華灯り

ウィーンの旅 day 6

帰宅までの色々。

当日の朝食時。
レストランに入ると、
混雑して塞がっているエリア
(空きテーブルがゼロ)に
案内された。

空いたテーブルは、
どこも片付けがされていない。
かなりの数のテーブルがあるのだけど、
誰も片付けをしていない。
朝食付きにしている宿泊客が来たら、
その都度で良いから片付ければ良いのに。

空いているエリアは
予約席となっていて、
解放されていない。
予約席⁇
朝食で予約が出来るシステムが
あったっけ?謎。

明らかな嫌がらせで、
しかもアジア人だけに
こうした扱いをしている様子。

最後の最後に……。
落胆や、腹立たしさより
レストラン全体・ホテル全体で
それを実施してしまっていることが
気持ち悪く、不気味で、恐ろしい。

ギャルソン(ウェイター)を
呼んでも、うるさそうにして来ない。

お前。
日本に帰ったら呪符を書いてやるからな。
日本の呪術師ナメんなよ。
と呟く。
⇨因果応報の呪符を実際に書いた。

というか、ウィーンで遭遇した
差別主義者全員に書いた。
ウィーンでも書いたし、
帰国してからも書いた。
デスノートより簡単。

差別って、神様の世界で重罪なので
降り積もると大変な悪運や寿命の短縮に
繋がっていく。

仕方ないから、
4人席を1人で使っていた
白人のお客さんのテーブルを
使うことにした。

私の手前の席が
片付けられていない。

高校の時、ステーキ屋
(レストラン。ちなみに「ステーキ宮」)でバイトしていたのでわかるが、
こんなの一瞬で片付けられるわけよ。

それをしないで、アジア人は
汚れたテーブルに座れよ!
という態度がムカつく。
人間性、腐ってるよ。

これで4つ星。嘘ばっか。
せめて取り繕う努力をしてくれ。

隣の隣に座っていた、白人のおばあさまが
心配そうにこっちを見ている。
差別の現場を目の当たりにしているけど、
助けるべきなのか葛藤している様子。

これ、日本で韓国や中国の人々に
対してお店でこんなことがあったら
「それ、おかしくないですか?」
と口を出せるけれど。
せめて、レビューに書いたりね。

でも、海外だと
自分で切り抜けることが自然で、
手伝うことでもないのだろう。

明らかな犯罪やいじめだったら、
迷っている場合じゃない。
助けることは当然にしても…。

食事は7分くらいで終わらせた。
不愉快で、食事どころじゃない。
その間、またシルバー(カトラリー)を
ガチャガチャと叩きつけて
片付けるスタッフがあちこちに。

隣の隣のおばあさまが、
「騒々しいわよ」と注意している。

無言で食べ終わった多嘉良が、
ウェイターを呼び止め
「マネージャーを呼べ」
と言った。ドイツ語。
低く怒気を含んでいる声。

マネージャーらしき人が来るも、
ニヤニヤした感じで
どうにもならない。

多嘉良は
「このホテルの総支配人を呼んで来い」
と言った。

げ、こりゃヤバいパターンだぞ。
長引くじゃないか。

総支配人ってのは来なくて
(朝で不在)
支配人の立場の人が来た。

多嘉良は英語、フランス語、
(その人がフランス系だった)
時々ドイツ語と織り交ぜて
サービスについての問題を
指摘している。

こうやって、ビジネスで使われる単語を
すらすら出せるのが凄い。英語でも。

日本人は英語すら使えない
というのが知れ渡っていて、
その時点で馬鹿にされている。

大学受験の英語くらいなら、
大多数の人がわかるけど
あれらは、読み書きでしかない。
日本人は、英語での対話が
ほとんど出来ない。
リスニングも微妙だし。

日本にいれば、仕事をして
生きていけるという
輝かしい国。
他国の言葉を覚える必要がない。

日本で収入を得られず、
他国に出て働かないとならない
逼迫感があれば、覚えざるを得ない。
机の上の勉強じゃなくて。
生身の人々とのやり取りで。

先人に感謝すると共に、
文部省の方針の敗北。

多嘉良が外国語を話せるのは、
勉強が出来たからだけじゃない。
