多くの虫が活動を始める季節になったのだろう。どこに行っても虫たちに出会う。その同じ世界でいま人類は地球上全体に広まったウイルスの対策に必死である。人に感染する毒性を持ったウイルスが人から人に移りながら増殖しているのである。ウイルスは細菌などの細胞生物とは異なり、自分だけでは成長、分裂、増殖はできない。生きた細胞生物に感染して初めて増殖できるのである。それではどの細胞でもいいのかというと、そうではないのが普通だが、人に感染するウイルスということは、地球上の人類が一種であるかぎり、すべての人が感染するし、すべての人がウイルスを増殖する可能性を持つのである。ウイルスは自分の遺伝子を増殖しているだけであるが、感染された側の人はそれによって病気を発症したり、場合によっては死ぬこともある。ウイルスは増殖を繰り返す間に変化しやすく、人にとっての毒性や感染力を強めることもある。地球上のすべての細胞生物は例外なくウイルスと共存してきたのであるが、ときに宿主の細胞生物を死に追いやることがある。それを人類は病気(感染症)と呼んでいる。細胞生物と静かに共存しているウイルスはその存在を感じさせないが、細胞生物に感染症という病気を起こさせるものは、その種の生物にとって生存に関わることになる。そんな風に、地球上の生物の進化の中でずっと関わりを持ってきたのがウイルスであるといえる。地球上で70億を超えるという大増殖をしたヒトという脊椎動物。この大増殖にウイルスも関わっているのである。他の生物では、ヒトのように同一種がこんなに増殖したものはないだろう。脊椎動物では間違いなく1番。ただし家畜としている生き物を除いてである。そういえば鳥や牛にも感染症があることが思い起こされる。大増殖した生き物はウイルスの増殖の場なのである。世界中で人類よりもその数が多いのはニワトリらしい。ヒトが増やしていった脊椎動物の代表、人がいるところなら世界中どこにでもいるニワトリも一種、すべて同種である。だから、鳥インフルエンザ等ということが話題になるのである。さて昆虫はどうだろう。昆虫はその種類が多い。数も多いが地球上で最も多くの種類に分かれて広まっていったのである。さて、神社で出会った昆虫はカミキリムシのようだった。カミキリムシの仲間だけでもその種類は多くて、図鑑でたどり着いたのがアトモンサビカミキリという初めて聞く名前。虫の世界は幅広い。

30秒の心象風景16084・石面を歩く~アトモンサビカミキリ~
https://youtu.be/FqINsvYSYcE

30秒の心象風景16084・石面を歩く~アトモンサビカミキリ~
https://youtu.be/FqINsvYSYcE