花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

オペラ「リア」

2013年11月09日 | 芝居
ライマン作曲のオペラ『リア』の上演ってことでオペラファンには、話題のようだけれど、私にとっては、モーツアルトもワーグナーもロッシーニーもライマンも横一線状態。
そんな私が、見に行った『リア』。

現代ドイツを代表するという作曲家アリベルト・ライマンの出世作オペラ『リア』。

これが最近のオペラ音楽ってものなのか?って私のそれまでのオペラ音楽という世界とはえっらく違って、びっくりしました。
この舞台の上の出演者が歌う音とオーケストラが演奏する音楽がこれであってるのか?と
歌っているであろうキャストの台詞と全く異なり、それぞれキャストの精神の状態、心情、こころの振り幅を音にしてるようなけっして耳に心地いいもので、訴えてるかのような音でした。
流れるようなものでなく、訴えてくるよな音の連続。
今回、リアを演じていた方々もすごいっていえばすごかったわけですが、私の中ではこの音楽だけを聞いてみたいようなきがしました。
音楽が圧巻でした、また今回オーケストラの

今回演出が栗山民也さん。「リア」は、シェイクスピア「リア王」をオペラにした作品でしたが、
なにか東宝で見た「MA」の世界に近いような、目から入ってくるこの世界は、暗黒のような世界で赤のラインや、白で描く場面など
音楽もそうですが、けっして心地よさをかんじさせないものでした。

しかし、私にはその心地よくない音と色は全く違う印象でした。
栗山さんの世界は心地よくないままで終わってしまい放っておかれてしまいどうしていいのやら。
MAでもあったのですが、舞台のラストに人間の悲劇というより残忍がすべてを上回ってしまうんです。
そこがいいのかなあ?と

ドイツの演出はそんなだったのだろ?少しは違うけれど、おなじような演出だったのかな?っと。

オペラは、ヨーロッパでも昨今は、見る人が減少しているということを以前聞いたが、この作品は
どうだったのだろう?
日本で今回上演されるまえのイベントがいろいろとあったけれど、これがこれからのオペラの一つってことののでしょうか?

まだまだ私の中で楽しむには至っていません。
だめですね。

今回驚いたのは作品というより、初日は2幕からプロンプが2階席で耳障りだったこと、
初演ということもあるのでしょうが、こんなにオペラでもあるんだ・・っと。
歌舞伎では、ベテランが新作のときプロンプを利用していますが、オペラもなんだ・・っと。
でもキャスト違いの2日目はプロンプは聞こえず。
これは何か手段なの?それとも俳優さんの記憶力?
ってビギナゆえの失礼かな。

初日は2幕から天皇、皇后がGSに見えていたようで2幕前はフラッシュの嵐。
そんなおまけもあったゆえ?あのプロンプは、緊張から?
なんてね。

原作:ウィリアム・シェイクスピア「リア王」
台本:クラウス・H・ヘンネベルク
作曲:アリベルト・ライマン
指 揮 下野竜也 / 演 出 栗山民也 / 管弦楽 読売日本交響楽団

     8日/9日
リ ア :小森輝彦/小鉄和広
ゴネリル :小山由美/板波利加
リーガン :腰越満美/林正子
コーディリア :臼木あい /日比野幸
フランス王 :小田川哲也/近藤圭
オルバニー公爵 :宮本益光/与那城敬
コーンウォール公爵 :高橋淳/高田正人
ケント伯爵 :大間知覚/小林大作
グロスター伯爵 :峰茂樹/大久保光哉
エドマンド :小原啓楼/大澤一彰
エドガー :藤木 大地 [全日]
道 化 :三枝 宏次 [全日]

アリベルト・ライマン氏へのインタヒ?ュー(日生劇場)

デスティニー

2013年10月19日 | 芝居
30-DELUXの『デスティニー』を見に赤坂ACTシアターへ。
前回2011年にサンシャイン劇場で上演された『デスティニー』
坂元健児出演ってことで見に行った舞台だった。30-DELUXという劇団へのゲスト出演。佐藤アツヒロ、風間俊介というジャニーズともに出演。
これがすこぶるかっこ良かったのです。
東宝やTSとは違って男子の好きな?殺陣がかっこいい男っぽい芝居の中かっこいい親父のような役大将軍での出演。
ご本人も気に入ったのか?楽日カーテンコールには懐かしい名台詞もとびだしていて楽しげだった舞台。
その舞台の再演ということで、これはみにいくぞ~~~!と。

