嗜好を志向する思考系ブログ。

陰謀論とはなにか①

2020米大統領選について記事を書いて行く中で、それは「陰謀論」だとのコメントを頂き驚かされました。
言われるまで気付かなかったということは、そもそもの私の思考回路が「陰謀論」的であると言えます。
という事で、陰謀論者が考える「陰謀論」とは何ぞや?というくシリーズです。


まず、私の思考のベースは中国古典なのですが、今回の指摘を受けて「陰謀論とは何か」を考えていく中で、思い出した話しがありました。
殷の紂王にまつわる話し『箕子の憂い』です。(←リンク先はウィキペディア)

殷とは、中国の古代王朝。
紂王はそこの王様で、「酒池肉林」の語源となった逸話を持つ暴君。
箕子は殷王朝の政治家で、紂王の叔父にあたる人物と言われます。
因みに、若い頃の紂王は名君と呼ばれ、質素な生活をしていたとされます。
そうした中に、①「紂王が象牙の箸を作った」という出来事が起こりました。
その事実から、箕子は、②「国家が乱れる」ことを予見したという話しです。

その時、その理由を聞かされた周囲の人々は、どう思ったでしょうか。
箕子の言は、インプットした情報①と、アウトプットされた情報②が、離れすぎているのです。
簡単に言えば、聞いた話に対する意見が、常識を範疇を超え、飛躍しすぎているのです。
現代の事実論者が聞けば、「そんな憶測だけの、王を貶めるような情報を流して、何を企んでいるのか。」と言うでしょう。
それこそ、プロパガンダ(情報戦)だと言われるかもしれません。
しかし、繁栄を誇った殷王朝はその後、紂王の代で滅亡してしまいます。


私は、この箕子の思考に感銘を受け、その様な思考ができるよう志向して来ました。
そういう意味で、私は「陰謀論」者となります。
2020米大統領選挙において、日本の保守論壇でこうした「陰謀論」が台頭し、論争が起きているのですが、本当に希有な事例だと思いますので、この機会に掘り下げておきたい思います。
(つづく)



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