先月のカイロ滞在中に、お酒の失敗、2件。
ひとつは、某有名安宿に住む知人訪問のときのこと。宿に入ったら、フロント前のソファー・セットに、日本人(全員知らない方々)がずらりと座っていて、その中のお一人が、
「夕御飯、食べてきはりました?」
お昼御飯が遅かったので、まだではありますが、と答えたところ、カレーが余っているので良かったらどうぞ、と、カレーを御馳走になれることに! 日本人宿泊客で集まって、カレーを食べていたところだったのだ。
これはこれはと、知人への手土産に持って来た缶ビールの一部(3本)を、どうぞどうぞとテーブルに並べたら、宿の主人が血相を変えて、
「やめてくれ。こんなところが見つかったら、私は警察に捕まって、
ホテルを閉鎖しなければいけなくなる!」
どうも、室内で飲む分には構わないようだが、入り口で堂々と飲酒するのはまずいらしい。そこで、ビールだとわからないように、急いでコップに注いで、缶は調理場のゴミ箱に隠した(=廃棄)。
そういえば、私の泊まる安宿でも、以前、宿で買った缶ビールを飲みながら、フロントのお兄さんとだべり始めたら、別の従業員さんに、
「フロントで飲むのはやめてくれ。飲むなら奥で」
と言われたことがある。条例か何か、あるのかもしれない。
ちなみに、カレーは、日本からカレー・ルーを持って来た人がいて、それでカレー・パーティーにでもなったのかな、と思って食べてみたら、日本のルーとは全く違う味で、びっくりした。「料理長」と呼ばれる日本人旅行者が、スパイスを練るところから始めて作り上げた、チキンカレーだったのだ。とても美味しかったのに、徴収されたのは材料費、一人当たりわずか7ポンド(当時のレートで約117円)。他の日本人も、
「エジプトで店が開ける。この味なら、カネ取れるよ」
と、大絶賛。
話がそれた。
お酒の失敗の2つ目は、私の泊まっていた宿と同じ通りで、路上お茶屋さんを開いているマムドゥーハさん(参照:こことここ)のところで。
その日、日本の友人たちへのお土産に、オベリスクというエジプト・ワインを買った私は、マムドゥーハさんに、またお茶をご馳走になっていたのだが、道行く猫に気を取られて腰を浮かしたところで、膝の上にのせてあったワインの瓶(新聞紙1枚で包んだだけで、黒い粗末なコンビニ袋入り)を、歩道の上に「ガッチャン!」と落としてしまった!
マムドゥーハさんは、危ないから、その袋を歩道から下ろしておくようにと言い、次に、周囲に漂うアルコールの香りに気付いたようだ。
「عيب (エーブ、いけないこと)、عيب 」
と言いながら、水をじゃぶじゃぶと掛けて、アルコールを薄め始めた。
そうだ、私は人のお店の店頭に、真昼間、アルコールをぶちまけてしまったのである。お世話になっているマムドゥーハさんに、本当に申し訳ないことをしたと思う。今度、エジプトに行くときには、ちゃんと写真をプリントして行くからね。
なお、私のワインの割れた瓶(コンビニ袋入り)は、マムドゥーハさんの指示に従って、路上駐車してある自動車と歩道との間に放置してきたが、翌日見たら、消えていた。
ひとつは、某有名安宿に住む知人訪問のときのこと。宿に入ったら、フロント前のソファー・セットに、日本人(全員知らない方々)がずらりと座っていて、その中のお一人が、
「夕御飯、食べてきはりました?」
お昼御飯が遅かったので、まだではありますが、と答えたところ、カレーが余っているので良かったらどうぞ、と、カレーを御馳走になれることに! 日本人宿泊客で集まって、カレーを食べていたところだったのだ。
これはこれはと、知人への手土産に持って来た缶ビールの一部(3本)を、どうぞどうぞとテーブルに並べたら、宿の主人が血相を変えて、
「やめてくれ。こんなところが見つかったら、私は警察に捕まって、
ホテルを閉鎖しなければいけなくなる!」
どうも、室内で飲む分には構わないようだが、入り口で堂々と飲酒するのはまずいらしい。そこで、ビールだとわからないように、急いでコップに注いで、缶は調理場のゴミ箱に隠した(=廃棄)。
そういえば、私の泊まる安宿でも、以前、宿で買った缶ビールを飲みながら、フロントのお兄さんとだべり始めたら、別の従業員さんに、
「フロントで飲むのはやめてくれ。飲むなら奥で」
と言われたことがある。条例か何か、あるのかもしれない。
ちなみに、カレーは、日本からカレー・ルーを持って来た人がいて、それでカレー・パーティーにでもなったのかな、と思って食べてみたら、日本のルーとは全く違う味で、びっくりした。「料理長」と呼ばれる日本人旅行者が、スパイスを練るところから始めて作り上げた、チキンカレーだったのだ。とても美味しかったのに、徴収されたのは材料費、一人当たりわずか7ポンド(当時のレートで約117円)。他の日本人も、
「エジプトで店が開ける。この味なら、カネ取れるよ」
と、大絶賛。
話がそれた。
お酒の失敗の2つ目は、私の泊まっていた宿と同じ通りで、路上お茶屋さんを開いているマムドゥーハさん(参照:こことここ)のところで。
その日、日本の友人たちへのお土産に、オベリスクというエジプト・ワインを買った私は、マムドゥーハさんに、またお茶をご馳走になっていたのだが、道行く猫に気を取られて腰を浮かしたところで、膝の上にのせてあったワインの瓶(新聞紙1枚で包んだだけで、黒い粗末なコンビニ袋入り)を、歩道の上に「ガッチャン!」と落としてしまった!
マムドゥーハさんは、危ないから、その袋を歩道から下ろしておくようにと言い、次に、周囲に漂うアルコールの香りに気付いたようだ。
「عيب (エーブ、いけないこと)、عيب 」
と言いながら、水をじゃぶじゃぶと掛けて、アルコールを薄め始めた。
そうだ、私は人のお店の店頭に、真昼間、アルコールをぶちまけてしまったのである。お世話になっているマムドゥーハさんに、本当に申し訳ないことをしたと思う。今度、エジプトに行くときには、ちゃんと写真をプリントして行くからね。
なお、私のワインの割れた瓶(コンビニ袋入り)は、マムドゥーハさんの指示に従って、路上駐車してある自動車と歩道との間に放置してきたが、翌日見たら、消えていた。