その上チケ代も6800円(当日だと7300円だそうですが)というこれくらいだととってもありがたい!!
それでもけっして安い訳じゃないですけどね。
今回は佐藤アツヒロさんはそのまま、馬場良馬さん、森田成一さんとか新たにゲスト出演となっていました。
テムジン(ジン)【ゴンタルを裏切ったライカ次期国王候補】/佐藤アツヒロ
アラン【ゴンタルに潜入するライカ警軍の兵士】/馬場良馬
シャイターン【悪魔】 /森田成一
グリューン【ゴンタルの首領の息子】/清水順二
ジブリール【新キャラクター】/鯨井康介
ナルキス【百騎長テムジンの部下】/聖也
ガルーダ【グリューンの部下】小笠原健
ベルゲンタール【千騎長・テムジンと同格】/森大
ユミン【王の娘・テムジンの恋人】/遠野あすか
アイシャ【ゴンタルの首領の娘】/新垣理沙
タムトック【ライカの警軍の将軍】/坂元健児

ってね。
新キャラクターもありでちょいっとかわっていたもののストーリーの大筋は変わらずダイナミックな殺陣もさらに迫力増し!!でした。
今回は、衣装も豪華っぽい(って初日の席はW列からの感激でそこでも前回より豪華と思える訳ですからかなり豪華なのでは??と)

今回はサカケンの歌もあって・・ってこれが今まで赤坂ACTシアターで聞いた歌の中で一番の歌声だったんじゃないかと。
こんなにボリュームあげなくても大丈夫じゃないの?ってくらいに。
こんなに響きわたったのを聞いたのは初めてした。

主役の佐藤アツヒロさんかなり体重しぼってアクションに挑んですごいです。
もう1回明日ですが見に行きます。
明日は前方席ですのでまた違った感じでみれるかも。
楽しみです。

これは前回のチラシとそのときのサカケン。




オペラ 『魔笛』

2013年04月20日 | 芝居
金曜日 初めてモーツアルト作曲のオペラ『魔笛』を見に行きました。
荒唐無稽で面白いメルヘン・・ってオペラ。
モーツアルトが最後に作った庶民のオペラってことで、
それまではイタリア語でかかれていたオペラがドイツ語で作られた・・って。
でも今回の公演は、オール日本人キャストによる上演って舞台。

この日新国立劇場には皇太子も2階席センターにてご観劇。始まる前にはお隣に座っていた方にいろいろお尋ねになっていた様子。
以前皇太子ご家族愛子さまに雅子様が、バレエを鑑賞していた時をふと思い出したわけなんだけど・・
皇太子やっぱりご家族で見ている時のほうがうれしそうだった気が・・・。

そして私は、4階のバルコニー側に座っての鑑賞。
場所がよくなかったのかなあ・・。
期待しすぎ?

『魔笛』あまり面白とも思わず、ひきこまれもせず・・。
あっこれ聞いたたことあるある・・ってモーツアルトは音楽耳にここちよかったんですけど・・

前回新国立劇場でみた『タンホイザー』や『愛の妙薬』ほど作品や出演者の方にあまり魅了されず・・。
パパゲーノの道化的なところが楽しかったくらいで
疲れてたのかなあ??
  

パパゲーノ、パパゲーナの衣装

≪スタッフ≫
【指揮】ラルフ・ヴァイケルト 【演出】ミヒャエル・ハンペ
【美術・衣裳】ヘニング・フォン・ギールケ 【照明】高沢立生

≪キャスト≫
【ザラストロ】長谷川 顯
【タミーノ】望月哲也
【弁者】大沼 徹
【僧侶】大野光彦
【夜の女王】安井陽子
【パミーナ】砂川涼子
【侍女I】安藤赴美子
【侍女II】加納悦子
【侍女III】渡辺敦子
【パパゲーナ】鵜木絵里
【パパゲーノ】萩原 潤
【モノスタトス】加茂下 稔
【武士I】羽山晃生
【武士II】金子 宏

この日ザラストロ役で出演予定だった松位浩さんは健康上の理由により出演できまくなってしまったとかって。
そのせいもあるのでしょうか?イマイチなのは??まさかね。
まだまだビギナーの私。
もうちょっといろいろ見てみたいと思います。

