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映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

3751-善通寺

2022年08月04日 | 30秒の心象風景
 弘法大師生誕の地として知られる善通寺。様々な伝説に覆われた聖地です。善通寺近隣には、大師が幼少期に泥土で仏像と小さな御堂を作って遊ばれた「仙遊ヶ原」、仏法により人々を救済するお誓いを立てて崖から身を投げられた「捨身ヶ嶽禅定」、幼少の頃の学問所「獅子の岩窟」など、史跡が幾つもあります。東院(伽藍)は、唐より帰朝した空海が大同2年(807)に建立したと伝える寺域です。本堂である金堂は、お大師さまが密教を学んだ、唐の長安・青龍寺の伽藍を模して建立されたと伝わります。しかし、永禄元年(1558)の兵火によって、創建当初の伽藍諸堂は全焼しています。その後、戦国時代が終わり、朝野にわたる援助により再建が進み、現代の姿になりました。巴水の描いたのは昭和11年(1936)の風景です。南大門からお参りする人が描かれていますが、門には扁額もなく、袖壁もない簡素な造りになっています。現在の写真と比べると屋根の唐破風は同じですが、高い棟瓦や飾り瓦なども描かれていません。右手奥に五重塔が見える場所にあるのは、南大門のはずです。昭和の初め頃はかなり簡素な門だったのでしょうか。

30秒の心象風景22798・旅情の詩人 58讃州善通寺~リカちゃんの旅・川瀬巴水~
https://youtu.be/UyTzyV8YNx8
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