福祉のお仕事・・・『保育』と『介護』

一応、私は『保育士』で『介護福祉士』なので、
健康状態が良くて、働ければ、
いつでも、どこでも、
給料が安くて構わなければ、
職にはあふれることはない。

ただ、この二つ、とっても薄給である。
昨今、どちらも話題になっている。

まあ、私は高齢者介護は今更やる気はないが、
(介護をするとすれば『障害者介護』)
保育の仕事だったら、したいな、と思う。

先日、『保育士が考える理想の園』という記事を読んだ。
まあ、大半が給料の話だけど。

一部、「子どもにとっての質の良い保育」という意見が挙がっていた。

政府が民営化したいからだろうが、
昨今の自治体のアンケートには作為的なものを感じる。
えてして、公立園の評価が低く、認可私立の評価が高い。

職員の給料は公務員だから、高めだけど、
公立園は基本、貧乏である。
元々昔からあった、ということで、古くて、施設設備が悪い。

そのため、おもちゃは少ないし、
職員の手作りも多い。

そのため、おもちゃの取り合いが起き、そこでトラブルを起こしながら、
子どもたちも学んでいく。

そして、公立園は厳しい。(親に)
最近、だいぶマイルドになってきたが、
昔は有給取って、美容室も許されず(親が休みなら子を休ませろ)
美容室できれいにしてもらった髪をわざとぐちゃぐちゃにして
お迎えに行ったものだ。

まあ、それは、極端にしても・・・

私立は「お願いしま～す。」ボン。(かばんを置く音)で済むが、
公立園は朝、子どもと一緒に準備をする。
年長の女の子ともなれば、母親の方が子どもに叱られたりする。
公立園は細かいところが面倒くさい。

未就学児を育てていると、大変だよね。
無我夢中だし、朝、忙しいよね？

分かる、分かるよ。

だから、この面倒くささが良かった、と思えるのは、
何年も経ってからだ。
当事者であるときは「やってくれる。助かる。」と単純に園の評価は高くなる。
しかし、それ、子どもにとってどう？

保育園のアンケートは当然、子ども本人に訊くことはできない。
何年も経ってからでは、子どもは覚えていない。

親にとって、都合の良い園と子どもにとってのいい園は違う。

過ぎてきた道だから、思うのかも知れないけれど、
子育ては面倒くさい方が良かったと思うよ。
まあ、ウチの子は今もまだ、面倒くさいけど。

今しか、出来ないよ。
イヤでも大きくなるよ。