映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

4528-石造の四天王像

2025年01月01日 | 30秒の心象風景

 仏像彫刻に興味を持つようになったのは、20歳代の後半頃だったかと思います。仏教についての知識が増え、その理解が深まる中で、仏像に対する見方も変わっていったのです。宗教としての仏教というより、精神文化の一つの柱として、その考え方にひかれるようになっていったのです。仏教に触れる最初のきっかけは、三重塔のような仏塔でした。そこから、仏像の存在のほうに意識が移っていったのです。そして、仏教そのものを知ることになったのです。哲学的な思考をもつ原始仏教から大乗仏教へ、その歴史的な変遷が見えてくるようになり、仏像はその象徴として、重要な役割を果たしていると感じるようになったのです。偶像崇拝という一面的な要素にとどまらないものが見えてくるようになりました。

 

 


30秒の心象風景29688・石造四天王像~壺阪寺~
https://youtu.be/65ad0BU__ko


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4527-橿原神宮前駅

2024年12月31日 | 30秒の心象風景

  宿泊したホテルは近鉄の橿原神宮前駅を見下ろせる場所にありました。部屋の大きな窓から駅全体が見えるのですが、駅舎の向きと線路の方向が入り組んで複雑な形状になっています。駅で降りたときにも、どちらが正面なのかよくわからない感じで、駅構内の様子も駅前の雰囲気を感じさせるものでした。構内には遮断間のある踏切のようなところを通り東口の改札に出ました。正面の改札とは別の印象です。ウィキペディアによると駅の歴史は複雑で、それがこの形になったようです。最初に生まれたのが大阪電気軌道畝傍線と吉野鉄道らしく、それが延伸し、吸収や合併、統合を経て、最終的に駅前の再開発が行われ、現在の形になったようです。

30秒の心象風景29675・夜明けの後~橿原神宮前駅~
https://youtu.be/ecTABNfM058


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4526-他では見ない形

2024年12月30日 | 30秒の心象風景

 神社を訪れると必ず迎えてくれるのが狛犬です。有力な神社には江戸時代から現代まで多くの狛犬が鎮座しています。江戸時の狛犬には地方色豊かなものから、名のある石工の洗練された技を見ることができるものまで多様なものがあります。大阪の大都会に境内を持つ大阪天満宮には、拝殿前に一対の石造狛犬があるのですが、その造形は他では見ないものです。菩薩など仏像彫刻に見られる装身具のようなものを身につけた形で表現されているのです。髪の形や尾の表現も他では見ないものです。また、どちらも阿形で、阿吽を対にする形ではありません。拝殿前は近寄ることができない状態で、造立された年号などの情報は得られませんでした。そこで、webのサイトを探ってみると「狛犬ではなく、像高110cmほどの白大理石製の中国獅子である。それも新しいものではなく、明代(1368~1644)の貴重な彫刻である。」とのことでした。歴史的には、かなり数奇な運命をたどってここに鎮座することになったようです。もとあった狛犬が、金属供出という戦前の不幸な歴史も背負っているようです。

30秒の心象風景29665・狛犬~大阪天満宮~
https://youtu.be/SERBorXpKdE


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4525-シリーズ絵画

2024年12月29日 | 30秒の心象風景

 広重のシリーズ絵画を楽しんでいます。いま続けているのは名所江戸百景で、デジタル画像のデータを映像作品にすることで、全体の構図だけでなく細部の表現にも見どころを探る試みを続けています。縦長構図の絵画を横長の動画にするには、パンニングが必要で、そのときに、トリミングされた部分に視点が誘導されます。今回は  62『名所江戸百景 八ツ見のはし』です。タイトルの内容を理解するには江戸文化についての知識が必要になることが多いです。今回は、専門家の情報によって「八ツ見のはし」の意味が理解できたところです。『一石橋の上に立つと、外堀川に架かる呉服橋と鍛冶橋、道三堀の銭瓶(ぜにかめ)橋と道三橋、日本橋川・北方向の常盤橋、西方向の日本橋、江戸橋と7つの橋が見えたという。それに一石橋自体を加えて、「八ツ見の橋(やつみのはし)」「八見橋(やつみばし)」と呼ばれたそうです。』

 

