最近の出来事

ニュースや新しいテクノロジー、サイエンスについて感じること。

MacBook Pro 2011

2011-02-28 16:12:07 | レビュー
噂通り、24日に新しいマックブックが発売となった。
発表されたスペックを見て魅力あるラップトップだと思ったので、アップルストアまで実物を見に行ってきた。

まず最初の印象は、速い。
2.3 GHz quad-core i7 のモデルを試したのだが、反応が良い。
ビデオ再生や3Dグラフィックの処理能力は前モデルに比べて2倍以上高い気がする。
ベンチマークテストではCPUの能力自体が2倍ほど速くなっている
17”モデルを買えば現行の iMac を凌ぐパフォーマンスも期待できる。

AMD Radeon HD 6750M、 FaceTIme HD、Thunderbolt の追加はうれしい限りだ。

Thunderbolt ポート (10Gbpps) はFW800に比べても10倍以上速い。
アップルが USB3.0 を導入しなかった理由がここにある。

基本的な機能は一通りついていることを考えると、このスピードアップは大きな売りだ。
ただ、まだ購入しようとは思わない。
夏まで待って、次期OSライオンを最初から使いたいからだ。

春(4月?)には、 Final Cut Pro の大幅なアップグレードがある(64ビット版と言われている)。
(既に一部の映像制作会社に対してプレビューを行った)
夏には、ライオン上で新しい Final Cut Pro を使うことが出来そうだ。
そうなれば、新マックブックプロがロケ先での映像編集に威力を発揮するだろう。

まずは、一見しての感想のみ。











ソマリアの海賊

2011-02-27 17:17:48 | 日記
火曜日に4人のアメリカ人がソマリアの海賊によって射殺された
この事件はいわゆるゲームチェインジャーとなりそうだ。
アメリカはこれまでの海賊は必要悪という態度から、毅然とした態度に変化するのではないか。
新聞の論調も明らかに変化してきている。

このあたりは、200年前にジェファーソン大統領が地中海(オットマン帝国)の海賊に対して対応を切り替えたのに似ている。
アメリカは18世紀末より海賊に対して通行料を払っていたが、エスカレートする要求に対しもう我慢ならぬと武力行使に出た。
ヨーロッパ諸国はナポレオン戦争で忙しいため本格的介入ができず、アメリカとオットマン帝国の紛争は長引いたが、結局、ムスリム側の敗北に終わっている。
その後はヨーロッパと北アフリカの造船技術の差によって海賊行為そのものが不可能となった。

ソマリアの海賊については、この歴史上の海賊に似た状況がある。
まず、ソマリア自体が無政府状態で、国内で武力的に一番優れているのが海賊だという状況が存在する。
200年前はヨーロッパ諸国がナポレオン戦争で忙しいため海賊対策に手が回らないという点と同じく、海賊天国の存在を許している。
さらに、対策としてお金を払ってしまえばいいという発想も同じだ。
暴力団のめかじめ料と同じしくみで、これに税金を使う根拠がないにもかかわらず、だ。

異なっている点はまず第一に、当時のアメリカ海軍は弱小で海賊に比べて決して優位に立っていなかったこと。
言うまでもなく、現在のアメリカ海軍とソマリアの海賊の軍事力は雲泥の差だ。

さらに当時は、地中海の北アフリカ沿岸というごく限られた海域が問題だったが、今回はインド洋の半分とアラビア海という広大な海域で事件が起きている点だ。
海賊出没海域全てをコントロールするのは困難だろう。

社会上の問題もある。
当時は2度の戦闘で海賊側を沈黙させることが出来たが、今回は少し違うのではないか。
今回の状況はモグラたたきに似ていると思う。
たとえ、現在活動している海賊を一掃できたとしても、すぐに代わりが登場してくる。
海賊行為がソマリアの生命線になっているからだ。
つまり海賊ビジネスは関連ビジネスを数多く生み出し、多くの雇用を創出しているという実情がある。
地球上の最貧地域の一つソマリアにおける最大の産業が海賊ビジネスなのだ。
この状況の下、無政府状態のソマリアで海賊を根絶やしに出来るだろうか。

