公益財団法人ハーモニィセンター事務局通信

公益財団法人ハーモニィセンター事務局スタッフがキャンプのことなど発信するブログです。スタッフの日常も垣間見られるかも?!

嬉しいFAX

2013年10月03日 | 日記

こんにちは。久しぶりの更新となりました。皆さんいかがお過ごしですか?
季節はすっかり秋。通勤途中のイチョウ並木には、銀杏の香りが漂っています。

さて、夏キャンプをゆっくり振り返る間もなく秋の事業へ突入し、あっという間に夏がはるかかなたに遠のいてしまった感がありますが、遠くなった夏を思い出させてくれる嬉しいFAXが届きました。送り主からご許可をいただいたのでご紹介します。

ポニーキャンプ・八ケ岳キャンプでお世話になったAの母です。感謝を伝えたく、FAXしました。

お世話になったリーダーやスタッフの皆様はお気づきかと思いますが、Aは人への警戒心が強く、特に大人とのコミュニケーションが取りづらい子です。

一年生から一年に数回、色々なキャンプに1人で参加させるのも、新しい環境に入った時に自ら人との関係を築いて行ける様にとの思いからです。
ですが、なかなか分かってもらえずに他の団体のキャンプでは悲しい思いもたくさんしていました。(キャンプ中の事は親には見えませんが、帰ってきた時の様子と話で想像できました。)

ハーモニィセンターのキャンプは去年から参加させてもらっていますが、毎回、帰りの電車で疲れてはいますがとても興奮して出来事を一気に話してくれます。(今回は家に着いてから鼻血を出したほど興奮していました。)

今回、初めてキャンプ報告会に出席して感動しました。

ヤンボーを始め、リーダーの皆さんがAの名前をたくさん呼んでくれ、恥ずかしがってあまり目を合わせられないAに、そんな態度も気にせず話しかけてくれてそばにいてくれました。八ヶ岳でお世話になったシードは、いくら出しても握り返せないAにずっと手を差し出してくれていました。出しても握り返されない手を下すのはともて悲しいことだと、親としてはシードに申し訳ないと心苦しかったです。
結局、最後まで握手できませんでしたが、帰りはずっとキャンプの話をして本当に楽しそうでした。シードの名前の由来もキャンプ帰りに教えてもらいました。そして今日も年末のキャンプの申込に遅れないよう、ホームページをチェックしていました。

こんな子でも、安心して参加させられると実感できた報告会でした。理事長やヤンボーさん始めスタッフの皆さんの子ども達を思う気持ちがリーダー達に浸透しているのだと感じました。

新学期も始まり、学生のリーダー達はまた大変と思いますが、Aは冬にまたお世話になれるのを楽しみにしていますので学校生活を頑張ってください。
本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

すっごく・すっごく嬉しい、心温まるFAX。スタッフ一同、とても幸せな気持ちになりました。ありがとうございます。

 

私達は、キャンプ中のお子さんの様子しか知りません。おうちでの様子や学校での様子を聞くと、キャンプ中の姿とのギャップにビックリすることもしばしばあります。
逆に、お申し込み時に保護者の方から我が子に対するご不安を伺っていても、キャンプでの様子を見ると全く違う印象で、それをご報告すると驚かれる…ということも多々あります。

いずれにしても、その子をありのまま受け止め、あなたはあなたでいいんだよ、とメッセージを送ることが、その子の自己受容・自己肯定感につながり、逞しさにつながっていくと考えています。
それは子どもに限ったことではなく、カウンセラーに対しても同様です。私達スタッフからみれば、カウンセラーも大事な育成対象。「大人」であるカウンセラーに対しても自己受容できる環境を整えることで、キャンプには失敗も許され、そして1人1人をゆっくり、じっくり受け止める時間・空気が流れるのだと思います。

くしくも、今日は今年度(来年秋まで)のカウンセラー1年委員のスタート会議が行われています。

1年委員は、約200名程在籍しているカウンセラーの中心となって企画やキャンプを動かしていきます。
活動の中では楽しさ・達成感を味わうだけでなく、失敗も苦しい思いもすることでしょう。
ハーモニィセンターの活動に欠かせない存在であるカウンセラー。「ボランティア」といえど、私達は時に厳しく導くこともあります。
様々な「壁」を乗り越え、互いに受入れ・受け入れられながら自分を磨いていく時間になることと思います。
学業との両立は絶対条件。学業・カウンセラー活動に全力投球する彼らをどうぞあたたかく見守ってやってください。よろしくお願いします。