30秒の心象風景29647・八ツ見のはし~広重の名所江戸百景~
https://youtu.be/PBvWPqIKbtQ


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4524-ご本尊

2024年12月28日 | 30秒の心象風景

 ご本尊を間近に拝むことができるだけでなく、撮影もできるという壷阪寺です。西国霊場という古い由緒を伝え、多くの信仰の歴史が現在に伝わる古刹です。しかし、明治時代という社会の変革期に、仏教的な表現で言う「法難」にあい、廃寺になりかけたというのです。現在の姿は、きわめて現代風に思えますが、江戸時代に生きた人々が信仰したかたち、それもその時代の今風なのかもしれません。現在のSNSを利用した普及活動は世界レベルです。インドとのかかわりは、天竺と呼んでいた時代よりも密接だといえるかもしれません。

30秒の心象風景29651・ご本尊千手観音~壷阪寺~
https://youtu.be/lY7JhWFTZLs


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4523- 有明の月

2024年12月27日 | 30秒の心象風景

    有明の月という表現の知ったのは、かなり年齢を重ねてからのことです。若いころには、早朝に空を見上げるような時間を持つことはなかったでしょう。いつも目先のことだけに振り回されていたような気がします。そして、日課としてのビデオ撮影を続けるようになって、様々な被写体探しの経験からいろんなものに対しての観察眼が鍛えられたのでしょう。また、ビデオカメラのレンズ性能がよくなり、肉眼以上に被写体に迫れるようになったというのも関係するでしょう。そして、文学的表現に親しめる心の余裕ができたこともその要因となっています。

 

 

30秒の心象風景29648・青天に~有明の月~
https://youtu.be/BQ3LTEFG7h0


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4522-列車の撮影

2024年12月26日 | 30秒の心象風景

 朝の散歩に出たのですが、日頃の習慣で列車を見ると撮影してしまうのです。踏切の警報音が合図となって、体の向きが変わって行きます。自宅から数分のところに駅があり、駅の近くにある踏切の警報が次々と順に鳴り始めるのです。上り列車か下り列車か、ある程度記憶している列車の時刻表と脳内で照合させながら、撮影ポジションを探ります。列車の向きと、背景、手前の障害物などを勘案しながら移動してポジションを探ります。フレームインにするのか、どこまで追いかけられるか、これも脳内でカメラアングルや画角などカメラワークを探るのです。列車が見えてくると車番を確認するのも習慣になっていて、自然にカメラワークに組み込まれます。今回は、3507と3506の連結した4両編成でした。

 


30秒の心象風景29645・2番ホームで~福崎駅~
https://youtu.be/HWyOwwfC04M


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4521-定期特急

2024年12月25日 | 30秒の心象風景

 播但線を走る特急が「はまかぜ」で、大阪から鳥取までを結んでいます。その路線のほとんどが電化されているのですが、播但線の一部分が非電化のまま残されているため、特急列車は189系のディーゼルカーです。キハ189系気動車は3両編成が基本のようで、6両で運行されているときも、3両で運転席が向かい合うようにつながっているのが解ります。季節によって、週日では3両で運行されることのほうが多い場合もあります。年末が近づき、現在は6両編成を見る機会が多くなっています。

 

30秒の心象風景29640・はまかぜ2号が出発~福崎駅~
https://youtu.be/jQRcXNBuA_s


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4520-舞台収録

2024年12月24日 | 30秒の心象風景

 自分自身が舞台で演奏するということを続けてきたため、その映像記録は価値のあるものと感じていたのです。舞台演技の映像記録は単なる記念撮影というだけではなく、問題点の発見を通して、次の演技への改善方を探る資料になるのです。映像記録は、音と動きを客観的に知らせてくれるもので、演技者が気づいていないことを色々と教えてくれるものなのです。その経験は、他の舞台収録の依頼を受けることにつながり、様々な舞台収録を経験してきました。音楽はもとより、演劇やダンスなど、映像収録ならではの難しさを感じるものが多いです。サブカメラを常備するようになったのは、そのためです。ワンマンオペでできる一つの方法が定まってきました。

 

 

30秒の心象風景29629・舞台収録~撮影機材~
https://youtu.be/bFHQ6VOwcLo


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4519-身近な黄葉

2024年12月23日 | 30秒の心象風景

 通勤で利用する道から見える山は、生活圏のすぐ裏にあり、里山の延長上のような場所です。山裾に神社が見えることもあり、神社の社叢はそのまま山につながってることも多いです。そんななだらかな山には、様々な広葉樹が茂り、常緑樹と落葉樹が渾然となった森を形成しています。紅葉の季節には、赤から黄色、そして緑まで様々な色で覆われます。一年間においてはほんの数日間だけでしょうか、華やかな印象になります。交差点で信号待ちをするわずかな時間、そんな山を見ることができたのです。

 

30秒の心象風景29609・紅葉の山が近い~砥堀駅前交差点~
https://youtu.be/Zu0_aKOuvmE


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