アメリカ側にも強い態度に出られない事情がある。
まず、イランとアフガニスタンという二つの泥沼を抱えている。
その上 Black Hawk Down (Battle of Mogadishu) の傷をしょっている。
現状ではソマリアに軍事的に有効な数の兵力を送れるとは思わない。
つまり、大々的な侵攻作戦はありえないと言うことだ。

消去法で残るアメリカの戦略は、少数の特殊部隊を投入するか、諸外国の協力を得られる様に奔走するかどちらかだろう。
もちろん、これまでの懐柔政策を放棄するというのが前提だ。
どの方針をとるにしてもこの問題は容易には解決できない。
オバマ大統領がどう対策を進めていくのか注目したい。

Kaatskill Mountain Club

2011-02-26 08:43:20 | レビュー
今シーズンのスキー第2弾はミューヨーク州内のハンター (Hunter Mountain) だ。
ニューヨーク州内は日帰りのみだったが今回はスキー場内に泊まることにした。
これまでは東海岸と言えばバーモント州だったが、ニューヨーク州では小学校4年生のリフトチケット代が無料だというのが決め手となった。
4日滑走すれば$200以上違う。

今回宿泊しているのは Kaatskill Mountain Club の Liftside Village だ。
1BRコンドミニアムだが、ベッドはクィーンサイズが二つ。
台所は流しが二つつながっていて中央に島のある造りで、小綺麗にまとまっている。
冷蔵庫は大きく、数日分の食料を保存するには十分。
オーブン、電子レンジ、食洗機、コーヒーメーカー、トースターと一通り揃っている。

不満な点は、食器の数と種類が少ないことと調理器具が不備な点。
皿とボウルが5種類にコップが4種類。
通常の設備の半分だ。
食器数が少ないため毎食後に食洗機を回す必要がある。
包丁が皆無で、缶切りの備えもない。

浴室は、ジャグジー付きで洗面台も大きい。
リビングルームには大きなコーヒーテーブルとソファーが4脚。
ダイニングエリアには4人用の食卓。
キッチンにも椅子が2脚揃えてある。

あとは普通のコンドミニアムに標準でついている設備はスキーロッカーを除いて完備している。

ポイントが高いのは室内に洗濯機と乾燥機が設置されていることとガス暖炉だ。
薪を使用する暖炉はロマンチックだが実用的ではない。
火をおこすのに苦労する上に、維持にも気を遣う。
ガス暖炉ならスイッチを入れるだけで後はケアフリーだ。
さらに戸外に出ずに洗濯できるというのは大きな魅力だ。
室内に洗濯機があるコンドは意外と少なく、バーモントやコロラドでは見られなかった。

室内でインターネット接続がないのが致命的な欠陥だ。
ロビーまで行けば無料のWiFiがあるものの、いちいちそこまで出かけるのも面倒くさい。
このブログも携帯電話を使って3Gネットワークから更新している。

スキー場のコンドミニアムをよく利用する人へのアドバイス。
通常の準備(食料品、水、菜箸、割り箸、好みの調味料等)のほかに缶切り、ナイフ、調理用油、朝食用の支度が必要。
普通供給される朝食セット(パンケーキミックス、シロップ等)も無い。

スキー以外の娯楽としてはスパ、プール、スポーツクラブ、チューブスライド、スノーモービルなどがある。

総合評価は三つ星。

★★★☆☆





ハンター・マウンテン

2011-02-25 14:58:48 | 旅行
昨日からハンター・マウンテンでスキーを楽しんでいる。
昨日は天気も良く、そこそこ快適にスキーが出来た。
平日とはいえ、今週は学校が冬休みのため人が多い。
リフトで5分ほど待たなければならない。

今年は雪が多くて困るくらいなのでゲレンデの方は全く問題がない。
雪質もニューヨークのスキー場にしては氷の部分が少ない。

今回は場内のコンドミニアムに宿を取った。
宿泊施設のレビューは後日。

ハンターマウンテンはこの周辺では最大だが、バーモント州のスキー場に比べれば規模が小さい。
もちろんロッキー山脈系のスキーリゾートとは比較にならない。
昨日一日ですべてのバーンを滑り尽くし、子供達までが "Too easy, boring" と言い出す始末。
確かに、ここのダブルブラックダイアモンド(エキスパートのみ)はコロラドのブルー(中級者用ゲレンデ)程度だ。
コブ斜面も迫力に乏しい。
近いと言うことと、ニューヨーク州内なので今年は子供がリフト代無料ということで選択した訳だから文句は言えない。

