おどるなつこ 「あしおとがきこえる?」

タップダンサー・振付家おどるなつこの日常から浮かびあがることばを束縛せず書きとめています。2005年開設。

クスノキとチーズケーキ

2008-12-14 | あしもとからの思索
そもそも、身体を動かす事でしか生命力のスイッチが入らないらしい。
金曜日、いっその事休み日にと思って家事しかしなかったら、夕方にはもうブルー。PC仕事も進んでないし、ピアノの練習も気分が乗らない。そのうち誰にも必要とされていない気がしてきてたいへんブルーである。
やっぱり、次の舞台の事を考える事でしか、意欲がわかないのか。家事や家の修理は、練習の合間を縫ってするからこそ息抜きになるのであって、練習がなかったら、あんまり楽しめないもんだなあ。

今日の昼も暇だったので珍しく娘の要望に応えて公園へいったら、友達親子が「谷戸を守る会」の農産物作業をしていた。娘以下の年齢の子らは、弾む声で川に入ってエビ取りを始めた。
手伝いに参加するでもなく、あいかわらず引きこもり気味の私を元気づけたのは、4歳の頃からまったり系だった小4の女の子。

日だまりで座り込んで木を削っている私に女の子が話しかける

(小4)なにしてるの/(な)けずってるの
なにつくってるの/べつに、なにもつくってないよ
じゃあなんでけずってるの/いや~なんとなくぼけっとするためにっていうか
?。。。 /でもさ~すべすべしてきもちいいし、、ほら
あ~~ほんとだ~すべすべ~!/でしょ!

10分後、彼女は、庇護の神(ナイフ)を手に「研いできた!」と現れた。
二人で木を拾ってそれぞれ黙々と削る。拾った木がクスノキだったので削るたびに強烈な香り。ときどき、ぽつりぽつりクスノキの枝の構造等についてしゃべりながら、背中合わせに日向を分け合ってそれぞれの木を削った。

ほんの1時間位の事なんだけど、満たされた。なんなんだろ?


そのあとタップのクラスへ行った帰り道。
急に、これまでずっとせかせかと慌ただしく過ごしてしきた事に思い至り、娘にチーズケーキを買った。




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