華灯り

宝君と輪ちゃん

仕事から帰り、
また人形修理に向き合う。
黙々と。

静寂……。

人形達との語らいの時。

右が宝(たから)君。
左が輪(りん)ちゃん。
双子ドール。
この子達も
手足、首が取れてしまう。


全体を拭き浄めてから
直した。



髪やお顔は、
比較的綺麗。
1970年代のドールなので。
私のルームソックスで
クマちゃんパンツを作った。

クマ帽子は、市販のドール用。


元々の着物を洗って
アイロンをして、
帯を作った。
その上から、マントを作って
着せている。
マントのボタンは、
多嘉良の中学時代の制服ボタン。


靴下も作った。



ドラちゃんと
だいたい同じサイズ。
(帽子で大きく見えるが)

すっごく可愛い♡

ドールの販売は、
ミンネでしていたので
昨日の寿ちゃんも、
ミンネに出品した。


ドールはドールを呼ぶ。
直してくれる、可愛がってくれる、
お祈りしてくれる、ということで
ドール同士で呼び合って
どんどんお人形がやって来る。

まあ、私が知人の骨董屋さんに
頼んでいたりするから
というのもあるけど。

意外に、人形というのは
ジャンルが決まっていて
壺や掛け軸に強い人は
仕入れない。

古着物、絵画、古書、皿、
お石、仏像とそれぞれ
骨董屋さんにも得意分野がある。

人形なら土人形、
都人形、市松人形など
色々と種別がある。

海外のアンティークドールには、
もっと様々な知識が必要。

それにしても、壊れたお人形達を
直すことは、虐待で
傷を負った子供達を
精神的に元気にする
ことにも似ている。

人の形をしたものを
大事に出来ない人は、
DVなどをやりがち。

ぬいぐるみなども、
彼氏がわざと踏んづけたりしたら、
それは立派なDV。

私は親にぬいぐるみを
壁に投げつけられたり、
拾って育てていた猫を
捨てられたりしていた。

ぬいぐるみには、心があると
思っているから悲しかった。
猫には、申し訳なくて
今でも苦しい。
自分が怪我するより
大事な存在がどうにかなるほうが
きつい。


心を癒すこと、治すこと。
壊れたところに愛を注いで
補強すること。

自分を治すのも、
実は難しい。

人形達は手をかけたら
直るし、祈ればすぐに応えてくれる。
子供達は、そんなに簡単じゃない。

単純に見えても、
立ち直って見えても
すぐにまた壊れたりする……。

人間の心は、とても複雑だ。

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