年度末の慌ただしい日々を過ごしております。
なかなかブログを始めて1か月が過ぎましたが、
まだ使い勝手が分からず、複数の写真を入れるのもできず
手間取っていました。無事解決しました。
先日告知させていただいた、京都で開催されている
「書と非書の際」の作品写真や、風景を友人や知人の方に
撮っていただいたので、掲載させていただきます。
展示されている会場もとても雰囲気のある場所で、
二会場に分けて開催されています。小品展の方は今日まで。
メインの会場はもう1週間あります。
今日は京都マラソンが開催されるそうで、街中も混雑しそうです。
さて、今回書いた作品について説明したいと思います。
自分の制作スタイルである、同じ漢字を繰り返し書きながら
さまざまな時間軸で表現する手法で、「水」をテーマにした
作品を出品しました。
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<img src="https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/51/dd3d5da1e36a2c7a6fc13663b216c42f.jpg">
【メイン作品】
Mind as water
28.0×68.0cm
和紙にボンド墨
【ステートメント】
紙面全体に「水」という漢字を草書にした形を参考に
規則性のある造形にアレンジさせて、繰り返し書いている。
紙面を心の中に例え、用具用材を変えながら様々な時間軸で
書いており、感情の変化を表現している。
また、抽象的な動きは言葉に表せない感情を表している。
雪舟の山水画のような味わいを意識しながら、墨の濃淡を表現している
。自分の中で流れている水は、量や質により調子が変わってくる。
自然の流れに身を任せるのが無理なく、ありのままの姿として生きたい
と思っている。老子の言葉にある「上善若水」のような生き方がしたい
と思っている。
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【小作品】
Water pattern
21.0×26.0cm
洋紙にボールペン
【ステートメント】
紙面全体に「水」という漢字を草書にした形を参考に規則性のある造形に
アレンジさせて、繰り返し書いている。変化を加えず文字が重なるように
書き、文様のように書いた。ベクトル平衡体な幾何学的な図形や、アイヌの
織物に施されている文様を意識している。現在住んでいる北海道帯広市は、
冬になると氷点下15度まで下がる。
朝仕事に出勤で車で移動する時に、窓に張った氷を溶かすため、
解氷液を出す。しかし、直ぐにまた氷の結晶ができてしまう。
この結晶の形がとても面白く、そこから着想を得た作品。
水には多くの可能性を秘めている物質であり、人間の営みには
欠かせない一番身近な存在であろう。
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