今日から花粉症の症状がひどくなった。
目はかゆいしのどはいがいがする。
Zyrtec (cetirizine) のお世話になる。
これから5月中旬くらいまで続く。
デル(NASDAQ: DELL) のアンディ・ラーク氏 (global head of marketing for large enterprises and public organizasions) が CIO のインタビューに答えて驚愕の発言をした。
デルの将来に暗雲が立ちこめている。
「アップル(NASDAQ: AAPL)の iPad は企業には受け入れられないだろう」という発言だが、それ自体は論争の的であり特に不条理ではない。
後述のように、HP(NYSE: HPQ)のスティーフン・ドゥイット氏もアップルの将来に疑問を投げかけている。
ライバル企業の弱点を突くのはビジネス戦術の王道なので二人の発言の趣旨は理解できる。
問題なのは、その根拠を説明しようとして理不尽な発言を続け、現況を把握できていないことと、技術面での無知さ加減をさらけ出した点にある。
まず、「iPad はマウスやキーボードを一緒に買うと $1,500 - $1,600 もする。」という発言。
そして、それを根拠に、「 iPad は高価すぎて企業は買わないだろう」と続けた。
先日サムスン電子が、iPad 2 の価格とデザインはかなり手強い、と認めたように$499から始まる価格はかなり意欲的な設定だ。
ラーク氏は、10インチタブレット市場では iPad 2 が最も安価なタブレットの一つだという事実を把握していない。
iPad は今なら$299(WiFi モデル)で購入できる。
低価格は実際に iPad の魅力の一つなのだ。
次に技術面での無知さには呆然とさせられた。
アップルが開拓した(正確には大きく育てた)タブレット市場はタッチパネルの導入が刮目点だ。
キーボードを使う人は自分を含めて少数派だし、キーボードを利用するのはほんの一部の時間だけだ。
マウスに至っては全く使用しない、というか使用できない。
タブレットにはマウス用ドライバーが装備されていない。
デルはタブレットにもマウスを付随させるつもりなのだろうか。
新しい機器の本線が見えていないとしか言えない。
これらの事実を並べるとラーク氏の発言の不条理さが鮮明になる。
まず価格について、iPad 2 は付属品をつけても彼の示した値段の半額である。
事実を倍に誇張するのはいただけない。
次にアップルが低価格路線でライバルと競争しているという現況を全く把握していない点。
さらに、タブレットにマウスは不要だという根本的な理解ができていない点。
デルはタブレット市場に切り込んでいくつもりなら、最低限の知識を有し正確な状況把握のできる人をトップに据えるべきではないか。
このままではデルはじり貧だろう。
次にHPの見解について。
HPはデルと異なり、正確な状況分析に基づいた的確な指摘を行った。
下請け会社との関係をHPはとても大事にしているという。
アップルは強気で押してくるので部品会社の間で評判が良くないという。
確かにそういう話は聞く。
将来競争が激しくなったときに、下請けとの関係を大事にしていることが重要な武器になるとHPは考えている。
一理ある。
The Lincoln Lawyer はマイケル・コネリーのベストセラー同名小説の映画化だ。
原作は非常に良くできており、それをどう視覚化するかが注目された。
ミッキー・ハラーはリンカーンの後部座席で仕事をする刑事担当辣腕弁護士で、彼の車のナンバープレートは「無罪」となっている。
彼はあらゆる種類の刑事裁判を担当し、常に冷静でありながらどこか世の中と司法を斜めに見ている。
この複雑なキャラクターをマシュー・マコナヒーが見事に表現している。
特に台詞がない場面でのちょっとした仕草や表情がミッキーの人格を的確に具現している。
このマコナヒーの演技に関して、原作者のコネリー自身が次のように評している。
"The story is about a cool, calm man being put into a desperate situation. McConaughey makes that leap convincingly."
(冷静できれる男が八方ふさがりの状況に追い込まれるという筋書きだ。マコナヒーはその過程を迫真の演技で見せてくれる。)
この情報だけでも、いい映画だと思えてくるのではないだろうか。
実際その通りだ。
他の俳優陣も素晴らしい。
メリサ・トメイは「いとこのビニー」以来のファンなのだが、この映画でもきらりと光っている。
ミッキーが彼女の演じる前妻マギーに、眠ってしまった娘を手渡すシーンは特に印象深い。
ウィリアム・メイシー、ライアン・フィリップ、ブライアン・クランストン、フランシス・フィッシャー達も堅実な演技を見せている。
カメラワークに多少の不満があるが、編集と音楽は良い仕事をしている。
司法制度の矛盾を突いて派手に活躍する弁護士が次第に追い詰められ、絶体絶命のピンチを迎える。
過去の司法取引の亡霊にも悩まされる。
その難局をミッキーがどうやって乗り切るか。
後半に向けてギアアップしていく展開はサスペンスに富み、飽きることなく楽しめる。
★★★★☆
国立感染症研究所から自然災害時における感染症に関する有益な情報が発信されている。
更新回数も多いようなので紹介しておきたい。
感染症等の情報(国立感染症研究所)(http://idsc.nih.go.jp/earthquake2011/index.html)
ここから肺炎や水の確保、手指衛生に関する情報を得ることが出来る。
クレストマンシー・シリーズの "Charmed Life" のレビューをしてみたい。
「原作はハウルの動く城」のダイアナ・ウィン・ジョーンズ。