音のいない世界で 3回目

2013年01月19日 | 芝居
金曜日 新国立劇場「音のいない世界で」に3回目の観劇へ。
初回下手、2回目センター。3回目上手席に。
なんとこの上手が1番よかったかもなんて思いながら・・明日20日が、千穐楽というのこり4回という公演。
この日は記録用の録画をしているという最初の挨拶でも説明がありました。

12月23日から公演が、始まって・・ベテランぽくないこの素朴さが・・なんともいえない。

クレヨン、パステル、色鉛筆・・で描かれているような色合いをかんじながら、
演じているのにそのまま絵本のページをめくっているよにおなはしが進んでいくわけで、
家の本棚にある絵本を何度も、何度も繰り返してよんでるような幸せ贅沢な空間でした。


世界から音がなくなったら?
なくなるわけないじゃないですか。今このうるさい世界で・・。
携帯ならさないでくださいっていっても劇場でなってるし・・ってそこではないんですよね。
なくなってしまった音は。
だれもが幸せを感じた音。楽しさを案じた音、うれしさを感じた音・・・

音がなくなったのは二人の泥棒くんが、音のでる不思議な箱をお母さんのためにぬすんだから。
でもななんで?
ってもなにか深く考えないのね。なにかそんなのどうでもいいって思えるのね。
これって絵本ならでは・・。

今回のプログラムに出演した方々が「おすすめの本」ってあるけれど・・
私のばあい
最近では『としょかんライオン』だけど、「てぶくろ」がたまたまとしょかんライオンと一緒の棚にあるわけでこの『てぶくろ』ってななしも人がおとしたてぶくろのなかにいろいろな動物がはいるんだけど・・
入れるわけないジャン!!っていっちゃったらそれでおわりなのよね。でもこのお話って、けっこう子ども達だいすきだったのよね。非現実メルへンなのよね。

おとがなくなかったらどうする?って
むずかしい・・しばいもあるけど・・こういうの好きで。
説明ってないじゃない?

そういえば・・ダンスもそうなんだよね。って
いろいろ背景をみせてくれるのもいいけど・・って今回ほんとうなら
ダンス公演だっていくらい。だって、振付:近藤良平ってあって 出演者に 近藤良平 首藤康之って、
ダンサーだものね。
だから、長塚圭史 松たか子の語りにダンスでね。
でもそうではなかった魅力。
ある種の挑戦的なお芝居。時間的に見に行ったのが、遅い時間帯だったけど・・早い時はどうだたのだろう?
何げに子どもの反応が気なる公演でもありました。

贅沢だけど絵本ができればいいのに・・そんなふうにおもえるお芝居でした。

音のいない世界で

2012年12月24日 | 芝居
日曜日 中劇場から小劇場へ。
作・演出も務める長塚圭史と、女優の松たか子、ダンサーの近藤良平、バレエダンサーの首藤康之が共演という舞台。
演出・出演者とみても魅力のある舞台でした。
さらに、子供でも楽しめる芝居というのが、心惹かれたフレーズでした。

この日、中劇場で、3時からの小劇場に行きたいんで・・と席を後方を途中退出できるように移動させていただいた時に、「(小劇場は)チケットが完売だそうですよ。よく買えましたね。」なんて会話も。

主人公は貧しい夫婦。音楽を奏でる不思議なカバンを盗まれてしまう。妻(松)が取り戻す旅に出て、夫(首藤)はその後を追う。って絵本を開いていくような作りでした。
妙に理屈を考えちゃいけない。でもなにか心に引っかかる。
そう引っかかる。主人公の二人が引っかかるように。失ったのはなに?そう音楽を奏でる不思議なカバンを盗まれたんだけど・・なにを無くしたのかわかっていない。
 二人が旅してであった人(動物)と別れ際、見つかる音符記号。・・さてさて。
台詞も面白いです。
登場人物も面白いです。ファンタジー。です。えほんの扉を開いてみましょう。
そうなんでしょう。おとなでなくて子どもがみても面白そうですよ。
ですから台詞も不思議なことに言葉はわかるんです。でもそこからいろいろそうぞううしないといけません(笑)
そんないけませんって、いけなくないんですよ。想像出来ちゃうんだから。

きっと見る人によってとらえ方も変わると思う作品です。
さっこんマニュアル思考「こうでならでなならぬ!」「こういってるはずだ!」の作品ではないと。

舞台に登場する小鳥のおりがみや、ふくろうのおりがみ?ほかにも、お面や、雪など これがまたとってもいいです!!みどころです。(私の)

