華灯り

純愛は成立するのかどうか

いきなりの命題。
純愛と言っても定義が色々だけど、
今回は
・体の結びつきがないプラトニックの愛
・生涯を浮気なしでパートナーと
添い遂げる
ということの2点について考えていた。

体の結びつきがないと、
何でプラトニックなんだ?
って話は、また別の視点になるから
置いておいて。

心、魂だけの結びつきが崇高というのは
わかる気がする。
体の結びが入ると、俗っぽくなる恋愛も
存在するので。

今世での経験からじゃないと
自分に置き換えて考えられないので、
思い返してみると
若いうちに(14才時点で)
多嘉良と初体験前に私が死ぬとか
していれば、魂だけの結びつきであって
もう、それは完全なるもの。
だから、プラトニックってのは
壊せない愛という気がする。

若過ぎる人同士の恋愛って、
体の繋がりが出来る前のもので
深く想い合っている場合、
ある意味で最高潮な感じ。

だから、娘は彼氏と現在
純愛の至高かもしれない。
何かに幻滅もせず、
汚いこともなく、欲にも触れず。
お互いに潔癖。

お互いに老いていたり、相手が病気で
体の繋がりがない場合、
これもまた魂や心での対話になる。
ふつうの夫婦でも
長い時を経て、この境地に辿り着く。

浮気心を持たない、ってのは
大抵の人には難しいのではないかしら。
パートナーと上手く行かない時期は、
長い人生で必ずあり、そんな時に
他の異性(とは限らないかもだけど)に
ときめきを抱く。

たまたま、他の人がこちらにも
ときめいていたら……不倫になる。

時代や国、価値観により
不倫はあり得ない場合も。

見つかったら殺される国もあるし、
日本でも昔は考えられないこと。
(一般的には)

が、生物として考えたら、
やっぱりヒトはあっちこっちに
パートナーを持ちたくなるもの。

ハーレム的な環境は、
財力があり愛情も等分に渡せて
責任を果たせるのなら、
各パートナーと家庭を築けるだけの
時間と生命力があるのなら、
有り。だとは思う。

そうした価値観で、
そのハーレム内が
一致団結しているのなら。

実際は難しいだろうね。
大富豪の夫に5人妻がいるとして、
各妻同士、それから子供同士の
競い合いになる。憎しみが生まれる。
それは、人の性質だから。

この日本の、民法や常識で
不倫は悪いことであり
結婚=不倫はナシよ、
という約束でもある。
だから慰謝料というものがあり、
職場にも知られたらマイナスになる。

ひとりひとり、
色々な事情があったりもする。
誰かを好きな気持ちは、
止められなかったりもする。

なので、結婚を継続するというのは
物凄く難しいこと。
別の家庭で育って来た人同士、
生活習慣も違う。
人生観が似ている人と結婚に至る
としても、それぞれ細かい部分は違う。

どれだけ譲り合っていけるか、
支え合っていけるか、
思いやりの連続。
たゆまない努力。
結婚生活には、根気も必要。

その中で、感謝と
幸せを感じながら生きること。
幸せと感謝の中で、相手を看取り
または看取られて人生を終えること。
そうしたら、そこには純な愛がある。

簡単なようで、至難の業。
それが純愛。

そんなことを考えていた、
この夜中。

外は雨。
久々の雨の日。雨の夜。

花達と木々が喜んでいる。
秋の匂いが一気に深まっている。

そういえば、
(昨日の)早朝に多嘉良がたまたま
寝返りをうって、壁のほうを向いて
寝た。

多嘉良は執着心が強いので、
一緒にいる時に壁を向いて寝る
というのが、めったにない。

で、ここぞとばかりに
頭を撫でくり回したり
背中から手を回して抱きついてみたり
遊んでいたのだけど。

好きな人(夫)に触って
浄化されるストレスとか、
過去の嫌な思い出って
あるよね。

それは、まあ、性的な接触じゃなく
ちょっとしたスキンシップで。

同性の友達とか、
赤ちゃんとか小さい子とか
猫さんとかワンコちゃんとかも
そうだけど、
あたたかみに「触れる」ってのは
凄いパワーを持っている。

人間関係でも、何でも
純な思いが通っている物事に
私は、いつも注目している。
ちょっとした挨拶でも、何でも。

それで、そこに純粋な親切とか
純粋な厚意があれば
それも人間愛の一端だから、
純愛だと呼べると思う。

純愛の100%が、いつも隣に
あってほしい。
動物か、
神様や精霊様といった存在じゃないと
100%を継続するのが
人間では難しいみたい。

憎しみ、嫉妬、執念などが
愛の衣を纏って出て来る。
動物も、嫉妬はするけど。
人間の嫉妬は、もうちょっと
形が違う。

多嘉良が本当に、犬だったら
100%なのに……
知性が高い人間は、色々な複雑な
感情を生み出す。
私は夫が犬だったら良かったと、
時々本気で思っている。



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