真空管の思い出

若い世代の人はもちろん、そうでない人も、今はもう真空管を使った機材を見る機会も、
ましてや、使う機会もないでしょう。

Area51が子どもの頃は、まだ、真空管を使ったテレビやラジオなどもありました。
真空管テレビ・ラジオは、スイッチを入れてから、動作するまでに時間がかかるので、
20～30秒くらいは待たないといけなかったですね。
今のように、スイッチを入れるとすぐに音が出るとか、画像が出る、というわけでなく。

小学生の頃、学校の放送室に、真空管アンプがありました。
他には、レコードプレーヤー、AM/FMチューナー、テープレコーダー（これも真空管だったかも？。かなり重かった）。
テープレコーダーは、もちろん、「オープンリール」のテープ用です。
わかりますか？、「オープンリール」って。
えっ、「カセットテープ」も知らない？。
「レコードプレーヤー」は……知らない？。


その頃の給食はというと、主食は、ほとんどパン…（コッペパンや食パン）。
たまに、麺類が出ましたが…（ソフト麺というヤツ）、今のように、米飯給食というのは、まだ無かったですね。

で、真空管と給食に何の関係があるかというと、
給食のパンは、常温のまま、そこにマーガリンをつけたりして食べるのですが、
パンが常温だと、マーガリンも溶けにくいわけでして…。

で、放送係だと、給食を放送室に持ち込んで、食べながらお昼の全校放送をするのです。

もう、おわかりですね……わからないか（笑）。

真空管の機材というのは、熱を放出する。
真空管アンプの上も、かなり「熱く」なる。
で、そこにパンを乗せておくと……「焼ける」のです。
ちょうどいい感じの「トースター」（笑）。

アンプの上面には、放熱用のグリッドがあって、
いい感じに「焦げ目」が付く（笑）。

放送当番のときは、有り難かったですね（……と言っていいのか？……）。

昔の学校は、いい意味で大らかでしたから、
これで先生から怒られたことも無かったです。
（機材のためには良くなかったことは、言うまでもないけど……）


真空管を見ると思い出す。
「真空管」→「アンプ」→「トースト」（笑）

ハムフェアで、真空管機材を見て、思い出しました…。