「ウワサ通りの美味しいパンだったね」「値段も手頃だし」
「子どもたちもお土産、喜ぶかなぁ」と他愛もない会話しながら、
パン屋さんを出て、駐車場に停めている車に乗り込みました。
車に乗って、エンジンをかける瞬間だったと思います。
急にオットが小さく「ウッウッ」とうめき声を上げました。
え?!っと思って、運転席のオットの方を見ると、前かがみになって、明らかに身体が硬直しています。
あまりにも急だったので、一瞬、何か演技をしているのかと思いましたが、
次の瞬間「もしかして心筋梗塞?!」
動揺しながらも、急いで助手席を降りて、オットに声をかけましたが、
もちろん反応はありません。
身体は硬直しながら小刻みに震え、口から泡を吹いていました。
これやばい。
私も震える手で、急いで救急車を呼びました。
すぐには繋がったので、オットの状況や今いる場所を説明しましたが
2022年、コロナのこともあって、すぐには行けないかもしれないし、
受入れ病院もすぐに見つかるかも分からない、と言われました。
でも、待つしかありません。
結局、先に消防隊員の方が到着し、その後に救急隊員の方が3名ほど、
その間20分ぐらいでした。
電話はずっと救急に繋がった状態ではあったけど、
私もとても不安で、「早く早く」
凄く凄く長い時間に思えました。
その間、オットの目は瞳孔が開き、もちろん焦点は合っていない状況です。
相変わらず、身体は小刻み震え、時々、大きく身体を動かし暴れているようでした。
185cmほどあるオット。そんなオットの硬直した身体を持ち上げ
シートを少し倒し寝かしていましたが、
どこかにあたって怪我をしないか、
また、舌を噛んでしまわないか心配で、
私は咄嗟に、オットの口に指を入れてしまいました。
これは後になって失敗だったな、と思いました。
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