彼女は English Fantasy の大御所で、読み始めると嵌ってしまう。
多くの伏線を小説の前半に張り巡らせておき、後半は結末に向けてどんどん加速していく彼女のスタイルが好きだ。
クレストマンシ−・シリーズは比較的平易な語彙と表現で書かれており、内容的にも想像力さえあれば物語を理解できる。
生活経験を余り必要としないので、この小説は Young Adult のセクションでみつけることができるが、実際は小学生向きだとも言える。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズの小説をまだ読んでいない人は、まずこの本を手にしてみたらどうだろうか。
クレストマンシ−は想像力を刺激してくれ、一癖も二癖もある登場人物が読む人を飽きさせない。
★★★★☆
今日はコンピューター(Mac/PC)と iPad 2 (iOS 機器)の間でのファイルのやりとりについて考えたい。
大きく分けて2種類の方法がある。
有線 (30 pin) と無線 (WiFi) だ。
まず、有線 (30 pin - USB) から。
多くの人にとって一番無難なのは iTunes を使うことだろう。
それ自体がデータベース兼ブラウザーとなっている上に、iPad 2(iOS 機器)との相性も良い。
iPad 2(iOS 機器)のファイル構造を破壊する危険も無い。
もちろん、30ピンコネクターを通じてファイル交換を行うソフトも発売されている。
例えば、 DiskAid を使えば iPad/iPhone に操作(Jailbreak)を加えなくてもデスクトップ・ラップトップからiPad 2(iOS 機器)へファイルを自由にコピーできる。
ただしこの使い方は自由度が高いためにある程度の危険をはらんでいる。
iPad 2(iOS 機器)側のファイル・ディレクトリー構造が見えるようになり、ファイル・フォルダーの操作が可能となる。
一歩間違えると、大惨事を引き起こすかもしれない。
大事なデータを意図せず消去してしまったと言う人もいる。
やはり、 iTunes を通じてファイルのコピーを行うのが安全だ。
もちろん、iOS の知識がありもっと自由な操作を求める人なら話が違ってくる。
iTunes を通じてコピーできるファイルは多種にわたる。
音 (mp3, m4a, m4r)、映像 (.m4v)、本 (.epub, .pdf)、アプリ (ipa) 等は通常のシンクでコピーやバックアップが行われる。
ファイルをコピーしているという意識はあまりないのではないだろうか。
上記以外のファイル、データベースやプレゼンテーション、オフィス(エクセルやワード)のファイルも、アプリを使えばコピーや表示、編集が可能だ。
例えば、データベースならファイルメーカーが (FileMaker Pro 11や Bento 4) を発表している。
コンピューター側と iPad/iPhone 側の両方にアプリを用意しており、ファイル(データベース文書)のコピーが iTunes を通じて容易に行える。
マイクロソフト・オフィスの文書なら QuickOffice Connect Mobile Suite for iPad を使ってファイルの編集が可能だ。
この際にも iTunes を通じてのファイルコピーとなる。
ちなみに、オフィス文書取り扱いに関しては Documents To Go Premium というアプリもあるが最新版 (4.0.3) の評判がよろしくない。
ここ1年以上目立った改良が行われておらず避けた方が良いだろう。
コンピューターに直接接続することが可能なら iTunes を使うのが基本だという結論となる。
次に、無線LAN (WiFi) を使う場合はどうだろうか。
色々な方法があるが、一番お勧めなのは Dropbox を利用することだ。
Dropbox についてはファンの人たちが色々と説明しているようなのでそちらのリンクを紹介しておく。
要するに、コンピューター側と iPad/iPhone 側の両方にソフトをインストールすればあとは無料で(2GBまで)クラウドを使えるというもの。
使用感は快適だ。
コンピューター側では指定されたフォルダーが常にクラウド(サーバー)と自動的に同期しており、特にサーバーを意識する必要がない。
ファイルが必要となった時にモバイル側 (iPad/iPhone) からアプリを起動してファイルをダウンロードする。
例えばPDFファイルならその場で内容をプレビューしてどのソフトに文書を送るかを選択できる。
iBooks を選べばそのPDF文書がアプリ内の書庫に登場するという仕組みだ。
複雑な操作が不要なのでお勧めのシステムだ。
自分用のでFTPサーバーを持っている人やウェブページを管理している人はおそらくコンピューター・モバイル機器の知識が豊富と考える。
その場合はもっと自由度の高い FTP on The Go の利用を薦める
ウェブページの書き換えも容易でアセットの差し替え等も簡単にできる。
モバイル機器 (iPad/iPhone) へのファイル移動・コピーについてまとめてみた。
今、iTunes Store(米国)のトップサイトに行くと、日の丸がまず目に飛び込んでくる。
これは、"Songs for Japan"と言うアルバムの表紙だ。
ジョン・レノン、U2、ボブ・ディラン、レディー・ガガ、ビオンセ、エミネム、ボン・ジョビ、シーロー・グリーン、シャーデーなど 豪華絢爛なメンバーがこのアルバムのために一曲ずつ持ち寄っている。
この30曲からなる貴重なアルバム($9.99)の売り上げは日本赤十字社に寄付される。
日本語のサイトでもこのアルバムを見つけることが出来た。
日本のiTunes へのリンクが日の丸の下にある。
