究極の選択等と言って、昔、そういう質問をしていた事がありました。
”騙す方”を選ぶ人がいます。
なぜなら、騙されたくないから。
”騙される方”を選ぶ人がいます。
なぜなら、他人を騙せないから。
状況によって変わると答える人もいます。
現実主義者なのか、計算高いのか。
もちろん、どれが正解ということはありません。
いろいろと議論をするためのネタ的な話題です。
因みに、私は騙される方を選びます。
なぜなら、自分の心を曇らせたくないから。
騙されれば、何らかの被害があるかも知れません。
ですが、騙された自分が悪いと納得することはできます。
要は、気の持ち様でその事を受け止めることが出来るんです。
しかし、他人を騙してしまうと、自然と罪の意識に囚われます。
気にしないという事はできるかもしれませんが、いざその相手と会うとなるとストレスを感じるでしょう。
そういった類の心の負荷から自由でいたいというのが私の考えなんです。
遠い昔、人類の祖先は、外敵から身を守るために群れをなしました。
互いに助け合い生存率を上げることで群れは大きくなり、いつしか社会（コミュニティ）を形成し、様々な発展を遂げ、今日に至ります。
つまり、人は、お互いに助け合えるように社会に所属しているんです。
他人に害をなす行為は、人類社会の存在意義に反するものであり、故に間違いであると言えます。
世の中が善悪では動いていないということは、もちろん承知しています。
単に理想論を述べているだけの様に見えるかもしれません。
しかし、個人の「心のあり方」が集まって、家庭のあり方、地域のあり方となり、そして社会を形成していきます。
意識する機会はあまり無いかもしれませんが、社会のあり方がどちらに向うのかという問題に、その構成員たる私達のあり方は確実に影響しているのです。
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