おどるなつこ 「あしおとがきこえる?」

タップダンサー・振付家おどるなつこの日常から浮かびあがることばを束縛せず書きとめています。2005年開設。

等しく体験することはおそらくできないけれどチャンスは等しくあるといい

2020-05-21 | お知らせ
私、日本語文を読むことが子どもの頃から好きだったことは幸いでした。
あらゆる書類は全て文章でできていて、それをクリアしないことには生きていけない世の中です。

昔観た、素敵なのに哀しくそれでもほのかに希望を見出せる映画「愛を読むひと/The Reader」を、時々思いだします。無知を恥と感じていたために大きな罪に問われてしまったひとの人生から、社会を考えさせられる映画です。

私は昔からあまり素直にわかりませんと言えず、わかっているフリをして後から調べたりしていたので、この映画はけっこう沁みました。私は高校に進んだのですが、当時は常に眠くて、地学の岩石研磨授業と部活と応援団のことしか覚えておりませぬ。最近はわからない用語だらけなので、この先困りそうと思った時点で訊ねるようになりました!

文化芸術基本法はわりと読みやすい文章と思います。(読み違えている可能性もあるかもしれませんので、勘違いしていたら教えてください)
「文化芸術を創造し享受することが国民の生まれながらの権利であることに鑑みー中略ー環境整備を図られなければならない」と法律に定められているのです。

今日のイラスト画像は、先日施設メンバーYさんから頂いた絵手紙の一枚。じつはこれには原作があります。
2018年度に発行したイラストブックがその施設にも1冊置いてあるのですが、Yさんはそれを見て真似して描いているとのこと。このイラストは、2018年の各現場に同行リポートして描いてくださったまえだなをこ氏作、絵はゲストピアニストの大和田千弘氏と彼女の発した言葉を描いたものでした。

何が言いたいかと言うと、おどるなつことYさんの間にある“こと”の濃厚さについてです。
1枚の絵のやり取りに、一緒に現場に来てくださったY母様にヘルパーさん、共演ピアニストやイラストレーターまでもがつまっています。今、直接会えない時にもこの間をつないでいるのは、タップをきっかけとした共通体験なのです!


そんなことから、“新たな生活様式”についての提案も含めて、note更新しました。

「日常にアートを組み込もう」おどるなつこ

だいたい水曜日更新になりつつあります。
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