仕事上で必要に迫られた
瞬間の連続があり、その度に
脳をフル稼働させて
乗り切って来たからだ。 

生きる為に、このステージまで
辿り着いたのだろう。

というようなことを
考えていたものの、
様々なショックを改めて感じ
ロビーで人目を憚らず泣く。

まあ、ただ泣くのは
最も良くないな
と思うのだけど。

多嘉良のように、
ウィットに富んだ切り返しを
していれば「差別を受けない側」
になる。
少なくとも、知性は武器になる。

娘は毅然として座っていた。
周囲を観察していた。

私が完全に
差別というものに負けてしまった理由は、
虐待と種類が同じ行為だから
だと思う。

人間がやってしまう行動の内、
どうしても
受け付けられない類のもの。
許せない範囲のもの。
極端な拒絶反応や過剰反応が起きること。

娘と多嘉良が
動じなかったのは、
大事に育てられたから。
基礎となる尊厳を持っているので、
嫌がらせ行為があっても
自分自身を尊ぶ土壌は決して崩されない。

私には土台がない。だから、
あっさりと差別の悪念が浸透してしまう。

これ、10代でウィーンに来ていたら
何も感じなかったはず。
子供の頃に受けた義理の父からの
理不尽や傷害というのは
今回の底の浅い、ちょっとした人種差別
とは比較にならない。

当時は無力で無気力で無感動で。
差別になんて、無関心だっただろう。
何にも傷つかず、怖いものもなく
自分も他人も尊重出来なかったはず。

多嘉良や、多嘉良の両親から
人間として接して貰って
それで尊厳が生まれた。
今は自尊心があるから、
傷つくことも出来た。

ウィーンの、嫌な人々には
これっぽっちも感謝しない。
感謝していると書きたいけど、
格好良く書くことになるので
真実を言う。

土地も嫌いだった。
肌に合わない。
相性が悪い場所だと感じた。

カタコンベ(大聖堂の地下墓地)にも
行っていない。
つまり祈っていない。
多嘉良が「死の臭いがするから駄目だ」と。

ペストで亡くなった方々に対し、
祈りたかったけれど。
聖職の方々の魂に対しては
教会で祈った。

ハプスブルク家の方々にも祈っていない。
日本人の祈りを受け付けないと
捉えたから。
拒否されるから、祈れない。

建築物は好きだった。
技術や熱意、表現する純粋な力を
感じられた。

でも、ウィーンを訪れることが
出来た機会、その流れ(運命)には
感謝している。

ただ、大嫌いな国の1つになった。
そこに住む善良な人々は好きだ。

差別問題について、
深い考察をするようになり
歴史上起きた差別からの虐殺の被害者に
対して、以前よりも祈る時間が増えた。

祈る為に行ったようなもの。
私の魂の仕事は、祈祷が主だから。

チェックアウト後、
ホテルのトイレに寄った。

ゴミ箱が多く、
綺麗にしてある所は好き。

日本で、仮に5つ星のホテルでも
そこを利用する人達が5つ星なわけじゃ
ないから、洗面台などに水を撒き散らし
平気で出て行く。
お掃除のかたが来るまで、そのままだ。

時々、バッグに常備している除菌シートで
ぐいぐい拭いちゃう時がある。
あっちこっち拭いてしまう。 

外の建物だから、
気にならないものなのかな。
自分の家と同じく、綺麗にしたいと
私は思う。
借りたトイレは、
人の家みたいなものだから。尚更。

街の中でゴミを捨てたり、
お店のトイレを汚せる人は
自分の家も綺麗にする余裕がなく、
自分の心にも向き合う余裕がない状態。

他人の所有物を汚してしまえる程
疲れているんだと意識が出来たら、
きっと変わっていける。
自分を大事に出来たら、
他人にも訪れる場所にも
敬意を払える。

人に敬意を払えない、
つまり差別をする人は
自分にも敬意を持っていない。

この理論を、
差別する人に言っても
わからないだろうけど。

それなら、その低い次元で
生きていたら良いわけで。
それを選択しているのも、
その人なのだから。

表面だけピカピカにしても
ダメだけどね!

