アラビア語に興味があります。

 イランはペルシア語の国です。トルコはトルコ語で、現代トルコ語はローマ字で表記されます。

『三田文学』新連載「井筒俊彦」

2009年05月22日 18時18分20秒 | イスラーム
 季刊『三田文学』最新号(2009年春季号 No.97)から「井筒俊彦」の連載が始まった。三田文学HPから注文可能。送料無料。

すべてのアラビア文字を含む聖句

2009年05月09日 04時46分48秒 | アラビア文字
 メーリングリスト Arabic-L で、すべてのアラビア文字を含むクルアーン(コーラン)の聖句についてのやり取りがあった。そのような聖句は、以下の2つだそうだ。

  1- verse 29 from sura AL-FATH (48章)
  2- Verse 154 from sura AAL OMRAN (3章)

この2つは、アルファベット28文字およびハムザ、アリフ・マクスーラ、ター・マルブータを含んでいるとのこと。

 Kais Dukes氏によると、the JQuranTree Java code library を利用することによって、これらの句が発見できたという。これは、アルファベット28文字およびハムザ、アリフ・マクスーラ、ター・マルブータの計31文字を弁別できるという。(この the JQuranTree library は、Java が使える人なら、http://jqurantree.org/ からダウンロードできるそうだ。)

 また、同氏によれば、上記の2聖句は、文字数で、クルアーン(コーラン)の長い聖句トップ30に入るものなので、これだけ長ければ、31文字全部が入っていても不思議はないとのこと。ちなみに、次点(?)は6:99で、サード ص が欠けているそうだ。

多言語文字変換屋 Mojio

2009年05月09日 02時36分49秒 | アラビア文字
 自分の名前をアラビア文字で書きたいとおっしゃる方から、多言語文字変換屋 Mojioというサイトを教えていただいた。多言語ということで、さまざまな言語を書き表す文字が集められている。

 アラビア文字も、もちろんあるのだが、結論から言うと、残念ながらいまひとつである。そもそもサイト名の「もじお」が موجيأو になっている(正しくは、موجيئو )。

 次に、アラビア文字に変換する頁に行って、試しに「さかえだに」と入れて変換してみると、ساكاإيــدا ني のようになってしまう。「としのみや あいこ」も、توشينومييا آإيكو である。どうもハムザ関係が苦手なようだ。(さらに「みや」の部分も、ي はひとつで十分ではないだろうか?)

 また、長母音の扱いがまずい。「あそう」は آسو أو に、「たろう」は تا رو أو に変換される。要するに、「あそー たろー」ではなく、「あ・そ・う た・ろ・う」と切られてしまい、長母音扱いされていないのだ。おまけにハムザの書き方が、上述のとおり、おかしい。

 あとは、字間が意味もなく開いたりするのが気になる程度で、「はるこ」などは、比較的まともに変換される。「は」と「るこ」の間が妙に開くが。

独身

2009年05月07日 23時28分59秒 | アラビア語
 本日、アラビア語のレッスンで「独身」という単語が出てきた。

男性:أعزب
女性:عزباء

 これは色形容詞と同じ型。すなわち、体のハンディキャップを表す形容詞と同じ型。つまり、「独身」はハンディキャップの一種なのだった…アラビア語では。

下点付きのローマ字の出し方

2009年05月05日 23時56分51秒 | アラビア語
 アラビア語のローマ字表記の記事で、Lucida Sans Unicode では下点付きのローマ字が出せないので、Tahoma を使っていると書いたが、zura様よりのコメントで、Lucida Sans Unicode で下点付きのローマ字を出す方法を教えていただいた。

 WORDの「挿入」>「記号と特殊文字」で、h, s, d, t, z のあとに下点の記号(U+0323)を挿入すると、Lucida Sans Unicode でも下点付きの文字が表示できるというもの。とりあえず、Windows 2000 と Vista ではこれで行ける。謝謝。


Instant Immersion Arabic: Eastern Colloquial

2009年05月05日 00時59分26秒 | アラビア語
 友人から、アマゾンで Instant Immersion Arabic: Eastern Colloquial という教材が出ているが、どこの方言だろう?とメールが来たので、注文してみた。届いた箱を見ると、裏面に、

 A meeting in Amman? Chillin' in Cairo?

