高文連に出品し、初めて部活動で大会に参加し新鮮な気持ち。自分の作品はどう評価されるのか不安と期待が入り混じっていた。
無事高文連賞を取ったが、先生にはお前の作品は全国候補に選ばれてると言われた。
まさか。
こんなにうまく行くはずがないと思っていたが、自分の作品よりも会場で一際目立つ作品が。
それはライバルの作品。この話はまた今度。
高校時代、部活は毎日休みもなく、朝から晩まで書き続けた。
1日半紙150枚と勝手にノルマを課していた。
色んな展覧会で入賞して、子供の時に考えていた文字を書く事へのコンプレックスはいつの間にかなくなっていた。
高校3年の時に、これから進路をどうするか、考えている時に全国高校総合文化祭に参加して、自分も書道を続けることを決意した。
それと同時に自分より上手い人が沢山いて内心萎えた気持ちもあった。
書を続けようと思ったきっかけは全国大会で知り合った、今は亡き友達との出会いがある。
彼の作品のような作品が書きたいと思ったのもあるし、全てを見通しているような眼差しで、不思議な魅力があった。
手紙のやり取りは何度かしていたが、そのあとは音信不通。
高校を卒業し、四国大学の書道文化学科に入学。
全国大会で訪れた徳島という土地をもう一度くることになるとは。不思議で感慨深かった。
大学の講義では、会派も違う教授陣で、今まで書いていたものとは全く違っていて勉強の毎日。
そんな中大学に作品制作室のいう部屋があり、友達にそこで書こうと誘われ、展覧会で作品を書いていた。
自分はいつもの調子で、音楽をヘッドホンで聴きながらエアギターをしてウォーミングアップ。これは今も変わらない。
後で先輩から聞いたがみんな驚いていたらしい。
そこから変な奴が来たと噂になり、自分が書いた作品を見てみたいと話しかけてもらえるようになった。
会派が違えど、書に志している身としてみんな仲良かったのがとても印象に残っている。
展覧会が近づくと基本土日は作品制作室で徹夜をする日々。
深夜3時まで書いて近くのローソンの駐車場でカップ麺を食べ帰るそんな毎日。
つづく
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