アーティストの好意を援助に換えることができる貴重な機会なので、是非これも利用したい。
早速2枚購入することにしたが、iTunes では同じ商品を2度買いが出来ないようになっていた。
アカウントを追加作製することによって、何とか重複して買うことが出来た。
後から友人が、モバイルデバイスからなら音楽の重複買いが出来ると教えてくれたが、それは次回試すことにした。
アルバムの完成度が非常に高く、参加したミュージシャンに感謝したい。
選曲も注意深く、多くの人が日本のために祈っていること、陽がまた昇ること、世界中の人々がが国境を越えてそばにいること、を歌を通じて伝えようとしているのが分かる。
気持ちに同感して協力すると共に、一人でも多くの賛同者が出ることを祈りたい。
音楽的にも5つ星を付けたい。
★★★★★
福島第一原発で作業を続けていた人がベータ線被曝によって負傷したとの報道があった。
さらに、3号炉の建屋内に貯まっている水の放射線量が1mlあたり3.9メガベクレルにも及ぶという。
3号炉だけでなく1号炉も同様の状況らしい。
一般の人にはピンとこないかもしれないがこれは凄い数字だ。
例えば基礎医学の研究施設で扱う放射性物質32−Pを例に取ると、何人もで分けて使用する原液でも通常は37メガベクレル(1ミリキューリー)だ。
32−Pはベータ崩壊によって安全確保が比較的容易とされているベータ線を放出する。
それでも、これだけの量の放射性物質を保存するにはアクリル製の頑丈な瓶に入れてさらにその瓶を鉛の容器内で保管しなければならない。
使用する際はアクリル製の遮蔽板等を使い、数メガベクレル (2 - 4 MBq) ずつチューブ内に移し替える。
ガイガーカウンターで微量な漏れがないかを常に調べるが、検出筒がチューブの方を向いただけで針が振り切れる。
作業時間は努めて短くするし、体幹だけでなく指先の被曝量もバッジでモニターする。
福島原発の貯留水にはわずか1ccの水の中にそれだけ細心の注意を払って取り扱う量の放射性物質が含まれている。
にもかかわらず、貯留している水量は想像もつかない。
その大量の放射性物質が放水等によって海に流れ込んだら、また爆発等が起きたら数十年後、数世紀後まで大変な影響を及ぼすだろう。
背筋が凍り付くとはこのことだ。
さらに恐ろしいのは、これだけの放射性物質は核燃料から流れ出したと考えなければ説明がつかないことだ。
その場合、空気中にも多くの放射性物質が含まれているはずだ。
実際、遠く離れた東京でも放射性物質量の増加を観測している。
公表されていないけれど、建屋内の放射線量は想像を絶する値を示しているのではないか。
そのような環境で作業を続けることは自殺行為に等しい。
言葉がない。
先日、iPad 2 のレビューをかねてタブレットの比較表を作ったが、一つ忘れていたことがあるので追記する。
RIMの Blackberry Playbook は BB Tablet OS 3.0 を使用しているがアンドロイドのアプリも利用できるらしい。
まだ PlayBook は予約受付の段階なので、実際にどのぐらいの互換性を保っているか不明だが、CNNによるとアンドロイドのアプリ用に run-time 環境を用意するとのこと。
これはひとえにグーグルの熱心な協力のたまものだ。
グーグルは出来るだけ多くのプラットフォームでアンドロイドのアプリを使えるようにしたいと公言しているから当然の動きだとも言える。
BB Tablet OS は使えるアプリの数が少ないという弱点があったが、グーグルとの提携によってこれが解消された点は評価できる。
7インチという小さめの画面を丁度良いと感じる人にとっては魅力的な商品になるだろう。
現在発売中の後発機種の中には iPad 2 に対抗できるタブレットは見あたらないが、近日発売のモデルの中にはギャラクシー (Galaxy 10.1) や上述のプレイブックのように購入意欲をそそるものもある。
アンドロイドを厭わなければ、これらのモデルは検討の対象に含める必要がある。
後は、夏までに大幅モデルチェンジが予想されるモトローラのズームの発表待ちだ。
大手ではソニーやHPはどういう動きを見せるのだろうか?
HPのタブレットは発売前に既に古くさくて売れない機能・デザインとなっている。
どういう計画変更をするかが見物だ。
ソニーの沈黙が気になる。
ソニーならタブレットでも3DやPSPの統合等の差別化が可能なはずだ。
潜在能力は高いと思う。
2位を狙う(ロイター)などと言わず 、堂々とiPad を蹴散らすくらいの勢いで向かって欲しい。
しばらく福島第一原発の様子を静観してきたが、気になる点が3つどうしても頭から離れない。
一つは放射性ヨウ素が東京の水道水から検出された (210 Beq/L) ということ。
もちろん健康被害につながる可能性もさることながら、検出されたという事実が重たい 。
ヨウ素(I−131)の半減期は8日間。
これは、持続的に放射性物質が放出されていることを示す。
さらに、放射性物質の放出が増えれば東京の水が危ないことも示唆している。
二つ目は炉心温度。
1号炉内は場所によらず300˚C以上と通常運転時より高いこと。
上下部の温度が同じということは水がないことを意味するし、異常高温は炉心溶融を反映している。
つまり、水の注入によってさらなる損傷を招く危険や臨界に至る可能性を考慮しなければいけない。
現在、中性子線が検知されているかどうかが大変気になるところだ。
それに加えて塩の蓄積がどこにあるかが大問題となる。
例えば、夏の砂浜でくぼみに海水をかけ続けると底に白い塩の結晶が形成される。
同じ現象が福島第一原発でも起きているはずだ。
放水に際して大量の水蒸気が上がったとの報道があった。
塩はどこへ行った?
