花日和 Hana-biyori

インド神話

先日は地域文庫の読書会で、「インド神話」(沖田瑞穂 編訳/岩波少年文庫)だったのですが、息子の入学式の日でもあり欠席しました。

本は少し読んだだけですが、インドの世界創造は水からで、水が黄金の卵をはらみ、卵から創造神プラジャーパティ(男)が生まれていました。この創造神が大地と空と天をつくったそうです。

また、もうひとつ世界創造の話がありまして。巨人の体から世界がつくられ、人間も生じるのですが、最初から4つの階級に分かれているのがインドっぽいです。

巨人の口からは祭司階級のバラモン、両腕からは戦士階級のクシャトリヤ、両腿からは庶民のヴァイシャ、両足からはこれらの三階級に仕えるシュードラが生まれたそうです。男女別より先に階級別がくるわけです。すごく根深いものを感じました。人間というものができたときから身分が決まってるんだぞと言われちゃうんですから。

もちろん男のほうが先に生まれていて、男が人類を繁栄させたくて女が生じるという流れでした。

そのほか、ここでは悪魔は悪い存在というより最初は神の一種だったようです。むしろ悪魔の都から財産を強奪したのが神だとか。敵対するのも当たり前です。

どうも神話における神って、人間よりも器が小さいことが多くてなんなんでしょうね。
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