今朝目覚めると雪が降っている。
それも湿った牡丹雪だ
車にも既に20cm以上の積雪だ。
天気予報では一日中降り続けるという。
明日は快晴という予想もあり、今日はくじけることに。

買い物、プールなどでで一日のんびり過ごすことにした。

Mill Rock Restaurant

2011-02-24 16:15:19 | レビュー
ウィンダム (Windham) にあるカジュアルなイタリア料理店が Mill Rock だ。
入り口で出迎えてくれたのは、等身大の人形。
一瞬ひるんでしまった。
さらに、ドアの近くに座っていたのは愛想のないおばあさん。
席まで案内はしてくれたが、先行きに不安を覚えさせられた。

気を取り直してワインリストに目を通してみると、これが充実している。
田舎街のレストランということを忘れてしまいそうだ。
マンハッタンでもこれだけのリストはかなり立派なレストランに行かないとお目にかかれない。
リゾート地の近くだからかもしれない。

周りを見渡すと、訪れたのは水曜日の午後5時過ぎにもかかわらず、既に8割くらいの席が埋まっている。
この繁盛ぶりとワインリストだけで期待感が高まる。

実は、目的のお店は Bistro Brie and Bordeau だったのだが、営業していなかった。
(ウェブサイトでは冬期の水曜日は午後5時より開店と出ていた。)

前菜として自家製のモッツァレラのペストソース添えを注文した。
ワインは無難にハウスワインの白(シャルドネ)と選ぶ。
おそらく自家製と思われるイタリアパンとオリーブオイルがワインとともに登場。
ワインは値段を考えると大満足。
その上パンがおいしい。
食べ過ぎると後にさわるので抑え気味とした。

4人で注文したのが、Penne alla vodka (ペンネウォッカ)、Spaghetti bolgnese (ミートソーススパゲッティ)、ラザーニャ、 Quattro formaggi pizza (チーズピザ)の4品。

チーズピザには Mozzarella, Ricotta, Gorgonzola, Parmigiano の4種類のチーズが使われていた。ニューヨークでピザを食べ歩いている身にとってもパイ生地が極端に薄く、具の載っていないチーズピザで正解だったと思う。
美味しいピザの仲間に入る。

絶品だったのがミートソース。
アメリカでよく見られるタイプでなく、日本風に近い手の込んだ自家製ソースだ。
味わい深く、ハーブ類もローリエを始め控えめながらも存在を主張する程度に使用している。

ラザーニャとペンネウォッカは美味しいのでまた注文してもいいかなという感じだ。

ウェイトレスはたまたま丁寧な人に当たったようだったが、中には無愛想な人もいるようだった。

評価は
味: ★★★★☆
サービス:★★★☆☆
雰囲気:★★★★☆

2008年の金融危機

2011-02-23 00:05:29 | 日記
アメリカにおける経済窒息感が昨年夏頃より少しずつ失われてきた。

例えば、平日にアップルストアに立ち寄ったら数十人の顧客がいた。
店員に「今日は混んでるね」と言ったところ、「今日は休み明けでがらがらですよ」と返されてしまった。
週末には、いったいどのくらい混雑しているのだろう。

街の活気を見ると、アメリカは2008年の金融危機から徐々に回復しつつあると感じる。
しかし、FDIC (Federal Deposit Insurance Corporation) によればアメリカ国内の銀行支店の数は2010年中に減ったらしい。
それも年収の中間値が200万円以下の貧困地区で顕著だという。

年収の中間値が800万円を超えている富裕地区では逆に支店数が増加している。
この傾向はバンカメ (Bank of America) やシティ・グループにみられ、チェイス (JP Morgan Chase) は逆に貧困地区で支店数が増加したという。
ただ、ウェルス・ファーゴ (Wells Fargo) とチェイスはワコビアとワシントン・ミューチュアル (WaMu) を吸収合併しているので、公平な比較とは言えないが。

