊員の方も「脳外科がある病院を探します」とのこと。
(やっぱり脳なんだ、、、脳出血、脳梗塞?オットになにが起こったのだろう、、、)
コロナのこともあって、なかなか搬送先の病院が見つからないようでした。
パン屋さんの駐車場に止まったまま救急車の中で、10分20分と時間が過ぎていきます。
オットは時々大きく体を動かし、何度か失禁もしているようで、
救急車のベットが濡れているのも分かりました。
まだ、時間がかかるようなので、私は一度、救急車を下り、
主人のお義父さんと自分の父に電話をかけました。
何を喋ったかはよく覚えていませんが、
父には「このまま病院に行くので、子どもたちのことをよろしく」
義父には「とにかく明日は仕事には行けない」ようなことを伝えました。
オットは、義父が立上げた会社で2代目として働いていました。
従業員もいない零細企業です。
オットは「俺が倒れたらどうするや」と、冗談なのか本気なのかよく言っていましたが、
健康そのものだと思っていたオット、(確かにお酒の飲みすぎはありましたが)まさか実際に、そんなことが起こるとは思っていませんでした。
自分とは関係ない、ドラマの世界かと思っていました。
実はパン屋さんに行く直前に、NNK朝ドラを車の中で見ていました。
東大阪のネジ工場の話。
ちょうどヒロインのお父さん(社長)が倒れて亡くなってしまう(高橋克典さん役)という回でした。
それから30~40分後に、同じような場面を体験をします。
ただ「命は大丈夫でしょうか?」と私の問いに、救急隊員の方は
「命は大丈夫だと思います。ただ後遺症は残ると思います」との返答。
それから間もなくして、搬送先の病院が決まりました。
その病院は、地域ではわりと有名な脳神経外科の専門病院でした。
知った名前の病院に、少しホッとはしましたが、
搬送先が見つかるまで30分、そこから高速道路を通って15分。
オットが運転してきた車は、パン屋さんに許可をとり、後で取りに行くことを伝え
揺れる救急車の中で、オットの左足を擦りながら病院へと向かいました。
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