まさか燃料棒に塩の結晶がこびりついたりしていないだろうか。
不安定な原子炉に対して効果的な冷却方法が見つからない現況をどきどきしながら観察している。
今年のタブレット市場は3月11日の iPad 2 発売開始によって激しい競争が開始された。
数多くの後発品の中から、少しでも売れる可能性のありそうな4機種 (Motorola Xoom, HP Touchpad, RIM Playbook, Samsung Galaxy) を選んで検討してみた。
前置きを一つ。
モトローラのズームは6月以降の注文が出ておらず、モデルチェンジが近いとの噂を生んでいる。
比較一覧表を作ってみた。
すぐ気付くのがHPのタッチパッドは発売前に既に終わっている点。
タブレットを購入したいと思っても、タッチパッドを選ぶ理由を見いだせない。
価格は未定だが、部品代や経費を計算するとベースモデルで$499より安く売り出すことは出来ないと分析されている。
さらに、画面の解像度、カメラ、重量、厚さ、どれをとってもハードウェアとして劣っている上に、悪名高い WebOS を走らせているとなると、とても買う気にならない。
補足すると、 Palm は全盛期にソフトウェア開発者をないがしろにして大きな反感を買った。
一時は Palm OS を中心とする共同体が形成去れ、大きく成長する可能性があった。
Plam 自身がエコシステムを破壊したと言っても良い。
現状では、有能なソフトウェア開発者達が Palm (WebOS) のもとに再び集まってくるとは思えない。
ほとんどのアプリが他のOSからのポートになるだろう。
その意味ではブラックベリー (RIM PlayBook) も同様の弱点を抱えている。
ソフトウェア面ではアップルが先頭を走りアンドロイドが後を追う形となっている。
ブラックベリーの強さは社用の携帯電話を一時期(2004年頃)席巻していた点だ。
タブレットを携帯電話と連動して使うという強みがある。
それにしても、使えるアプリケーションの数が圧倒的に少ないのが気にかかる。
ハードウェアとしてはプレイブックはいくつか売りを持っている。
小さい画面は長所でもあり欠点でもある。
ほとんどのタブレットが自宅やオフィスなど WiFi 環境が整備された中で使われることが多いのに対し、ブラックベリーは路上で使われることが多い。
前者はラップトップを軽くしたイメージで後者は携帯電話の画面を大きくした感じだ。
その意味では棲み分けが可能だろう。
優れた携帯性と高性能なカメラ、ブラックベリー携帯との連携の良さは一定の支持を受けるだろう。
モトローラのズームは上述のようにも出るチェンジが必至だ。
同じ Android 3.0 (Honeycomb) を搭載した Samsung Galaxy Tab 10.1 が発表されたため、現行モデルでは勝負にならない。
スペックを比較してみれば分かるとおり、分厚くて重たいズームにこの値段は正当化できない。
ズームは主カメラの解像度だけがギャラクシーを凌いでいるが、ビデオ再生時の解像度や携行性で劣り、OSや画面、CPUの性の等では差がない。
これから初代ズームを買おうという人はいないだろう。
今年の夏に発売される2代目ズームについてはどういう性能になるか見当もつかないが、アンドロイドのタブレットは競争のために1世代の寿命が短いと考えられる。
その結果ハードウェアの性能が少しずつこまめに改善される筈だ。
iOS に関しては同じOS内での競争がないので年1回のモデルチェンジのペースが守られる。
モデルチェンジごとの変化はその分大きくなるだろう。
そう考えてくると現況では、iPad 2 と比較検討したくなるのはギャラクシーだ。
モデル |
Apple iPad 2 |
Motorola Xoom |
HP TouchPad |
RIM PlayBook |
Samsung Galaxy Tab |
発売日 |
3月11日 |
2月23日 |
未定(6月?) |
4月19日 |
未定 |
OS |
iOS 4.3 |
Android 3.0 |
WebOS 3.0 |
BB Tablet OS |
Android 3.0 |
画面 |
9.7" backlit |
10.1" WXGA |
9.7" |
7" |
10.1" WXGA |
解像度 |
1024 x 768 |
1280 x 800 |
1024 x 768 |
1024 x 600 |
1280 x 800 |
CPU |
1GHz A5 |
1 GHz Tegra 2 |
Snapdragon |
1 GHz DC |
1 GHz DCA |
RAM |
512 MB |
1 GB |
1 GB |
1 GB |
1 GB (噂) |
容量 |
16/32/64 GB |
16 or 32 GB |
16 or 32 GB |
16/32/64 GB |
16/32/64 GB |
カメラ |
VGA |
2.0 M |
1.3 M |
3.0 M |
2.0 M |
カメラ |
0.7 M |
5.0M + LED |
- |
5.0 M |
3.0M + LED |
携帯 |
3G GSM/CDMA |
CDMA, LTE 700 |
3G + 4G |
3G/4G |
HSPA+/GSM |
WiFi /BT |
801.11 (a/b/g/n), EDR 2.1 |
801.11 (b/g/n) |
801.11 (a/b/g/n), EDR 2.1 |
||
加速度計 |
3軸 |
3軸 |
有 |
有 |
有 |
ジャイロ |
有 |
有 |
有 |
− |
有 |
電池 |
10時間 (25Wh) |
6500 mAh |
6300mAh |
5300mAh |
6860 mAh |
厚さ |
8.8 mm |
12.9 mm |