本来銀行には貧困地区を含めたあらゆる地域での経済活動を支える役割が与えられている。
銀行が収益向上のために貧困地区を切り捨てていることを示すこの数字を発表されてから、各銀行は説明に追われている。
特にシティー・グループとウェルス・ファーゴは発表された数字が過大だとし、2011年中には貧困地区の支店数が増加する予定だと主張している。

いずれにせよ、まだ金融危機の影響を引きずっていると言って良い。

一方、担保として差し押さえられた物件のために住宅市場は供給過剰の状態が続いている。
家を売りづらい状況だ。
売買契約取引成立数もなかなか上昇しない。

金融緩和政策をとるアメリカでは不動産市場賦活化のためにローンの利率が下がっている。
試しに銀行に借り換えを打診したところ、利子が1ポイント以上安区なっていることが分かった。
ローンの組み替えをすれば手数料を払っても2年弱で元が取れる計算だ。

銀行支店数の減少、住宅市場の縮小、個人消費の沈滞。
これらは返せなくなると分かっている人にお金を貸し続けた銀行のツケを一般消費者が払わされていることを示している。。

Grey's Anatomy Season 7

2011-02-22 16:02:03 | レビュー
今シーズン(7)のグレイズ・アナトミーはスローなスタートだった。
前シーズン(6)の最終話が異様に盛り上がった反動か、PTSDか。

最初の数話はまるで脅迫観念に取り憑かれたかのようにワンパターンのテーマでうんざりさせられた。
年末年始のブレイクで脚本を練り直す時間がとれたのか、今年に入ってからのエピソードはどれも斬新な主題を取り入れてている。
まるで脚本家陣を一新したかのようだ。

病院間の競争や個人のいざこざといったテーマではなく、人間の本質をテーマに取り上げることが多くなった。
レジデントたちの生活には新しい展開がもたらされ、ゲスト出演者の描写も単純に核心を突く。

今年のエピソードでは最近のトレンドをテーマに使いつつ問題を提起したり、旧来より存在し続ける事柄を取り上げて様々な解決法を模索したりと、シーズン7前半の筋書きとは一線を画している。
何より、人間を慈しむ眼でカメラを回しているところに好感が持てる。

これまでの登場人物では、エリカ、プレストン、ジョージらがションダの以降で降板させられている。
いずれも個性的な役柄だったが、第3シーズンでレギュラー出演を増やしたおかげでドラマとしての起伏を失わずにすんだ。
レギュラー出演者のなかではミランダ・ベイリーとマーク・スローンがおいしい役どころだと思う。
アレックス・カレフとクリスティーナ・ヤンのレジデントとしての成長ぶりも上手に描かれている。

これまでのところ、前半二つ星、後半四つ星というところだ。

★★☆☆☆ ---> ★★★★☆

日本では今シーズン6が放映されていると知った。
第23話と第24話(最終2話)はただでは終わらない。
脚本家がシーズン7まで引きずることになったくらいだ。
見てのお楽しみかな。

ハングオーバー!

2011-02-21 18:37:00 | レビュー
アメリカで高評価を受けているハングオーバー!(原題: The Hangover) の続編が5月に公開される予定なので、見逃した1作目を見るためにDVDを借りてきてた。

このコメディーはゴールデングローブ賞を取っただけのことはある。
冒頭から結末まで笑い続けることが出来た。
特に、ザック・ガリフィアナキスの演じる奇人アランは際だっている。
アランはダグとの結婚式を数日後に控えたトレーシーの兄という設定だ。

引用:
真面目な顔をしてアランが呟く。 "I shouldn't be here." (ここにいるとやばい。)
ダグ:"Why is that, Alan?" (どうして?)
アラン:"I'm not supposed to be within two hundred feet of a school... or a Chuck E. Cheese."
(学校から70メートル以内に立ち入ってはいけないことになっている、チャッキーチーズもダメなんだ。)
(引用終)

要するに、子供の集まるところに近寄ってはいけないという Restraint Order を裁判所からだされているということだ。
かなりやばい人物ということになる。
ここまでの場面でアランの奇妙な人物像が説明抜きできっちり表現されている。
そして映画全体のトーンもしっかり定められる。

ラスベガスでのバチェラー・パーティーで羽目を外しすぎてトラブルになるが、薬のせいで自分たちが何をしたか覚えていないという設定だ。
記憶がないから起こること全てが意外な事件となる。
しかもその事件が予期せぬ方向に発展していく。

