新発田にもいよいよ桜の開花がはじまり、
春の季節がそろそろと、足元にまで近づいている感じがします。
桜の花は、日本を代表する(時には象徴にもなる)ものとして、
長らくこの国で愛されてきました。
日本には「四季」というものが基本的にはっきりと違いが出ますし、
それが変わったということも、
紅葉して山が変化したり、
雪が降ったり、
蝉が鳴いたりと、
肌身で感じ取ることができます。
そういったところから、
もしかすると物は変化し、
移りかわり、
そして存在している物はいずれは無くなってしまう、
という無常観。
「儚さ」というものを愛し、
自然と心を寄せられるようになったのかもしれません。
桜の咲いている期間はさほど長くはないですし、
愛でられるのもこの季節だけです。
しかも、
花見をしている最中でも花びらは落ち、
散って雪のように流れて去ってしまいます。
しかし、
その様子すらも「魅力的」だと感じられることは、
いま世界を厚く覆っている、
「力こそ全て」
といった世界の価値観とは、
かなり違ったものを呼び覚ましてくれるものなのかもしれませんね。
新発田城にも見事な桜の木々があります。
この花が教えてくれる「こまやかな価値観」と共に楽しんでいきましょう。
投稿者 基 創(もとい・つくる)