るつぼ

2012年11月10日 | 芝居
新国立劇場の解説によると
アーサー・ミラーによる作品で、1953年に初演。
17世紀末に実際に起きたセイラムの魔女裁判を取材し、1950年代当時のアメリカの赤狩りやマッカーシズムを痛烈に批判し、社会現象ともなった問題作ってこと。赤狩りとは、政府が国内の共産党員およびその支持者達を、公職を代表とする職などから追放したことだそうです。
また2001年の9・11同時多発テロ以降のアメリカ国内の動きを批判して再演され、本国アメリカでは大きな話題となったそうです。

今回は・・

翻訳:水谷八也
演出:宮田慶子

美術:長田佳代子
照明:中川隆一
音響:長野朋美
衣裳:加納豊美
ヘアメイク:川端富生
歌唱指導:伊藤和美
演出助手:渡邊千穂
舞台監督: 堀 吉行

芸術監督: 宮田慶子
主催:文化庁芸術祭執行委員会
    新国立劇場

キャスト
池内博之  鈴木 杏
田中利花  関 時男  木村靖司    檀 臣幸  浅野雅博
松熊つる松 栗田桃子  佐川和正    亀田佳明  深谷美歩
武田 桂  日沼さくら チョウ・ヨンホ  梨里杏   奥泉まきは
磯部 勉  戸井田稔  佐々木愛

による公演です。

社会における弱者と強者、群集心理によるパニック状態、そして一人の男がたった一人の少女に翻弄されていく姿を描き、トニー賞も受賞しました。

ってことですけど・・時代が違っていますが実のところ暗いまま未来がなく終わってしまったそこの作品。
今は・・すきじゃない。ッて一言。

同じように弱者と強者、群集心理によるパニック状態を扱い、さらに9・11同時多発テロ以降に作られたアスペルガー症候群のイスラム教徒男性カーンの生き様を描いた『マイ・ネーム・イズ・ハーン(My Name Is Khan)』と先月みた群集心理によるパニック状態をから起きてしまった復讐劇である『火の道』が頭の中をよぎってしまっていました。

今かなりのパーセンテージでインド映画が、私の頭の中を占めてます。
マイ・ネーム・イズ・ハーンの話の内容は、人種や宗教。その問題を群集心理によって差別されてしまった者達。しかしそれを超える普遍的な愛がテーマになっているかと。

なんだろうな。見終わってそこには大きな愛による未来があるのに関して・・この「るつぼ」は問題を投げかけて・・けっして後味がよくないのです。
主人公ジョン・プロクターは、村でも変わり者とされる男ながら・・自分を貫く男。その男が宗教上重罪とされる不倫を犯してしまったことによって、その相手となっていた少女が起こした事件は・・村人の深層心理に迫っていくのです。

マイ・ネーム・イズ・ハーンの取上げた「テロリストでない回教徒にとっての9.11以後のアメリカ」というのが、魔女狩りにも重なる重いテーマがありました。9.11直後のアメリカでは、イスラム徒に対するヒステリアが高まり、リンチにおる殺人がなされたり、イスラム教徒であるというだけで罪もない人々が逮捕され、主人公は拷問を加えられたりしたというのが、あまりにも時間的に近く、現代という点のおいて直接的だったこがあるかもしれません。

そしてるつぼのジョン・プロクターの村人からはちょっと変わった堅物の変人扱いと、ハーンが健常者でなくアスペルガー症候群という変わり者扱いされていたところも重なって・・ハーンの方が芝居はちょっとオーバーすぎでもありものの、彼の一途な愛がわかり易すぎすのですが・・こちらに切なさ、そして優しさを感じさせてくれるんですけど・・

見てるものに「るつぼ」はそんな余裕はあたえてくれません。
どんどん訴えてきます。役者さん達も同じようにどんどん訴えます。

私はやっぱり根本明るいのが好きなんだな・・って。
今回比べるものがあったのが・・この作品の私の印象をマイナスにしてしまったのでしょう。

よってこの作品ダメなんじゃないんです。今の私は・・好きじゃないんです。

「リチャード三世」 2回目

2012年10月14日 | 芝居
2度目は、1階席センター。
やはり舞台の見え方は違いました。そしてやはり初日からの違いも。
でもやはり私の中で、それまで芝居で描かれ、演じられていた『リチャード三世』が
愛に飢えてそだった悲しき王族だった思いが、さらに強くなりました。