最後にどうやってまとめるのかと心配になるくらい風呂敷が大きくなっていくが、見事な脚本は結末を無理なくまとめ上げている。
会話は笑いを取れる台詞に富み、登場人物もカラフルだ。
笑いの種類は、下ネタから諷刺、人種ものまで幅広くカバーしているが後味はすっきりしている。

ザックの他にも、ブラッドリー・クーパーとエド・ヘルムズが爆笑の演技を続ける。
マイク・タイソンとケン・ジョンも雰囲気を一新するスパイスとなっている。

5月封切りの続編への期待が高まった。
ここ数年間で最高のコメディーだと言える。

★★★★☆

New York Fashion Week

2011-02-20 08:27:13 | 日記
メルセデス・ベンツがスポンサーだった今年のニューヨーク・ファッション・ウィークはNYTの写真を見るだけでも楽しい。
ヘアスタイル、メイク、洋服、どれをとっても個性的で印象に残る。
実際に足を運ぶわけではないが、雑誌やマルチメディアで雰囲気だけ味わう。

どうやら2011年秋はきらきらしたパンツというトレンドがあるようだ。
Marc Jacobs を始め、シャイニーな生地を使用したファッションが目立つ。

昨日の Charles Anastas のタグを使ったファッションもユニークで面白い。
個人的には L'Wren Scott のプレゼンテーションが気に入った。

この一連のイベントには未来を感じる。


サイエンス・プロジェクト

2011-02-19 20:17:03 | 科学
ようやく爪楊枝の橋も完成し (Math Project) 残るは二つ。
社会学はよく分からないので放っておくとして、サイエンスは手伝うことに。
丁度、電場・磁場の勉強をしているというので、少しでも理解の助けとなるようにコインソーターを創ってみることにした。

目的は一つ。
アメリカのコインは磁石に引き寄せられないが、磁場内を移動する時には力を受けるということを実感させたい。

まず合金組成を調べさせた。
鋳造局のデータから:

Penny: copper plated zinc

Nickel: 75% copper and 25 % nickel

Dime: 92% copper and 8 % nickel

Quarter: 92% copper and 8 % nickel

まず、それぞれのコインを磁場の中で転がしてみる。



ダイム(10セント)とクオーター(25セント)はかなり減速する。
ただ、組成が同じなので減速具合に差がない。

ニッケル(5セント)は全く影響を受けずに磁場を突っ走る。
ペニー(1セント)はクオーターとニッケルの中間だ。

これはかなり有望な結果だった。
クオーターとダイムは大きさがかなり違うので、十分減速すれば受け皿の部分で区別が可能だ。

コンセプトモデルを作ってみた。
ボルトとクリップだけで組み立てたのでいかようにも改変できる。



(動画のリンクを貼ってみた)

一応、仕分けが出来ている。
後は、見せ方だ。
とりあえず、液体の磁性体を買ってきて磁力線を目に見える形でプレゼンするようにしよう。

既に一定の電場は電気負荷に差がある定常状態で(動かない時に)生じることは習っている。
これを使って、磁場は電気的付加のある物質が移動する時に発生する、ということを体験させたい。
磁石にくっつかないクオーターが磁場内を移動しようとすると強いブレーキがかかるのを見ればきっと理解してくれる。



ホワイトハウスの公式ウェブアルバム

2011-02-18 21:30:10 | 日記
アメリカの政治家は情報発信を常に心がけている。
その一環だと思うが、ホワイトハウスは公式の情報発信ウェブサイトを複数持っている。
それらの中でも写真をウェブアルバムとして公開する Flickr(ヤフー)は人気のあるサイトの一つだ。

そのサイトを何気なく眺めていると、シリコンバレーの重鎮達が大統領を囲んで昼食会を開いている写真にでくわした。
画面左端がグーグルのエリック・シュミット氏、オバマ大統領の左隣がアップルのCEOスティーブ・ジョブズ氏、右隣がフェースブックの創設者マーク・ズッカーバーグ氏、テーブルの奥側で赤いジャケットを着ているのがヤフーのCEOキャロル・バーツ氏だ。
まさに呉越同舟。