などとあるので、ヨルダン方言もエジプト方言も混ぜこぜ?と驚いた。一昨日になって、やっと箱を開けてみたところ、音声CDが8枚。教科書なし。今、1枚目を聴いているところだが、アラビア語訛りの英語で、ネイティブのおじさんが文法や単語を説明してくれている。

 発音の説明のところで、
「tの下に線が引かれているのは、طَ 」
などと言うので、これは教科書があるのか、それともCDを聞きながらメモを取るときに、tの下に線を引けということなのか、謎である。箱を見ても、別に何かの教科書の付属CDであるようなことは、何も書かれていないし、CDと一緒に入れられていた広告の紙によれば、CDと一緒にワークブックなどが付いているのは、スペイン語や日本語など6言語だけなので、やはりひたすら耳で覚えよという教材なのだろう。

 しかし、カイロでは huwwe (He) とか Hiyye (She) なんて言わないのだが。「マー・ハーダ」ではなく、「エ・ダ?」なのだが。おじさんの母方言は何だろう? ともあれ、東部方言とひとくくりにするには、アラビア語方言はあまりに多様なのであった。

エジプトの養豚業者の戦い

2009年05月04日 03時43分59秒 | アラブ・中東の現地の話
 ヨミウリ・オンラインによると、新型インフルエンザの予防対策として、豚を全頭することとしたエジプトで、養豚業者が治安部隊に投石して抵抗したそうだ。

(中東関係の記事では、朝日や毎日より、読売の方が充実している印象を常々持っているのだが、この印象は正しいのだろうか…。)

 戦いの場は、「首都カイロ西部マンシーヤ・ナセル地区」とのことだが、カイロ西部というとギザ県であろうか。寡聞にして聞き慣れない地名だ。

 既にヒトからヒトへの感染も起きているのに、豚だけ処分しても意味がない。また、特派員をしている友人が指摘していたのだが、エジプトでは今、豚由来の新型インフルエンザより、鳥インフルエンザの方が問題なのである。実際、2ケタの死者が出ている。しかし、鶏の処分など行なわれておらず、今回の豚の全頭処分の決定は、宗教がらみのにおいがするのだ。

【追記】鳥インフルエンザの死者は、目下26名。

外国語としてのアラビア語の教師の国際協会

2009年05月04日 02時27分56秒 | アラビア語
 Arabic-L のメーリング・リストで紹介されていたのだが、International Association of Teachers of Arabic as a Foreign Language なるブログあり。その名のとおり、アラビア語教育関連情報を集めたもの。

 アル=ジャジーラも右上で見られるし、スクロールしていくと、いちばん下でクルアーン朗誦(英語の逐次通訳付き)が聞ける。

母校のサイトを見て

2009年05月03日 18時56分39秒 | アラビア語
 何気なく、母校東京外国語大学のアラビア語専攻のサイトを見ていて、おや?と思ったのが、正式名称が、قسم الدراسات العربية になっていたこと。私の在学中は、日本語に合わせて、قسم اللغة العربية (アラビア語学科)と称していたのだが、今は、英語名の Department of Arab Studies の方に合わせた名称になっているのだった。

 大学名は、昔から、英語の Tokyo University of Foreign Studies に合わせて、جامعة طوكيو للدراسات الأجنبية としていたので、これで大学名と専攻科名との統一が取れたことになる。

アラビア語のローマ字表記

2009年05月02日 22時18分18秒 | アラビア語
 アラビア語のローマ字表記には、Times New Roman を使っていたこともあるが、今のところは、Lucida Sans Unicode というフォントに落ち着いている。ただ、いくら探しても下点付きの h, s, d, t, z が見つからないので、それらは Tahoma で出している。

 英語音声学が専門の知人によると、Windows の Lucida Sans Unicode は、IPA拡張を含んだフォントが標準で組み込まれているもので、だいたい、Duolos SIL、Charis SIL などのフォント(SIL (the Summer Institute of Linguistics)が配布)と同じく、IPA Handbook で指定されたUnicode 上の位置(IPA拡張)に発音記号を割り振っているとのこと。

(だいたい、というのは、Lucida Sans Unicode では、母音の高め低めなどを表す補助符号の配置が、間違っているのだそうだからである。アクセント記号の位置合わせにも多少難あり、だそうだ。)

 ただし、同じ SIL のフォントでも、古いものは記号の割り振りが違っているので要注意、というより、もう使わない方が良いようだ。

 いちばん簡単なのは、Windows Vista の Times New Roman に含まれるIPA拡張を使うことだそうだ。しかし、下点付きの h, s, d, t, z がないようなので、やはりTahoma のお世話になるか。あるいは、軟口蓋化音なり咽頭化音を表す IPA を用いるのが正道か?

