心で話す「風の電話」 岩手・大槌町 遺族と犠牲者つなぐ
東日本大震災で千二百人余の命が失われた岩手県大槌(おおつち)町の海を望む高台に、電話線がつながっていない電話ボックスがある。
会えない相手に思いを伝える「風の電話」。震災から十一日で二年半がたつが、今日も誰かが風に乗せ、大切な人と心を通わせている。 (高橋貴仁)
白枠の電話ボックスに、ダイヤル式の黒電話が一台。黒電話の横には、「風の電話は心で話します」と記されている。
ノートも備えられ、訪れた人が思いをつづっている。
「あの日から 二カ月たったけど、母さんどこにいるの? 親孝行できずにごめんね。あいたいよ。絶対みつけて、お家に連れてくるからね」
「貴方(あなた)の白髪がとにかく懐かしいです。私はこれからの生活に全力を出して貴方の娘を守って行きます」
受話器を手に静かに話し掛ける人や、泣き続ける人。訪れても、躊躇(ちゅうちょ)して電話ボックスに入れない人。いまも一人また一人と訪れる。
風の電話は、ガーデンデザイナー佐々木格(いたる)さん(68)の自宅の庭で、花に囲まれている。
佐々木さんは震災前、いとこをがんで亡くした。悲しむ家族を癒やそうと、二〇一〇年冬、不要となって譲り受けた電話ボックスを庭に置いた。
「暖かくなってから、周りに花を植えて完成させよう」。春の訪れを待っていたら、震災が起きた。
多くの命が奪われた。「遺族と亡くなった人の思いをつなぐことが必要と思った」。
震災の混乱も収まらない一一年四月、急いで電話ボックスの周りに植栽した。
うわさは人づてに広まり、次第に人が訪れるようになった。
「気丈にしている人でも、実際は心の中で泣いている人が多い。心情を吐露することで、少しでも苦しみから楽になってほしい」と佐々木さん。
風の電話を知った東京の出版社から、本の提供を受けた。これをきっかけに、庭に立てていたれんが造りの二階建ての小屋を図書館にすることを決めた。
児童書や絵本を置き、「森の図書館」と名付けた。一二年四月に開館し、蔵書は六千冊に上るという。
佐々木さんは「本当の豊かさや、心の問題を考える時代にきている。風の電話や森の図書館は心のインフラだと思っています」と話している。
この記事を読んで、ブログに載せたいと思いました。
それは、「戦禍の子」の心を受け取った時の事を思い出したからです。
生きている者と、亡くなった少女との会話が現実に存在するわけは無いのかもしれない…
「風の電話は心で話します」この言葉をかみ締めています。
心で受け取った少女の願い「私たちの転生する未来に核はいらない!」
ヒロシマ、ナガサキ… そしてフクシマ 核の悲劇は私たちを悲しみと苦しみの極に追い詰めてゆきます。
私たちは、その悲しみと正面から向き合わなくてはなりません。
そして、放射能の処理、原発の処理、地球環境の再生…
脱原発ははじめの一歩です。希望の芽は必ず心に芽吹きます。諦めないで…本当に望む未来を心に描きましょう!
瑠璃
東日本大震災で千二百人余の命が失われた岩手県大槌(おおつち)町の海を望む高台に、電話線がつながっていない電話ボックスがある。
会えない相手に思いを伝える「風の電話」。震災から十一日で二年半がたつが、今日も誰かが風に乗せ、大切な人と心を通わせている。 (高橋貴仁)
白枠の電話ボックスに、ダイヤル式の黒電話が一台。黒電話の横には、「風の電話は心で話します」と記されている。
ノートも備えられ、訪れた人が思いをつづっている。
「あの日から 二カ月たったけど、母さんどこにいるの? 親孝行できずにごめんね。あいたいよ。絶対みつけて、お家に連れてくるからね」
「貴方(あなた)の白髪がとにかく懐かしいです。私はこれからの生活に全力を出して貴方の娘を守って行きます」
受話器を手に静かに話し掛ける人や、泣き続ける人。訪れても、躊躇(ちゅうちょ)して電話ボックスに入れない人。いまも一人また一人と訪れる。
風の電話は、ガーデンデザイナー佐々木格(いたる)さん(68)の自宅の庭で、花に囲まれている。
佐々木さんは震災前、いとこをがんで亡くした。悲しむ家族を癒やそうと、二〇一〇年冬、不要となって譲り受けた電話ボックスを庭に置いた。
「暖かくなってから、周りに花を植えて完成させよう」。春の訪れを待っていたら、震災が起きた。
多くの命が奪われた。「遺族と亡くなった人の思いをつなぐことが必要と思った」。
震災の混乱も収まらない一一年四月、急いで電話ボックスの周りに植栽した。
うわさは人づてに広まり、次第に人が訪れるようになった。
「気丈にしている人でも、実際は心の中で泣いている人が多い。心情を吐露することで、少しでも苦しみから楽になってほしい」と佐々木さん。
風の電話を知った東京の出版社から、本の提供を受けた。これをきっかけに、庭に立てていたれんが造りの二階建ての小屋を図書館にすることを決めた。
児童書や絵本を置き、「森の図書館」と名付けた。一二年四月に開館し、蔵書は六千冊に上るという。
佐々木さんは「本当の豊かさや、心の問題を考える時代にきている。風の電話や森の図書館は心のインフラだと思っています」と話している。
この記事を読んで、ブログに載せたいと思いました。
それは、「戦禍の子」の心を受け取った時の事を思い出したからです。
生きている者と、亡くなった少女との会話が現実に存在するわけは無いのかもしれない…
「風の電話は心で話します」この言葉をかみ締めています。
心で受け取った少女の願い「私たちの転生する未来に核はいらない!」
ヒロシマ、ナガサキ… そしてフクシマ 核の悲劇は私たちを悲しみと苦しみの極に追い詰めてゆきます。
私たちは、その悲しみと正面から向き合わなくてはなりません。
そして、放射能の処理、原発の処理、地球環境の再生…
脱原発ははじめの一歩です。希望の芽は必ず心に芽吹きます。諦めないで…本当に望む未来を心に描きましょう!
瑠璃
ブログの機能を把握できず、やっと今コメントに気付き閲覧して、あわててお返事書いています。
めぐみさんは、ツイッターはされてませんか?
コメントを見ると、メールだけなのかな?
氷室瑠璃(ペンネーム)のメルアドは無いので、お互いのプライバシーを尊重するために、何かいい方法を考えて見ます。
それまでは、非公開コメントのやり取りはいかがですか?
差し支えの無い範囲で
もう少しめぐみさんの事をお聞かせくださいね。
しばらくは52瑠璃で交流をさせてくださいね。
よろしくお願い致します。 瑠璃