ついうっかりと、期待に満ちて下調べをしていて「歌やダンスでのご利用は不可とさせていただきます」という注意書きを見つけてしまう。
そのときは、ああ、なんだ、やっぱりダメか、と冷静に受け取るのだけど、1時間ぐらいしてから、先の言葉にざくりと胸を刺されていたことに気づく。
リアルに胸が痛い。
ああ、ちょっと集中力も切れたし、買い物に行こうか。オンラインですもの、ルーターの性能とかもだいじかも。
見えない血を流している胸の痛みを感じながら自転車を漕ぐ。かねてより、街角での歌やダンスを迷惑に思っていた人もいるのだろうな。残念だけど。
珍しく店舗に足を踏み入れたが、散々高いのを勧めた後に少し安いのを残り1台でお買い得ですと勧める店員さんのおすすめに従う気持ちにはなれない。まあ、こんな刺された日に、買わなくても良いかな。
ずしんとしてしまった気持ちは、日常として作品づくりを続ける仲間の気配に救われる。
刺されても刺されても、死なないんだよーぅっ!