おどるなつこ 「あしおとがきこえる?」

タップダンサー・振付家おどるなつこの日常から浮かびあがることばを束縛せず書きとめています。2005年開設。

今週は”観客”専門週間

2008-12-11 | おすすめ!
今年は即興の本番にトライする機会が多く、つい使いやすい右足ばかり繰り出してしまったのだろうか。先週から右足の調子が悪く、ふとしたはずみに全く体重がかけられなくなってしまう。取り込みたい曲がたくさん有るのだが、あきらめて練習は自重している。(つまり、堂々とさぼっている)
図ったように、他の人のライブ週間だった。

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● 12/9(火)タップダンサーSUJIライブ@代々木青少年センター小ホール

タップをやっている人はご存知でしょうが、知らない方のために。
SUJIさん:北野武監督『座頭一』に出演のタップユニット”the STRIPES”を脱退後、この日本で世代を超えてアクションを起こしている30代男性タップダンサー。かっこいいタップの映像を見てね。

自分とは年齢的には5歳位の差なのだが、、その5年位とはヒップホップで育ったか、ピンクレディーで育ったか、初めて出会ったお笑いがダウンタウンか欽ちゃんか、という大きな世代差があるのだな。たしか日本語のイントネーションもその辺から変わってきているはず。いまや日本で耳にする音の半分が英語なのだ。

重低音、強いビート、暗い照明。今のもの。
娘と並んでホール椅子に腰掛け(わたしもいつのまにか古い人の側に入ってたんだなあ)としみじみおもった。

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●12/10(水)昼:映画「未来を映した子どもたち」@シネスイッチ銀座

足が痛いので(笑)コンテンポラリーレッスンの予定は変更し、映画館へ。

インドの売春街で育つ子どもたちに写真を教えるというドキュメンタリー。
私は弱虫なので、たいてい観る前に、躊躇する。希望のない切り取りをされたものだったら、どうしていいかわからなくて、数日ふさぎこんでしまうから。この映画は、現実と希望を、そのまま、冷静に撮っていた、中途半端な温かさとかなしで。
自分にできる事は小さくても、できる事をすれば世界に明らかに影響を及ぼすという事。心の広がりを勝手に限定してつぶさなければ未来はかわるということ。

子どもたちの撮った写真がすごくいい。
私は勇気をもらったし、胸の内に具体的な思考の種がまかれた感じ。
もっとたくさんの人に観てほしい映画です。クリスマス頃まで上映。ぜひ!

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●12/10(水)夜:小松亮太ミニライブ@山野楽器

この日の予定はこちらがメイン。
去年からステージで共演している、マリンバ奏者真崎佳代子氏のお誘いだ。

バンドネオン奏者の第一人者といわれている小松亮太氏。こちらで試聴できる。

この日のライブは、タンゴのクインテット(5人編成)、ピアノ(シンセ)、ギター、ウッドベース、バイオリン、そしてバンドネオン。
今年は自分がピアソラ曲をやる機会も多く、タンゴのリズム、フレーズの自由さ、哀愁、などとりこみたく、CDはいろいろ聞いたけれど、生は初めてだ。

いや~~、とても完成度の高いライブ!!
音楽的酒池肉林!
入れ替わり立ち替わり香りのよい料理が現れるような、そしてコース料理として完成されている。吟味された材料はもちろん、お皿やキャンドルにまで気が配られている。しかも無礼講でお楽しみくださいねって感じ。短い時間だったが、すっかり奥行きを満喫した。

こういうふうにちゃんとどっぷりとすみずみまで味わえるライブは少ない!!!
いつか、いつか、いや、できることならば今すぐ、こういう完成度のものをやりたい。それはきっと、技術のみならず、心の問題なのだ、



ほかにも、いろいろ気づく事いろいろ、全部シンクロしている。
たまには足が痛いのもいいものだ。



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