【追記 2009/05/05】zara様のコメントにあるように、Lucida Sans Unicode でも下点付きローマ字表記可能

新サイト「アラビア語講座」

2009年05月02日 06時51分03秒 | アラブ関係URL
 先月下旬、「アラビア語講座-中東アラブの言語-」というサイトが立ち上がった。主催は、齊藤力二朗(さいとうりきじろう)先生という方。カイロ大学をご卒業とのこと!

 サイトの内容は:
・齊藤先生のアラビア語講座の案内
・新聞記事等の問題(ただし解答を送れるのは講座受講生のみ)
・アラビア語学習お役立ちページ(リンク集)
・リンク集

 アラビア語講座は、初級~中級の集中講座(一泊二日、あるいは泊まらず二日)や土曜講座(1日4コマ)などがある。

 お役立ちページには、ルクア体のお手本や練習のページが多数紹介されているのだが、ただ、そのリンク先のページがどうも混沌として良くわからない。画像で出てくるルクア体は麗しいのだが。

訃報 大塚和夫教授

2009年05月01日 20時04分02秒 | イスラーム
 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所の大塚和夫教授が、先月29日に逝去されていたとのこと。大塚先生は、都立大学(現 首都大学東京)から同研究所に移っていらして、所長を務められたこともある。
 社会人類学者でイスラーム研究のトップ・ランナー。編者の一人となられていた『岩波イスラーム辞典』は我が家の本棚にも並んでいる。
 59歳で亡くなられるとは早過ぎる。死因は脳梗塞とのこと。

 ご冥福をお祈りいたします。

【追記 2009/05/24】亡くなられる半年程前から、病院で、闘病生活を送っていらしたそうである。改めてまた、御霊の安からんことをお祈り申し上げます。

サフランのおもひで

2009年05月01日 03時06分36秒 | アラブ料理その他
 博士課程時代の指導教授が、生前、エジプト旅行のお土産は、にせサフランが良いとおっしゃっていた。「にせサフラン」とは、サフランと称して売られているベニバナ(アラビア語で عُصْفُرٌ )のこと。薬屋さんをやっていたことのある、ムハンマドおじさん(私のカイロの定宿のビルの門番兼煙草屋さんであった)は、私の買ってきたにせサフランをつかんで、品質を確かめながら、
「こんなもんを、先生に持って行くなんて」
と顔をしかめたが、先生の方はといえば、高級で高価な本物のサフランをけちけち使うより、にせサフランをどっさり使いたいという心理でいらしたようだ。

エジプトの豚よ安らかに

2009年04月30日 14時09分37秒 | アラブ料理その他
 新聞などによると、エジプトでは、豚インフルエンザ感染予防のため、国内の豚を即刻処分せよということになったらしい。豚農家には、国からそれなりの補償金も出るようだが、消費者(豚肉の食べられるキリスト教徒や外国人)は、しばらく豚肉が食べられなくなる。

 以前書いたように、カイロの豚は黒豚。しかし、モカッタムの丘の貧民街で(モカッタムの丘には新興高級住宅街もあるが、それと別地区の古いところ)ゴミを餌に飼われており、確かに衛生状態は良くない。それに人間たちの近くで豚が飼われているわけで、豚インフルエンザがカイロに入ってきたら、このままではあっという間に広域感染だろう。

 特にエジプトの場合、宗教によって「ここはコプト地区」「こっちはイスラーム地区」のような住み分けが行われているわけではなく、コプト教徒その他キリスト教徒とイスラーム教徒とが混在して暮らしているので、なお心配だ。

 ともあれ、この豚インフル騒動が早く終結しますように。

【追記】夕方のTVニュースでも報じられていた。画面に映る豚を見て、母が、
「まだ子豚じゃないの、かわいそうに」

 ガラベイヤを着た養豚業のおじさんが、
「政府はかわりの仕事をくれるのか?」
と泣き出しそうな表情で嘆いていた。確かに、豚皆殺しでは失業だ。

豚インフルエンザ

2009年04月30日 01時03分31秒 | アラビア語
انفلو الخنازير
انفلونزا الخنازير

 ググッてみたところ、豚インフルエンザは、アラビア語でこのようになるらしい。「豚」が複数になる。また、日本語で「豚インフル」と略されているが、アラビア語でも「インフル」になるようだ。