空港に早めに行って、
のんびりとする。

大韓航空のオンラインチェックインが
娘と私の分だけ出来ていて、
多嘉良の分が出来ていなかった。

パスポートの残存期間が、
多嘉良は4か月で。
3か月あればOKで、
入国も出来ている以上
問題ないのだけど…

12月に
ウィーン空港から
イギリスに行こうとした日本人が
電子渡航認証(来年1月から適用)が
ないからと、職員の認識不足で
飛行機に乗れなかった話を
知っていたので、ウィーンが
信用出来ない私は心配していた。

※多嘉良は何も心配していない。

一応、インフォメーションカウンターで
尋ねてみたら、受付の女性は
こっちを一切見ずに
「知らない」と言う。
おいおい、仕事しろよ。

ターミナルの椅子で、
ゆっくり待っていた。
途中、トイレに行ったり
外の空気を吸いに行ったり。
免税店で優雅にショッピングなんて、
そんな気持ちにはなれない。

そして、大韓航空のカウンターが
開く時間になった。
元々待っていたので、すぐ列べたものの
けっこうな待ち時間。

そして、順番が来て
カウンターの担当の女性に
「夫がオンラインチェックイン
出来なかったのは、なぜですか?」
と聞いてみた。

うーん、主任らしき人を呼んで
バタバタしている。

「eチケット番号の印刷物は
ないかしらね」と聞かれた。
もちろん持っている。
こんな時の為にね。

多嘉良に
「パスポートの残存期間が
残り少ないからね…」
と担当の女性が言っている。
中東の女性でパワフルな人。

「まっ、何とかするわ!」と言う彼女。
胸に光るオープンハートのネックレスが
頼もしく光る。

彼女は大韓航空のスタッフなので、
ウィーンの空港職員とは
関係ないよな。

私が心配し過ぎ。
というか、ウィーンにネガティブな
感情を持ち過ぎ。
(色々あったし)

規定とは違うことが、
人の気分であっさり起きる感じが
すごく嫌だった。
信用出来ない。
日本じゃないから、そんなものだと
多嘉良に言われても。

この旅。
パリより人種差別が
頻発したと多嘉良が言っていたので、
コロナ以降、アジア人に対して
(中国のウイルスだという恨みから)
差別感情が強くなったのだと思う。

それと、韓国から
トコジラミ(南京虫)が
持ち込まれるという可能性から
嫌悪感が広がったり。
※それを言うならフランスからも、
なのだけど。

でも多嘉良だけなら
嫌がらせは、ほとんどない(出来ない)
とも思う。

文句が100倍返って来そうな人に、
あえて無謀な嫌がらせチャレンジは
しないだろう。

男性じゃなく、
見るからに弱そうな者を
狙って嫌がらせするのだから、
やっぱり卑怯な奴らだな
って感じる。

私は日本でも、宅配業者に
「面倒だから時間指定するな」
と、荷物の受け取り時に
意味のわからない愚痴を言われた
くらいだし。

ウィーンにいる間だけ、
元ヤンの姉になりたかったよ。
姉は威圧感があるので。
そういうのは万国共通。
人間の本能で、わかること。

無事に飛行機のチェックインを済ませ、
スーツケースを預けて
保安検査など出国手続きを終えた。

空港のラウンジにて、
休憩する。
プライオリティパスというカード
があると、航空券を提示すれば
無料で入れる。

ヘネシーシトラス。
多嘉良が作ってくれた。

ヘネシーのコーラ割カクテル。
セルフで作れる。

テーブルの脚がオシャレだった。

腹ごしらえターチン&娘。
私は飲み物のみ。

ドラちゃん。

タラちゃん。

2人は、リュックに
入って私と一緒に
過ごしていた。

これ、空港のトイレにあった。
インシュリンの注射器を捨てるボックス。
国際空港で見かける。

他、祈祷室もあるね。
日本の空港にもあるが。

主にイスラム教の信徒の為の
お部屋だけど(1日5回礼拝があるから)
祈りたい人は誰でも入れる。
今回は入らなかったけど、
いつか入ってみたい。


帰りは、機内のアメニティを
撮る時間があった。

ブランケットと…
スリッパと
歯磨きセット。
それからイヤフォンも。

フィンエアーは、スリッパや
歯磨きセットがなかったので
大韓航空は、かなり便利で楽だった。
座席指定がオンラインで
事前に出来たのも、すごく良かった。
当日までに、変更が2回あったけども。