ちなみに、上記のリンクにある写真は1日足らずで23万人以上が閲覧していた。

一つ気になったことがある。
スティーブ・ジョブズがかなり痩身に見えることだ。
最新の写真としてズッカーバーグがオバマ大統領と会話を交わしている場面が掲示されているが、オバマ大統領に隠れて頭の一部が見えているのもスティーブ・ジョブズではないだろうか。

この会合の目的は、技術革新を進める会社のトップと大統領がアメリカ経済の活性化と雇用創出について話し合うことだったとされる。
にもかかわらず、現在最も勢いがあり、アメリカ経済界で最重要人物とされるスティーブ・ジョブズがはっきりと写った写真が掲載されていない。
これには理由があるのではないかと勘ぐりたくなる。

極端にやせた肩と手首をみると、癌の再発があるのではと心配してしまう。
世界の人々の生活スタイルを変える製品を次々と提案してきた彼にはこれからも頑張って欲しい。
杞憂に終わればいいが。


HP Envy 100 D410 (All-in-one printer/scanner/copier)

2011-02-17 19:07:32 | レビュー
HP ENVY100 を使った感想を書いておきたい。




カテゴリーとしては、持ち運び可能な (transportable) 多機能プリンターと言うことになる。
基本的にはインクジェットプリンター。
フラットベッドスキャナー・コピー機としての機能を備えている。
WiFiを通じてのネットワークへの接続が可能(ワイヤレス)でタッチスクリーンが付いている。
ウェブページを直接印刷できるので印刷したいサイトが分かっていればコンピューターを立ち上げる必要がない。

ePrint (メールdeプリント)に対応しているのが目玉で、iPad から直接印刷も可能だ。
ハッキング無しで直接 iPad から印刷可能なプリンターはまだ十数種類しかないと言うことを考えると、この機能は一つの売りだ。
今日現在、18種類リストされている。

すっきりしたデザインは魅力的で、小型のレーザープリンターに比べても半分くらいの重量しかない。
持ち運び用のバッグが付いてくることを見てもわかるように、軽さと小さめのサイズを前面に押し出している。

タッチパネルの使い心地は満足のいくもので、スキャンされたページも納得の画質だった。
朝スイッチを入れた時の立ち上がりには多少時間がかかるが、一日一回だと言うこととを考えれば重荷にならない。
第一、出勤後は数多くの機械を立ち上げながら歩き回るのが日課なので、実質ゼロ負担だ。

朝一番に起動する機械はざっと数えても、20台は下らない。
コンピューターが7台、プリンター・スキャナー類が3台、遠心機が3台、湯煎機が3台、保温機が2台、コーヒーメーカーが2台。
それらに加えて浄水器やオートクレーブ、種々の機器類が5部屋にわたって分布している。
そこにプリンターが1台加わったところで雑用が増えた印象は全くない。

値段の方は$212(約 \17,600 )とお手頃だ、と思っていたが、日本のサイト(上記リンク)を見てびっくり。
オンライン価格が \29,820 と出ているではないか。
アメリカの価格の7割り増しだ。
日本HPはぼっているなあ。

富士通のS1100 (ScanSnap S1100)

2011-02-16 21:08:12 | レビュー
久しぶりに富士通の製品を買った。
ScanSnap S1100 という携帯スキャナーだ。



かつて、デスクトップはNECではなく富士通を使っていた。
親指シフトキーボードが気に入っていたからだ。
20年以上前の話だが、その後富士通の製品を買っていなかった。

今回、周囲の熱心な薦めでS1100を買って使い始めた。
まず一言で言ってこれは傑作だ。

小さくて軽い、しかもスキャンスピードが速い。
画質も、使用目的を十二分に達成できるレベルだ。
使い勝手も良い。
元々ハードウェアでは優れた技術力を発揮していた富士通だから意外ではない。

最近のデジタル化の一環で、NeatDesk や持ち運びできるスキャナーを導入した。
多くの個人記録、例えば住所録や確定申告、パスポート、ビザ、各種免許証類は既に電子化が終わっている。
これから領収書や申請書、記録文書などにもそれを広げようというものだ。
場所の節約になるし、特定の書類を見つけるのも容易になると考えている。
その目的のためには、このS1100はうってつけの小物だ。

