怖い夢で目が覚めた、午前三時頃
トイレに行きたいけれど
夢の余韻で、怖くて躊躇
ハルもトイレらしく、起き上がる気配
行き先は違うけど
ハルと一緒にトイレを済ませた
ハルは、昨夜
寝る前にトイレに行き
0時過ぎにも行った
そして深夜、またトイレ・・・
いつもは、夕方にお散歩すれば
翌朝のお散歩まで大丈夫なのに
今日の明け方、またトイレ
7時頃、9時頃にも、またトイレ
下痢はしていないので
昨夜の盗み食いの罰が当たったわけではなさそう
もしかして膀胱炎かもしれない
今日は様子を見ようと
外出もしないで、ハルに付きっ切り
いつもは、私が昼食を食べる時
おこぼれは無いと知りつつ
私が食べるのを、傍に座って、じっと見つめているハルが
今日は、コタツの中に入ったまま
お昼のオヤツの催促も無し
生きているかと触ってみると・・・
生きていたが、爆睡中
でも、三時にお茶を入れると
いつものように、コタツから飛び出してきた
昨夜の度重なるトイレで
睡眠不足だったのかな?
もうトイレに頻繁に行くこともなくなった
どうやら、大したことはなさそう
おばちゃんが
お料理を少し手抜きするために
お巻き寿司を一本買って来て
ハルの口が届かない所へ
置いたつもりでいました
食べることになると
ハルの知恵は
おばちゃんの頭では
想像できないくらい
働くのです
もちろん
こっそり全部食べてあげました
犯行の現場を見てしまったおっちゃんは
急いでおばちゃんを呼びました
残り香までなめ尽くしているハルを見て
おっちゃんの説明を聞くまでもなく
すべてを悟ったおばちゃんは
「なんてことをしたのぉ~!!」
と、怒りまくりでした
ハルは美味しい思いをしたので
思い残すことはありません
「殺すなら殺せ~っ!」
と、居直ってやりました
「欲しいなら欲しいと言ってくれれば
ハルにも一本買ってあげたのに
盗んでまで食べるとは
情けない・・・」
と、おばちゃん
「本当になぁ・・・」
と、おっちゃん
(ウソつけ)
〔追記〕
この事件があった時
すでにハルの夕ご飯は
出来上がっていました
「ハルはお巻き寿司を食べたから
今夜はそれが夕ご飯よ」
って、おばちゃんが言いました
おっちゃんは
「ハルはお皿をなめないと
一日が終わらないから
形だけでも食べさせては?」
と、言ってくれました
で、ほんの少しだけ
夕ご飯をもらって
お皿をアメナメして
ハルの一日は終わりました
ハルが夜遅くまで
コタツの中で寝ていることを
おっちゃんが
PC中のおばちゃんに
言いつけました
おばちゃんはやっぱり
あの事を教えてしまいました
「ハルよ 来い は~やく来い♪」
あぁ・・・
おばちゃんよりもっとひどい音痴の
おっちゃんが歌い始めました
でも歌詞を覚えられないのは
おばちゃんと同じ
この歌は
すぐに詰まってしまいました
「イムジン河 水清く~ 滔々と流る~♪」
ぎゃ~!!
最後まで歌える
数少ない歌をうなり始めました
ハルは慌てて
コタツから飛び出して
お二階へ行ってネンネしました
おっちゃんは
気持ち良さそうに
最後まで歌いました