ウィーン空港から飛び立つ時、
早く出て欲しいと思っていた。
この国から一刻も早く逃れたい、という
気持ち。
フィンランドの時は、寂しくて
離陸の時に泣いたのに。

昔、ミーさんとロンドンに行った際には
どんな気持ちだったのか、
もう思い出せない。

ミーさんは自分勝手だったけど、
それは自我が強いということでもあり。
私よりは英語が上手いので、
守ってくれていたとも思う。

ミーさんも、差別になんて
全然屈しないタイプ。
イギリスも差別が酷いと
言われている。

当時は、あちらでの人種差別を
感じなかった。
ミーの亭主関白ぶりのほうが上だし。

だいたい、ミーはイギリス人男性より
自分のほうがカッコいいと思っている為、
逆に彼らを見下す男なのだ……。
海外では、ナルシストのほうが強いな。

機内食。



全然、食べられず。

娘はビビンバ。
多嘉良は眠っていて、
途中で起きて
ビビンバをCAさんに頼んだものの
また眠ってしまった。

これが、めっちゃ美味しくて。
お肉部分以外、多嘉良の分を
私が食べた。

ご飯も、柔らかく甘味あり。
久しぶりだからか、
ゆっくりと噛み締めた。

そして、スープも熱々で。
体に染み渡っていった。
疲労した体に、優しい味。


2回目の機内食、
食べられず。

空港で、マスクなしで
咳をしている人々がたくさんいて
また喉が痛くなっていた。
私も、だんだん咳が出るようになり
少しずつ体調が下り坂に。


韓国に近づいて来た空。
神秘的で、娘と共に感動していた。

多嘉良は眠り続けている。
行きの飛行機では、
山崎豊子さんの
『不毛地帯』という小説
全4巻を読んでいたターチン。

電子書籍リーダーを
買えば良いのに、
紙の質感が好きらしい。
それに、読みづらいから嫌だって。

まあ、私もタブレットで
読んでいた時期があるけれど
文字が見づらい、目が疲れやすい
という欠点があり止めた。
それに、本の匂いが好き。
新しい本でも、図書館の古い本でも。

機内では、映画を観ていた。
『グッドウィルハンティング』
というギフテッドの男性の話。
多嘉良と1回観たことがある。

英語の音声を聞きながら、
いつの間にか眠っていた。

仁川空港に着き、
乗り換え。
ここでは、行きもそうだったけど
荷物の受け取りはない。

保安検査はある。
韓国の人のほうが、丁寧だ。

パスポートを置き忘れて
歩き出していたら、検査官の男性が
慌てて「お忘れですよ!」と
教えてくれた。

私がパスポートだけを
置き忘れたので、面白かったのか
ちょっと笑っていた。
とても真面目な人が
少し笑顔になってくれると嬉しい。

また機内食。
体調が良くなく、食べられなかった。

娘の。
多嘉良のも同じ。

機内のトイレに、
乳液が置いてあり
行きも帰りも、ちょくちょく
手に塗っていた。
保湿力が高かった。

機内は乾燥しがち。
かと言って、いちいちハンドクリームを
出すのも面倒だったりする。

韓国は美容に意識が高く、
航空会社にも反映されていて
良いなと思った。

日本に近づく。

しばらく
海外に行きたくない。

フィンエアーだ!
やっぱりフィンランドには、
また行きたいかな。
エミレーツ航空の
ジャンボ機。
大きい。


関西空港の
日航ホテルへ。

疲れているので、
昨年と同じく
広い部屋にしていた。

※前泊の時は普通の部屋

ポーターさんが海外のかただった。
インドネシアの男性。
とても丁寧。
日本でホテルに勤務して、
こうしたサービスをするのは
大変なことだろう。
適当にしていたら、すぐ怒られる。

ウィーンの後なので、
誠実な仕事ぶりに
より強く感謝をした。

温泉では心付けを渡せるけど、
ホテルではどうなんだろう。
でも、国際空港隣接だし
チップを渡しても良いよね。

ということで、多嘉良には確認せず
「ユーロで申し訳ないのですが…」
と、手作りチップ袋に入れた
€10を追いかけて手渡した。

すごく喜んでくださった。
穏やかな笑顔に溢れている。
人との交流。

心を通わせたいのに、
冷たく拒絶されることが続いて……
なんだか雑巾になった気持ちだったけど、
日本に戻って来て安心した。


色々並べている。
まず、洗顔して
化粧水をパッとつけて
さっぱり。

早く眠りたい。

ビールも揃っていて、
問題なし!