前回の時代の流れを舞台にした「ヘンリー六世」の完結編と言うことでもありますが、
今回は、リチャード三世という人物をクリーズアップしている舞台。

前回の公演11ヘンリー六世からのキャストもそのままで、ヘンリー六世を殺した男。
グロスター公・・彼はその異型な姿から人々から疎まれたというよりも彼を愛することができなかった彼を生んだ母親。
母の愛を知らずにそだった男。そして彼は・・冒頭に自分が世の中からはみ出していること話すが、そのはみ出してる世界にいるために彼は、彼自身が生きるすべを磨いていく。それが悪。計算高く怪しく光る。

ってますますその研ぎ澄まされたような悪をひた走る男を演じてくれた岡本健一さんの芝居がすごかった。
初日からさらに個性を光らせ研ぎ澄まされていくかんじだった。

それに2階でみるよるもやはり1階の舞台。舞台奥の映像(?)が人間の心理状況をさらに誇張させてくる。
それは日輪だったり、三日月であったり・・と。
2階では角度的に舞台と一緒にならなかった。

また改めて、死んだもの達は黒い衣装をきて自分達の子孫を表現していくのも2階より1階かあ・・っと
舞台を一つとしてみるには、私には完全に1階席であった。

1階席で2階目を見れたこと。よかった。と改めて思った。

そして・・前回ちょっと気になったリッチモンドが野営で寝てる場面。
前回はほぼ仰向け足を開いてだったけれど、今回はこっと変化あって・・
夢をみるのでもそのほうがいいよ~~~と。

さらに前日池袋で見かけた素の浦井君とはもちろん違うし、初日以上に凛々しくなって・・。
ますます二都物語彼のシドニー^カートンもやっぱりみたい!!と思う私です。




英国王のスピーチ

2012年09月08日 | 芝居
金曜日
『英国王のスピーチ』を世田谷パブリックシアターで見て来ました。
映画で上演された『英国王のスピーチ』のその舞台化作品・・ってものです。
英国王:ジョージ6世の史実をベースに、2010年に映画上演されたわけですが・・
私この映画を見ていません。
今回はじめてこの舞台でジョージ6世の吃音を知ったのです。
吃音(きつおん)・・どもりですね。やはりこれって・・どもりとは言わず吃音なんだ・・って。
歌舞伎の『吃又』(どもまた)もどもりゆえに・・とふとこの話と重なってしまうことも。

今回主人公のジョージ6世(バーティ)を、東山紀之さんが演じています。
バーティの吃音克服治療する言語聴覚士ライオネル・ローグに近藤芳正さん。
バーティの妻・エリザベスに安田成美さん。
ほかに葛山信吾さん、西尾まりさん、有福正志さん
久保酎吉さん、高橋長英さん、ラサール石井さんが出演しています。

葛山信吾さんはバーティの兄 デイヴィッド(エドワード8世)を演じてましたが・・登場時は誰?バーティの兄でなく友達?そんな雰囲気でしたが・・
兄弟のバランスもよく、東山紀之さん皇室の次男という雰囲気がしっかりでてました。
そして吃音も。。

その妻すごく可愛い感じながらしっかりしていて・・安田成美さんに似てるけど・・ってキャスト確認していなかった私はだれだろう?って思ったのですが・・間違えなく安田成美さん。とっても魅力的でした。

そのエリザベスが頼ってくるライオネル・ローグの近藤芳正さんもとっても怪しいのだけれどいい人。
このどこか怪しげなライオネルが、この芝居をしっかり見せてくれている中心人物だと思いました。台詞にどんどんひきこまれます。

彼はイギリス人ではなく、イギリス領であったオーストラリア人ということが、イギリスではギャップ。役者になりなたったもののその願いは叶わず・・しかし言語聴覚士として人気はでている。それまでの言語聴覚士とは、吃音に対しての取り組方が変わっている。
ってイギリスって国の人種差別的なこと表面上はそんなでないですが・・
そこも一つの話になり、彼の妻は、王子の吃音を旦那に治せないのかしら?というやさしいおもいもあるものの・・はやくオーストラリアに帰りたいと思ってしまうような街ロンドン。ってことがしばしば。

話の展開・・時に場面展開が、スピーディで時々音響がでかすぎ!!ッて感じてましたが、役者さんの芝居で楽しめたお芝居でした。

ウサニ

2012年08月20日 | 芝居
人気脚本家「野島伸司」が手がけた小説の舞台化っていう「ウサニ」に行ってきました。
野島伸司TV脚本というと「愛しあってるかい!」「101回目のプロポーズ」「プライド」「薔薇のない花屋」などがあるんですよね、