13.7 mm |
10.0 mm |
8.6 mm |
重さ |
601 g |
730 g |
740 g |
425 g |
595 g |
最安価格 |
$499 |
$599 |
未定 |
$499 |
$499 |
上位機価格 |
$829 |
$800 |
未定 |
$699 |
未定 |
ソフト |
App Store |
Android market |
Palm |
App World |
Android market |
ビデオ出力 |
1080p mirroring |
720p |
1080p |
1080p |
|
外部接続 |
30 pin |
microUSB, MicroSD |
microUSB |
USB, micorSD |
|
サポート |
アップルストア |
遠隔 |
遠隔 |
遠隔 |
遠隔 |
短所 |
外部メモリー |
高価格 |
ソフト |
OS |
弱いサポート |
写真 |
ギャラクシーと iPad 2 OS(アンドロイドと iOS)
この2機種を比較するに当たって避けて通れないのがOSの比較だ。
アンドロイドと iOS がタブレットでは2大OSで、ソフトウェア開発者も寄らば大樹の陰とばかりに集まってきている。
最大の違いは片やコントロールされており、片や野放しという点だ。
どちらを取るかは個人の好みとなるので価値判断をせず、事実関係だけをさらってみたい。
アンドロイドは開示性が高く自由をうたい文句にしている。
逆に言うと、 iOS にはアップル社の検閲が入っているということだ。
つまり、アップストアで発売しているアプリケーションについてはアップル社も責任を持つということを意味している。
最近、アプリケーションの中での買い物について問題が生じた。
バーチャル空間で村おこしをするソフトで農作物を育てたりインフラ設備を行うために仮想エネルギーを購入できる設定だったが、まだ金銭感覚のない子供達が大量に仮想空間で買い物をして親が真っ青になったということがあった。
もちろん親がパスワードを最初にタイプしてから子供に渡すのだが、目を離した隙に買い物にいそしんでいたらしい。
この件についてはアップル社がソフトの危険性を認め返金している。
第三の会社が制作販売しているソフトでも、アップル社が窓口となって責任を負うという仕組みだ。
消費者にしてみればある意味ありがたい面もある。
アップル社はそのほかにも低俗なソフトやポルノを認めていないのでアップストアは比較的安心して閲覧できる。
一方、この仕組みについて消費者の自由を奪う行為だと反発している人たちもいる。
アンドロイドは誰もが自由にソフトを作成して配布できる。
その結果、アンドロイド・マーケットには騙しのようなソフトが多数存在し、消費者側でそれらを見分ける必要が生じた。
自由度が高い分消費者側の責任が重い。
アンドロイド用には成人指定のアプリを扱うサイト (Mikandi.com) もある。
実際、スティーブジョブズが "on Android there is even a porn app store" (アンドロイドにはポルノ専門店がある)と発言した日には Mikandi からのダウンロード数が12時間で1万にも上ったという。(Mikandi の創設者 Jen McEwen)
" We got 10,000 downloads of our app store in 12 hours that day. It was amazing. ...We're the extreme testament of what you can do, and the freedom that you get"
(あの日は12時間で10万回のダウンロードを記録したわ。素晴らしいことよ。私たちは、インターネットで何が出来てどんな自由を謳歌しているかを示す生き証人なのよ。)
彼女たちは合法でさえあれば、ソフトをリストに載せるそうだ。
OSの背後にあるポリシーの違いの他に、アンドロイドと iOS には多機能性にも差がある。
アンドロイドのアプリは終了させない限り背後で普通に走っている。
メモリーや電源も通常通り使用する。
iOS では一部の機能を残してソフトが終了する。
例えば、背後に回ったソフトからは画面表示に関する部分が終了しその分メモリーを解放する。
上記比較表で iPad 2 のメモリーが他機種に比べて少ないのはこのためだ。
メモリー使用の効率がよいので複数のアプリを走らせても iPad は遅くならない。
一方、アンドロイドでは多数のソフトを走らせるとメモリー不足が生じる。
電源についても、持続時間と電池の重さの割合が iOS では高くなる(効率がよい)。
それと引き替えに、アンドロイドではアプリの切り替えが速くなる。
ギャラクシーと iPad 2 ハードウェア
ハードウェアの性能を単純比較すると明らかにギャラクシーの方が優れている。
デザイン、薄さ、軽さ共にほぼ同等で、いくつかの点で iPad 2 はギャラクシーの後塵を拝している。
特にカメラの性能、HPSA+対応、外部メモリーの使用、画面の解像度等では明らかな差となっている。
ギャラクシーと iPad 2 ユーザー経験とエコシステム
iPad 2 の最大の強みはユーザー経験にある。
サポート体制がしっかりしており、アップルストアで対面して相談が可能な点は特筆に値する。
クラウド、コンピューター、ソフトウェア、ハードウェア、ソフト開発者との連携をアップルが一貫して提供している点も消費者だけでなくソフト開発者にとっても有利に働く。
いわゆるフラグメンテーションが問題にならないからだ。。
これについてはいずれ詳しく触れるとして、ソフト開発者にとって宣伝、販売、集金をアップルが代行するエコシステムは都合良いらしい
