こんにちは!はんなり伊豆高原です!
釣り人の集う富戸の名もない磯にぽつねんと、
佇む石碑!!
前回の記事http://blog.goo.ne.jp/hannariizukougen/d/20120606
所々風雨にさらされ、読み取れないものの、裏側に作者の名前を発見!
こうなると、どうにもどんな歌なのか知りたくなり、調べに調べて、
とうとう見つけ出しました!
『白きものこほしめば ここに足袋美し
爪のかたちも ああつぶさなる』
香川 進
歌の詠まれた状況は想像するしかありませんが、この磯で白い衣装が朝日に照らされ気持ちを新たにしたのでしょうか。。
ちなみにこの日の私はゆるゆるシャツに下は茶色い七分丈にサンダルという風体で、
海と朝日の気持ちよさは満喫したものの、あまりの歌とのギャップに少し反省。。
さらに調べていくうちに、この磯には中山岬の中山根というれっきとした名前が
あると知り、さらに深く反省。。
石碑には目もくれず、魚を求める釣り人が妙に微笑ましい
おてんとさん!旅人の足元も、釣り人の手元も、海中の釣り針も、
どうか平等に照らしてあげて下さいね!
~香川 進~
1910-1998 昭和-平成時代の歌人。
明治43年7月15日生まれ。前田夕暮に師事して口語自由律短歌から出発し,のち定型にうつる。昭和28年「地中海」を創刊,主宰。生命の根源にせまる作風で知られ,48年「甲虫村落」で迢空(ちょうくう)賞,平成4年「香川進全歌集」で現代短歌大賞。平成10年10月13日死去。88歳。香川県出身。神戸商業大(現神戸大)卒。
【格言など】花もてる夏樹の上をああ「時」がじいんじいんと過ぎてゆくなり(「氷原」)