・一人じゃ食えないけど、二人になったら食えるものだ」という、格言というか、諺は、もうないのかな。僕らの若い頃は、年配者がよく言ったものだ。
・お金がないことを、一人で悩まなくても済むようになるというのが、僕の結婚の実感だ。二人暮らしだと『毎日のジャガイモ』も、美味しく食べられた。
・結婚によって「いい生活」になるというのが間違いの基本。
・我々は金持ちに成ろうとしたって、成れないのです。金持ちには「金持ちの幸福」があるように、貧乏人には「貧乏人の幸福」があると思った方がいいのではないでしょうか。
結婚すれば幸せになるとか、いい暮らしになるなんてこたありません。まあ、みんな分かってきているから結婚する人が減っているのでしょう。ただ、二人だと一人より良いこともあるよ、というのもわかります。
著者の時代は高度成長期があったけれども貧乏した時代も長かったので、こういうことを伝えるべきと思ったみたいです。貧乏なのに「金持ちなりたい」と願い続けて叶わないのはやっぱり不幸でしょうし、高望みをしないほうが身のためってことも言えます。
しかし、それを年長者から言われることの不愉快、みたいなものもちょっと感じました。
色々納得できるところもあれば、他の章では全然腑に落ちないことも多いです。でもまあ、おじいさんの昔語りみたいなものだと思って読んでおります。
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