4つ星を付けよう。

★★★★☆

The Green Hornet

2011-02-15 15:46:12 | レビュー
グリーンホーネットは60年代に人気を博したテレビシリーズのリメイクだそうだ。
テレビシリーズではブルース・リーが Kato を演じたという。
実際に観ていないので論評は出来ないけれど、一般の視聴者には高く評価されているらしい。

ブルースリーは70年代のドラゴンシリーズ(ドラゴン危機一髪、ドラゴン怒りの鉄拳、ドラゴンへの道、燃えよドラゴンなど)で自分たちの世代を魅了した。
彼の演じる Kato を観てみたかった。
テレビ版グリーンホーネットは数作ほど日本でも公開されたらしいが見る機会はなかった。

さて、今年のグリーンホーネットはどうだろうか。
結論から言うと、駄作とは言い難いが決して上質ではない。

Kato を演じる周杰倫はブルースリーにあこがれていたと言うだけに、雰囲気は十分。
ただ脚本の方に問題がある。
本作では平時とグリーンホーネットの衣装を着た時の人格の乖離が広く不自然な点だ。
普段着の Kato を周杰倫が好演しているだけにもったいない。

端役ではあるがキャメロン・ディアズはいつものように安心してみられる役作りだった。

最も魅力のある演技を見せてくれたのは Chudnofsky 役の Christoph Waltz だ。
彼の悪役は凄味があって魅せられる。

最大の問題は Seth Rogen だ。
どう考えてもグリーンホーネットという感じではない上に役作りも鼻について好感が持てない。
以前噂に上ったジョージ・クルーニーにこの役を任せてみたかった。

期待度ゼロだったので失望はしなかったと言うより、予想していたほど酷くなかったと言える。
アクションは楽しめるし、笑える場面も少なからずある。

評価が難しいところだが、名作のリメイクというハンディをしょってよくここまで頑張ったいうおまけをつけて三つ星。

★★★☆☆





ガラパゴス携帯

2011-02-14 20:23:08 | 日記
日本の携帯電話製造メーカーは政府の手厚い保護の元で特殊な進化を遂げたケータイを作り続けている。
日本国内だけで生活する消費者にとっては日本文化に特化したケータイは便利かもしれない。
一番の弊害はメーカーの成長力を奪うところにある。

「世界市場で勝負できない」日本企業は製品どころか部品の輸出すら不可能な状況だ。
メーカーは人口減少によって縮小する日本市場で限られたパイを分け合って生存している。

一方、韓国の三星電気は携帯端末ではグーグルと組みアップル社とはライバル関係にあるが、今年中に6000億円以上の部品をアップル社に対して販売する契約訴結んだ。
今後スマートフォンを2分すると予測されるOS陣営に、アンドロイドには製品を、iOSには部品供給という形で参加している。
ハードウェアーメーカーとしては大成功だ。
日本と同様に閉鎖された韓国携帯電話市場は規模が小さいためパイの奪い合いだけでは生きてゆけず、世界に打って出た戦略が成功している。
日本のメーカーは、ハングリー精神というか、開拓精神を失ってしまったのだろうか。

パナソニックやNEC,シャープと言った一流企業は、中国を始めとする巨大でしかも急成長を遂げている世界市場に指を触れることすら出来ない。
ソニーもPSP携帯をアメリカで発売するがキワモノとして捉えられている現状では大ヒットは望めまい。

スマートフォンの分野でも、iPhone はまるで黒船のようだった。
外部の圧力で鎖国を解くように迫られた日本はそのインパクトの大きさに右往左往している印象だ。
電話会社の開発部の人々ですらインタビューで、「スマートフォンがこんなに急成長するとは思わなかった」と述懐している。
お財布ケータイ機能が無く、ワンセグも付いていない iPhone が日本で売れるわけがないと勘違いしていた人々は付加機能と本質的機能の区別を見失っていた。
これも特殊進化による幻影を観ていたからだろう。
ハードウェアとソフトウェアの一体化とクラウドも含めた総合サービスの進化はこれから発揮される。
日本のメーカーに獲っては試練であるとともに絶好の機会でもある。
日本企業の中では誰が新分野で主導権を握るか。
数年以内には答えが出る。