これからますます iOS 用のソフトが充実すると予想されている。
まとめ
今年も昨年に引き続いてアップルがタブレット市場を牽引している。
2011年には多くのタブレットが発売されることが予想されるが、実際に iPad 2 に対抗できる機種は限られている。
価格面とソフト面がネックとなるからだ。
いくつかのアンドロイド機種は市場に食い込んでくるだろう。
その中でも素早く iPad 2 に応えたギャラクシーとこれから衣替えするズームは注目する必要がありそうだ。
プレイブックはブラックベリー携帯使用者という限られた市場では受け入れられるかもしれない。
「ショーン・オブ・ザ・デッド」はイギリスコメディーの大傑作だと思う。
日本では公開されていないらしいが、 DVDは発売になっているらしい。(例えばレンタルもあるし、アマゾンでも見かけた。)
この映画の脚本と主演がサイモン・ペグとニック・フロストだ。
この二人は続いてアクション・コメディー 「ホット・ファズ」でもその豊かな才能を見せてくれた。
そして、今回はグリーン・ホーネットの Seth Rogen とSNLから Kristen Wiig が加わっている。
当然、今週公開となった「ポール」に対する期待は高まっていた。
早速、鑑賞したが「ポール」はかなり微妙な作品だと言うのが正直な感想だ。
前2作に比べるとやや輝きに欠ける作品となっている。
まず筋書きにオリジナリティーがない。
基本的には「ET」そのままだ。
宇宙人ポールはくだけた人柄(?)で特殊な才能をいくつか持っている。
オタクの集まりに参加するためにイギリスからやってきた二人(サイモン・ペグとニック・フロスト)がポールと出会い、珍道中の幕開けとなる。
途中からルース(クリステン・ウィグ)も参加してのどたばた劇は笑えるが、ネタの質が低い。
まず、陳腐なゲイネタは余り笑えない。
オチが見えてしまうからだ。
次に、敬虔なクリスチャンをネタにする部分は確かに笑えるけれども、多くの人の神経を逆なでしているのは確実だ。
特に、ID(インテリジェント・デザイン)とチャールズ・ダーウィンの衝突については諷刺を狙ったのかもしれないが、あまり上手く表現できたとは言えない。
以前にも紹介したIDはキリスト教の原理主義者以外にとっては恰好の笑いネタになる。
しかし、一方的に馬鹿にするだけでは諷刺になっていない。
一方、演技陣に関しては申し分ない。
シガニー・ウィーバーはまさに適役だし、ジェイソン・ベイトマン(JUNOや Up in the Air: マイレージ、マイライフ)も堅実だ。
お化けテレビ番組 Glee で強烈な存在感を見せているジェーン・リンチもいい。
主役二人と、クリステンは期待を裏切らない。
編集、撮影とも申し分ない。
そうすると、脚本に問題があるとしか考えられない。
先の読める展開、大笑いできる場面の欠如、一瞬凍える暗いジョークはあっても、思わずほほえんでしまう台詞は無い、という内容が作品の低俗感の源ではないか。
何も期待しないで映画を見ていたら感想は違っていたかもしれないが、 このメンバーならもっといい作品が出来ていたはずだ、と残念でならない。
★★★☆☆
アップルの iPad 2 はスマートカバーというユニークなアクセサリーと共に発売された。
スマートカバーに対しては微妙な印象を持っているが、知人達も同様、バラエティーに富んだ感想を漏らしている。
結論としては、何を必要としているかによって大きく評価が変わってくるということだ。
まず、はっきりさせなければいけないのが、これはカバーであってケースではないということ。
つまり、移動時、使用時の保護と言う面では全く効果がない。
横や裏面が裸で露出しているからだ。
きちんとケースに入れたいという人はスマートカバーではなく他の商品を求めた方が良い。
例えば、 Scosche の FoldIO P2 や Targus の 360˚ Rotating Stand 等がスタンドを兼ねたケースだ。
機能面はともかくユニークなデザインを求めるなら DODOcase for iPad 2 や Vaja (iPad2 用はまだ発表されていないが iOS 機器用に高品質のカバーを提供してきた)を検討しても良い。
ちなみに、 Vaja のカバーを歴代の iPhone/iPod に使用してきが満足度は高い。
移動中はパウチで iPad 2 を保護して、使用中は出来るだけ軽い方が良いという人なら、Sena の Ultraslim はどうだろうか。
スマートカバー込みと単体用のパウチの両方を発売している。
Beyzacases からは Wave シリーズを始め各種スリーブが発売されている。
他にも、封筒や人形などのユニークな形のスリーブを探すことが出来る。
ほとんどのパウチ・スリーブは余裕を持たせたデザインなのでスマートカバーを併用できるだろう。
ではスマートカバー自体の機能的はどうか、またどのような使い方が出来るかという疑問に答えていきたい。
まず、風呂カバーのようなデザインは使ってみると思ったほど抵抗がなかった。
スティーブがスマートカバーを壇上で紹介した際には冗談かと思ったくらいだ。
強力な磁石についてはアップル社自身が iPad 2 の機能に影響はないと断言している上に、この10日間の間にユーザーから不具合が報告された例を知らない。
磁石の強さについては、「スマートカバーを利用して iPad 2 を冷蔵庫に貼り付けることが出来る」といえば理解してもらえるだろうか。
次にスタンドとしての機能は角度の調整機能がないがきわめて安定している。
カバーのつけ外しで電源を切ったりつけたりする機能は、正直いって重宝だ。
マイクロファイバー面が画面を綺麗にするというおまけもありがたい。
ただ、プラスチック(ポリウレタン)製で$40という値段は高すぎる。
革製となるとさらに$30も上乗せされる価格にはNGを出したい。
