ふんわり行きましょ第2回
(ひまわり31号@1998年2月)
*** 脱毛 ***
私が通っているのは神戸のJR元町駅北口から西へ歩いて1分、西北神ビルにあるナナ・ビューティーセンターというエステティックです。中西先生と(男の方で脱毛スクールの先生でもあります)浪江さんという女の方が施術してくださいます(*1)。でも、はじめて行った時はやはりずいぶん緊張しました。パートタイムのゲイボーイ(*2)をしているからと説明したのですが、今でも思い出すと冷や汗が出ます。
(*1)中西先生は亡くなりました。ナナ・ビューティーセンターはお店を閉めました。中西先生が創設された日本脱毛技術研究学会は今も続いています。私は電気脱毛の効果の生き証人(笑)として学会の忘年会や新年会に何度も出席しました。
(*2)古いわね(^^)。美輪明宏やカルーセル麻紀の若い頃に使われていた言葉です。今の『ニューハーフ』に近い感じ。
料金は17年前に始めた時は1時間6,000円でした。今は1時間9,000円です(*3)。標準的な料金だと思います。はじめの2年間くらいは月に2回(3時間)のペースでしたが、そのあとは半年に1回(新しく出てくる毛を)1~2時間かけて処理してもらっています。
(*3)今の料金はわかりません。今はもっと進んだ脱毛技術があるみたいね。
脱毛してよかったことは、なんと言ってもふつうのお化粧ができることです。髭剃りは週に1回女装する前の日にうぶ毛を剃るくらいですから肌も荒れません。ストッキングを穿く時にスネ毛を剃らなくていいのも助かります。
次回に書きますが、私の奥さんは私が女装していることを知りませんから、結婚した時にスネ毛がなかったからこそ今まで女装が続けられたと言ってもいいです。実際、私は一生女装を続けるつもりだったので、独身時代に服や靴にかけるお金を節約して脱毛にお金をかけたんですけど、今ではほんとうによかったと思っています。脱毛技術が進歩した今の時代に生まれたことに感謝しないといけません。
*** お寺参り ***
先日はお寺参りに行ってきました。関西には西国三十三所や新西国霊場(三十三所)を巡ってお寺のスタンプを集めて回るレジャーがあります(こんな言い方をしたら叱られるかも ・・・)。私も1年くらい前に始めて月に1~2回、ピクニックやドライブを兼ねて御朱印集めを楽しんでいます。
お寺参りは奥さんや子供たちと行ったり、同居している私の父や母と行ったり、時には義母とも行きます(*4)。家族サービスや親孝行も兼ねているのですが(と勝手に思っています)都合がつかない時は一人でも出かけます。前回にも書きましたが、最近またお昼に外出するようになったのだから、一人で行く時に女装しない手はありません。
(*4)母も義母も亡くなりました。
このあいだ行ったのは(トークばらの最寄駅南森町から地下鉄で2駅目)天神橋筋六丁目から歩いて10分の新西国札所鶴満寺です(かくまんじ)。平日だったので参詣の人も少なく、スタンプ帳(納経帳)に記入してもらいながらお寺の人といろいろお話をしました。そのあと近くの長柄国分寺のバス停から大阪駅までバスに乗り、梅田の大丸でお昼ご飯を食べ、ブティックめぐりをして帰りました。
*** 今回の写真 ***
写真は15年くらい前に奈良に行った時のものです。1枚はバスの中で、もう1枚は鹿とにらめっこをしているところを撮ってもらいました(撮影はKさん)。3月初めの暖かい日でした。あの頃はボブ(オカッパ)がトレードマークだったけど、今はオバサンになってボブがあまり似合わなくなったので、ショートとセミロングを時によって使い分けています。
前回にこれらの外出写真を撮ってもらったいきさつを書きましたが、今は残念ながら外出写真を撮ってくださる方がいないので、新しい写真にいいものがありません。この連載をしている間に1回くらいどなたかに無理をお願いして外出写真を撮ってもらい、最近のオバサンの様子を見ていただこうと思っています(*5)
(*5) 2006年頃から写真が増え、その後セルフできるようになったので、今アメブロの画像つき記事が書けます。
(1998年1月20日)
(改訂2023年2月27日)
*** リンク ***
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