しかし、あらら、この作品・・アンデルセンの「人魚姫」とオペレッタやバレエで上演される「こうもり」をまぜて漫画っぽい仕上がりにした作品なのか??って。

「母親を亡くしたコーゾーは、元気を失った父親を支えるため、脱サラを決意。
コーゾーは、おいしいイチゴを作るため、アマゾンの奥地にいるという伝説のヘビイチゴの精霊を捕まえに出かけ、悪戦苦闘の末、精霊を捕まえて帰国する。

コーゾーに連れてこられた精霊は、ウサギに似せたぬいぐるみ、“ウサニ”に宿り、徐々にコーゾーに想いを寄せながら、人間、そして恋愛について学んでいく。ウサニの拙くもまっすぐで純粋な恋愛感情に、戸惑いながらもほだされていくコーゾー。しかしある日、セクシーな謎の美女、レーコが現れ、コーゾーに迫る。・・・」

ってこのウサニ・・は人魚姫。
で「こうもり」の倦怠期だったご夫婦。旦那が、よなよな遊びにでるものの・・妻が、その夫を自分のもとにひきもどす喜劇
「こうもり」で描かれている愛とは、長年いっしにいると見えなくなってくる愛情。美しいものに引かれる旦那。それならばと奥さんがここぞどばかり美しくなって・・遊びにいった旦那の場所へ。そこで美しさにひかれるもののわが妻と思わない。そこで事件が起きて・・って旦那は警察に捕まって・・妻がおとづれ愛の復活・・って単純にかいておりますが、

とにかく愛にきがつかない旦那にあたるのが主人公のコーゾーなんですよ。
遊びに行くわけじゃないけど・・美しいレーコってひとに引かれまして・・
一緒にいてここちいいウサニながらそこには燃え上がる思いはなく・・って倦怠期の男か??ってなかんじで描かれて、
ウサニがレcコに嫉妬して殺しちゃった??って勘違いするコーゾー。
それで・・ってちょと可愛そうな結末にって思いきやかなりのメルヘンチックすぎるラスト。
人魚姫が泡になって海の藻屑にならず天国へいくよりもっとハッピーエンドにしすぎの仕上がり。
可愛そうな結末で終わるんならちょいっとこちらもほろってきそうだけれど・・
唐突な?メルヘンチックなラストにな~んだ。そうくるか・・って。

ハッピ~エンドって好きだけれど・・これはさぁ・・メルへん仕上げなんだけれどセりフはかなりアダルト仕上げで小劇場的な作り。
劇場がもうひとまわりちいさいとよかったかもね。って思ってしまう。

舞台も蛍光色的な色合い。イチゴ畑というイチゴのかざりもな~にかEチャンネルの子供番組で使われそうなかなりカラフルなかんじのセット。
この舞台誰をメインターゲットにしてるの?って『野島ワールド全開の濃密な愛の物語』ってあったけど
これがそうなんだ・・ってみながら私ダメなのかも状態に。

出演者については、
ダブルキャストでウサニ役の平野綾さんは、妖精ってこともあってとっても可愛かったです。
ぎこちなさがいいですね。
また主人公コーゾー役の溝端淳平さんは声がお疲れなのかな?
声だけでなく全体的にも・・ちょっと。頑張れ~~って。

一方、たのしく遊んでいた?山本耕史さん。ってかんじで・・アマゾンの大蛇王スネーク 。
人魚姫のこわい海の魔女的な存在ゆえもうちょっと怖いかんじでいてほしくもありだけどコミカルさが野島ワールドなのかな?とも。

リピートチケット6000円ででてましたが・・どうなんでしょう?
機会があれば原作のほう読んでみようかな?



ルドルフ  ザ・ラスト・キス  4度目 MY LAST

2012年07月29日 | 芝居
29日が千穐楽を迎えた『ルドルフ  ザ・ラスト・キス』その1日前に最後の舞台を見に行きました。
なんだかんだ・・と申し上げておりますが、この舞台タイトルはルドルフでなあるものの・・
ターフェ首相というオーストリアハンガリー帝国の影の存在が舞台を動かしていたという面白い作品でした。

皇太子ルドルフを影で操る・・そのためには皇太子ルドルフを誰よりも一番理解していた男だっただろうって・・。
だからほとんどルドルフのそばにターフェがいた。って。
ゆえに悪の魅力を発揮しなくてはいけなかったのではないかな?