この値段設定は、アップル社にとって短期的には収支決算が合うだろうが、ブランドイメージという面から見て長期的にプラスになるかどうかは不透明だ。
ポリウレタン製のカバーを試してみたいという人を引き留めようとは思わないが、革製のカバーについては「お勧めできない」とはっきり助言したい。
(告白すると、革製のスマートカバーを購入して後悔している。)
スマートカバーを買ってしまった以上、背面について何らかの保護法を考えたいと思った。
移動時にはしっかり、使用時には軽くと言うのが希望なので、スマートカバー+裏面のシートプロテクターにパウチもしくはスリーブを使うことをまず考えて多くの人の意見を求めた。
裏面の保護シートについては、自分の経験に基づいた選択と多くの人の意見が一致した。
Zagg の Invisible Shield が一番のお勧めだ。
これまで、iPad, iPod Touch, iPhone 等で使用してきたが全く不満はない。
パウチについては前述の Sena Ultraslim 、スリーブについては Beyzacases の iPad 用スリーブを流用することにした。
今回の iPad 2 はスマートカバをつけても初代の iPad よりも薄いので、パウチやスリーブなら初代用を使用すればスマートカバーの併用が可能だ。(下の写真参照)
左は iPad (64GB, WiFi)、右は iPad 2 + smart cover (64GB, AT&T: GSM)
そして結論は、「スマートカバーの機能性は認めるが、値段に釣り合うだけの価値を認めない。」
さらに、いちいちパウチから取り出して使うのが結構面倒くさいことに気付いた。
結局、もっと簡便なケースはないかと探す羽目となり、行き着いた製品が Marware の MicroShell Folio と Drop Series iPad 2 case だ。
後者は少し過保護な気がするので、最終的には Microshell になりそうだ。
どちらの商品もまだ発売になっていないので、入手したら感想を書きたいと思う。
話題性につられてスマートケースを購入してみたが、不十分な本体保護と価格が不当に高い点を考慮して星は二つ。
★★☆☆☆
3月11日に発売となった iPad 2 の限界(長所と欠点)について少し調べてみた。
( iPad 2 レビュー)
iPad 2 はネットブックやラップトップはもちろん、形状の似ている従来のタブレットコンピューターとも異なる。
Post-PC Device と呼ばれる所以だ。
この違いはOSから来ている。
最大の特色は独り立ちしていない点だ。
普通のコンピューターに接続しない限り使えない。
つまり、従属関係(マスター−スレーブ)が存在する。
これによって以下の長所と欠点が生じる。
欠点はもちろん iPad 2 を単独で使えないという点。
欧米諸国やインド、日本を除く東アジアならなら、コンピュータに従属しているモバイル機器に抵抗はないだろう。
日本の場合はケータイ文化が独特の進化を遂げているので事情が違う。
ケータイと接点のない iPad/iPad 2 の受け止め方は世界の平均とかなり違ってくるはずだ。
ケータイやスマホに比べて重いとか画面が大きすぎるという不満も出るだろう。
あくまでも iPad/iPad 2 はラップトップのダウンサイズであってケータイのアップグレードではない、と考えれば納得できるだろう。
次に従属関係から得られる長所はデータが常にバックアップされること。
クラウドと組み合わせて使用するためデータの保安性が高い。
マイクロソフト、グーグル、ブラックベリー(RIM)、パーム、ノキアの各社は例外なくサーバーの不具合でデータを損失するという事件を経験している。
このタイプのデータ損失は iPad - iTunes のシステムでは起こらない。
次の特色は非常にすっきりしている点。
逆に言うと、カスタマイズ出来る範囲が狭いことを意味する。
例えば、フォントやプラグインがインストール出来ないとか、印刷やファイル保存の自由度が低いといった問題だ。
これを許容範囲と見るかどうかで iOS 機器の評価が分かれるところだ。
個人的には、エアプリント可能なHPプリンターを持っているし、特殊なフォントを余り使用しない。
フラッシュのプラグインがないので日本のウェブサイトを閲覧するには多少の不便があるが、この点は致命的だとは思わない。人によっては受け止め方が違うかもしれない。
むしろ、フラッシュによる電池の消耗を防げるとか、個人情報の流出を防げるというプラス面をより重宝している。
iOS 5 が来月発表されるという確実性の高い噂がある。
その際、MobileMe が 無料化を含めて大きく変わるという期待が持たれている (iLounge: Charles Starrett) 。
iOS 機器はサーバーのクライアント的な位置づけになるのだろうか。
つまり、iTunes のライブラリーを含めてデータをクラウドにも保存しておけば、全てのファイルを iOS 機器にシンクしていなくてもクラウドから映像や音楽、必要なファイルを iPad などの iOS 機器にダウンロード出来るという仕組みだ。
OSの違いから来るこういった長所と短所は iPad 2 に限らず全ての iOS 機器に共通している 。
要は、利用者側のニーズとOSのこういった特色がかみ合っているかどうかが鍵となる。
次に、ハードウェアの点から iPad 2 の特色を見てみたい。
既に、いくつかのサイトで iPad 2 の解体が行われているがそのうちの一つ TechInsights から情報を得た。
CPU: Dual Core A5 (1 GHz)
RAM: 512 MB @800 Mbps (Low Power DDR2 DRAM)