スーツケースの外側を
綺麗に拭いた。
また自宅で拭くのだけどさ。

これは一杯の…
氷結。(アルコール)

娘と多嘉良は、〝なか卯〟の何だったかを
買って来て食べていた。
娘は、なか卯を食べたことがなく。
私もないけど…

咳が出ていたことで、
私は食欲がなかった。
そして、まだウィーンでの
差別の衝撃で疲れ切っていた。

TVでAmazonプライムビデオに
ログインし、ムーミンの映画を
観ながらお酒を飲み、
お風呂に入って
ゆっくり眠った。

洋楽のラストクリスマスを
聴きながら入浴。

落ち着いた夜。

ようやく、
ゆっくり…。

夜中も働いている人がいる。
18才の時、こんなふうに
1人暮らしのアパートの窓から
夜中に隣の工場の風景を見ていて、
なんだか安心していた。

この世界で、誰かが起きていて
一生懸命に働いていることを
感じられる。

1人なんだけど、
独りじゃない感覚が好き。


翌朝は8時起き。

娘や多嘉良は、
買ってあったおにぎりを
食べていた。

私はコーヒー。
ウィーンで、少しコーヒーを
飲んだので
眠気覚ましに良いなと思って。
(普段はカフェインを摂らない)

娘のパオ君。
娘の手荷物バッグに入って
移動していた。

リムジンバスで
伊丹空港へ!

朝早くから、
元気に挨拶してくれて
キビキビと働いているバスの会社の方々。

なんて、丁寧な仕事ぶりなんだろう。
なんて、気持ちの良い挨拶だろう。

めっちゃ早起きして、
仕事に来ていることがわかる。

伊丹空港で食べた食事。


ハイボールを昼間から
飲んでいるが。

鯛のスープが倒れそうなくらい
美味しくて。
全部飲んだ。
麺は食べていないが…
(麺は娘が食べた)

お店の方々も、手早く静かで
礼儀正しい。
何もかも、サービスのレベルが高い。
これが日本なんだよな。

お会計の時に、
「海外からの帰りで
死にそうなくらい美味しくて
スープを全部飲んでしまいました」
と言ったら、
店員さんが笑って
「お疲れ様でした、おかえりなさい」
と嬉しそうに答えてくれた。

涙が出た。
自然と発される、気遣いの言葉。


スーツケースを預け、
保安検査を早々に終えて
ラウンジで休憩。
ここは、特定のクレジットカードを
持っていれば無料。+航空券提示。

帰りのANAの飛行機、
途中で気流の乱れがあり
揺れたけれど、パイロットの男性の
優しい声で放送があり、
とても安心出来た。

パイロットは、この世での
難しい仕事の1つ。
このかたのご両親や
おじいちゃんおばあちゃん、
ご先祖様は、さぞ誇らしいだろうなと
親戚のおばちゃんのように
思ったのだった。

あっという間に
新潟に帰り、
魂がのびのびしているのを感じる。
なんという、安らいだ気持ち。

気候は、
ウィーンより寒い。
この寒さが新潟の冬。


日本食!!!

タラちゃんも、ゆったり。

おやすみなさい、
お疲れ様。
ありがとう。

荷ほどきをして、
入浴をして。

家の神様方や
座敷童子様のお人形さんに
ご挨拶。そして、お祈り。

1時間ほど涙が止まらず。

朝の4時まで眠らずに差別について
考え続けていた。

誉君(大正時代のお人形様)を
抱っこして、泣きながら眠った。

誉君(右の子)。

これで、ウィーンの旅行記は
おしまいです。

この旅の、不安定な心模様に
長らくお付き合いくださり、
有難うございます。

どなたに対しても、
今まで以上に礼節を以て接したい
と思う。










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