宮本亜門演出バーションではそんなにターフェという男は舞台上に存在していませんでした。
いたのは・・人形遣い・・じゃなかったけっど最初はその存在がありましたのよね。
浦井君が演じていた役が・・ルドルフを見つめている存在が・・。

今回のデヴィッド・ルヴォー演出版では、ターフェは登場時からラストまでほぼルドルフのそばにいるのです。
そう彼自身がいなくてもそこにはターフェが放った分身がいました。

最後、彼が自殺する場面では、ほかのキャストがキャンドルを手にしていたのにターフェはキャンドルを持っていなかったのです。
それは・・彼が、この自殺の仕掛人だったゆえ、その最期をみとどけて計画は終了と彼はその場にいたのではなかっと。彼のみ存在していたのでは?・・と思った私は考えすぎでしょうか?

一方、妻ステファニーは、二人の死の最後までのこっていました。
彼女は、夫ルドルフがいつか自分のもとに帰って欲しいと待ち続けたさびしい存在ではなかったのか?って。

だからルドルフとマリーという場面からみるとなんだかな~もターフェが動くには、マリーも使えないといけないのよね。
むきになる女性でないと・・って。
ほんわか夢見る夢子ちゃんじゃいけないって。

ルドルフが自分からはことが動かせないのをすべて彼女が火をつける・・行動を起こさせる・・。
ただし仕掛けた通りに時に動かず・・博覧会に現れ自分の意見を述べたルドルフの登場では、驚くものの策を練りなおす。
あの時だけターフェは撤退するのです。

小道具にチェスがあったのが面白かったですね。ってこれは亜門版もあったけ??

ただやはり日本人の感覚(とはいえないかもだけど)と欧米感覚の違い?
キス・・口づけ・・は、日本だと絵にならないっていうのかなあ。
キスシーンの写真というとモダンなかんじになるヨーロッパだけど
日本じゃ大人の男女でなく子供とか動物になるほうが多い。
なんだろうなあ・・。エロが違うっておっちゃうのかな?
そのへんルヴォーさん日本をちゃんと理解はしてなかったたんじゃ・・って(苦笑)
だからターフェが地球儀にキッスもへんな奴っておもちゃったんですよね~~(笑)

ありゃ奇行ってしちゃうと、天才か?ってなっちゃうのですけどね。

今回この作品ターフェにつきました。ターフェからみると面白かったんです。
もともとサカケンみたさでしたから。
期待以上の面白さでした。

サカケン・・でてきればできれば・・ありえないですが、
サカケンルドルフ、しょうこおねえさんマリー聴きたいわ。
でみたい!! どんな芝居になるのかなあ?
期待以上の裏ギリで芝居しそうなんだもの。

そう歌舞伎でも演じる人によってずいぶんと変わります。
ミュージカルだって・・同じ役でも役者によって違いますが。
でも歌舞伎ほど人物描写がちがってみえたことありませんが・・

レミゼのファンティーヌ。これは、歌ですかねえ。
日本じゃイマイチ感がつのるのですが、
BWリバイバル版で登場していたリア・サロンガさんのファンテ
台詞理解できないのに号泣しちゃったほど。歌で泣かされた!!
すごいな・・って。


話はもどりますが、28日はいエリザベート出演者が客席にけっこういましたねえ。
あっと驚いたものの・・そうか今ないんだ。ってかんじで。

また2階後方で最後カーテンコールで声援をおくっていたおじちゃん。
終演後なにか係りの人に食って掛かっていた。
「よかったから声援おくったんじゃないか!!カーテンコールだろ!!」
みたいなね。

その声援・・むずかしいんだよね。
って思わず私の心の声。


オペラやバレエじゃ日本でも「ブラボー!!」等はありだけど・・
ミュージカルは??

海外・・BWしか実際には耳にしていないけど・・有だったんだよね
あっつ先日オーヴはOKだったような

でも日本では来日公演以外「ご遠慮ください。」だよね
だってアイドルを出演させた場合アイドルライブみたいな声援をOKできないわけで
それだけでなくすべてNGにしてることもあっていつのまにかすべてNG??

能楽堂での能あたりは拍手しないのがしきたりであったみたいだけど昨今みんなしてるよね。



むずかしいもんだ・・。