携帯電話ネットワーク: Quadband HSPA or CDMA / EV-DO Rev. A
WiFi, Bluetooth, Gyroscope, 3-axis accelerometer
ここで真っ先に気付くのはRAMが1GBにも満たない点だ。
心配する向きもあるかもしれないが、アプリを複数走らせるのに不足はない。
Mac OS やウィンドウズと異なり、バックグラウンドに送ったアプリが休眠状態となりメモリーを解放するからだ。
画像処理は、初代に比べ新機種は格段の速さを誇っている。
グラフィックが綺麗なゲームを使うと相当違いが出る。
ベンチマークテスト (iPhone vs iPad vs iPad 2) では計算速度も向上しているのが分かる。(例えば Geekbench の結果)
ネットワーク接続速度はデスクトップに比べてやや劣る。
ダウンロードが 6.2 Mbps で、デスクトップの 27 Mbps の1/4程だ。
アップロードは差がない。
こうしてみると、良きにつけ悪しきにつけ iPad 2 の特色は iOS の使用によって決定づけられている。
従って購入に際しては、iOS 機器がライフスタイルに合っているかどうかが一番の焦点となる。
そして iOS 機器の中で最も高パフォーマンスなのが iPad 2 だ。
初代 iPad を使ってみて便利だと感じた人は iPad 2 に買い換えてもきっと満足するだろう。
iPad を魅力的だと感じなかった人は、 iPad 2 を買わずに様子を見る方が良い。
福島第一原発から目が離せない。
アメリカでも福島第一原発から飛散してきたと思われるキセノン−133が検出された。
無視できる放射線量なのが幸いだ。
ただ放射線の測定値が正直に報道されてないのが不気味だ。
例えば、今回の事故は多くの放射性物質を気体の形で大気中に放出している。
上空に吹き上げる量が地上に向けて放射される量よりも多いはずだ。
にもかかわらず、公表されるのは地上の測定値のみ。
実際、4号炉上空の放射線量はやや離れた地点でも毎時300ミリシーベルトに達するいう情報が一旦発表された。
ただ、正確な地点が不明でその後の観測値も公表されていない。
アメリカの被曝基準は日本より厳しく、放射線取り扱い従事者の年間許容線量は50ミリシーベルトまでだ。
日本は100ミリシーベルトだったものを250ミリシーベルトまで基準をゆるめた。
これらの数字と比べるとかなり大量の放射線量が放出されているのが分かる。
少なくとも、敷地内では冷却装置の復旧作業にとって足かせとなる放射線レベルだろう。
上空に放出される放射性物質の弊害のひとつは汚染範囲が広いことだ。
実際、農作物や牛乳から放射性物質が検出されている。
チェルノブイリでは生物学的濃縮によって放射性物質を多く含む牛乳を摂取することによって健康被害が大きくなったことが知られている。
さらに風評被害も心配だ。
今回の対処には多くの疑問がある。
- 1週間経って初めて各国からの技術援助を受け入れるというのは遅すぎる。
事故直後のアメリカからの援助申し出を断っておきながら、「そのような事実を把握していません」と平然と答える政府は信用できない。 - 現在現場で戦っている人の健康被害は必至だ。
彼らに健康被害に対する正確な情報が伝えられていないとすると、人道的観点から問題がある。
少なくとも彼らには知る権利がある。 - 第一原発は第二原発と違い安全性に問題のある原発だ。
冷却装置がストップした段階で廃炉を当然視野に入れるて対処を進めるべきだった。
アメリカからの技術・物資援助は廃炉を前提としているので受け入れられないとした政府の立場は間違っている。
Mark 1 原子炉について無知なのは、明らかな勉強不足による。 - 情報管理はパニックを防ぐためという大義名分かもしれないが、情報はきちんと開示するべきだ。
「観測点の一つで線量の増加が認められたが...」は何も伝えていない。
どの地点でどういう数字が出たか地図と表で示して欲しい。 - マスメディア側の勉強不足も否めない。
的外れな質問をやめて、本質に切り込める人材はいないのだろうか。
正確な情報収集をすすめて、国民の知る権利を守るのがマスメディアの使命ではないのか。
今回の問題の一つに、寿命が来た40年前の原子炉を無理して使用しているという事情もある。
科学技術はこの40年間に大きく進歩した。
例えば、大阪万博の目玉の一つIBM館には日本語のタイプが出来ますというコンピューターがあった。
そのための設備はビルのサイズだった。
今ならタブレットの iPad でも日本語文書をカラーで印刷出来る。
70年代の車と最新モデルの車をを比べてもその違いがよく分かる
もっと積極的に新規原発を推進して古い原子炉を早期に停止させるべきではないか。
原子力発電は資源小国の資本では生命線にもかかわらず「原子炉は悪だ」、という建前が存在する日本社会の歪みが露出した。
福島第一原発と第二原発は微妙に立地条件が違うので正確な比較ではないが、片や大事故でもう一方は無事という現実を前にすると原子炉の型の違いも要因の一つかと思わざるを得ない。
今後、原子力発電政策を転換するなら、ますます状況は厳しくなる。
古い原子炉の退役が遅れるからだ。
かといって20世紀以前の生活様式に戻るというのは現実的でない。
現在首都圏では電力不足からくる不便を余儀なくされている。
日本の製造業に対する信用も揺らいだ。
例えば、部品調達が出来なくなったGMは工場の一時閉鎖に追い込まれた。
安全のために取引先の多様化(日本以外からの調達)を進めてくる可能性がある。
これを機会に日本のエネルギー事情を真剣にそして本音で議論するべきだ。
心臓移植の二の舞になって割を食らうのは国民だからだ。
最後に Fukushina 50 に深く感謝すると共に、彼らの無事を願う。