霧が積もる 2020-09-12 01:21:59 | 言葉 霧が積もるしずかな夜の森に透明な朝陽のすき間に音も無く降り積もる紫陽花の青い手のひらにうるおいを求める大地の上に平らかな窓硝子を覆うようにして 霧が積もる雪の夜にも似たしずまりかえった世界にわたし達は抱きかかえられている軋んでいた小さな自室がわたしの内側がうるおいを取り戻していく目をとじれば 窓越しに霧の声が聴こえる