華灯り

存在意義は小さなところにある

病院で診察を待っていたら、
とっても姿勢の良い人を発見。

背筋をピンと伸ばして読書中。
ちなみに女性。

見ているだけで、こっちまで
姿勢が改善された。

背筋がしっかり伸びていると、
肩が凝りにくくなる。

あの女性を思い出して、
普段から良い姿勢を心がけよう…
と、決意したのだけど
見ず知らずの彼女は、
私に何回も勝手に思い出されることに。

知らないところで、
ちょっとしたことで
存在を認識されていて、
誰かの役に立っている。
生きるって、そうしたこと。

去年、フィンランドで
街のおじいさんに
道を尋ねたら、英語が通じなくて。
彼は、すごく残念そうにしていた。

それを多嘉良に話したら、
それがきっかけで
その人は英語を学ぶだろう
と言っていた。

たまたま、ちょっと話しかけたことが
思いがけず役立つことに。
英語が、そのおじいさんの
小さな趣味になったと考えると
こっちも嬉しい。

こういうことを意識して、
帰宅した時にエントランスで
運送会社の人とすれ違った時など、
とりあえず誰にでも挨拶をしている。

挨拶って、少し元気が出るよね。

そんな話を多嘉良に
帰りがけ、車の中でしていたら
だんだん人同士の縁の話になった。

縁の深さ。
挨拶だけで終わり、
もう会わない人もいれば
すれ違った程度で、
長く記憶に残るような人もいる。

かと思えば、ずーっとずーっと
小さい頃から一緒な人達もいるね。

結婚は、意外にも深い縁では
ない場合もある。
お互いの学びが終わったら、
それっきり。

片方が亡くなっても、お墓参りにも
行かなかったりして。
別れたら、離縁だものね。

多嘉良に
「なんで私と結婚したかったの?」
と聞いた。

即答で「人格」と答えたターチン。

人格か…
常に揺れ動いているような、
不安定な人格だと自分では思う。

「美人と結婚すりゃ良かったじゃん、
坂井泉水ちゃんみたいなさ」
と言った私。

その時、ちょうど車内に
ZARDが流れていた。

*多嘉良はZARD好き。
というか泉水さんのような
清楚系美女が好み。

「人格は不適当な言葉だった、
霊格だ」と言い直したターチン。

逆に、多嘉良と一緒にいる理由を
しつこくしつこく尋問されたので
面倒くさくなり、
「あんたがくっつき回って来るから」
と言ってしまった。
しかし、それは真実なのだ……。



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