橋岡克仁の甘いもの巡り

娘と一緒に食べたスイーツや、美味しかったもの、気になるものを紹介していきます。

「夜のお菓子」うなぎパイから学ぶ経営者としての理念

2019-09-17 16:00:00 | 日記
こんにちは。
橋岡克仁です。

昨日、経営者仲間から浜松のお土産にと頂いた「うなぎパイ」を見て、経営者としての道を目指して少しずつ結果になってきたころに旅行で訪れた「うなぎパイ・ファクトリー」のことを思い出しました。

うなぎパイ誕生の裏にある、春華堂(しゅんかどう)二代目社長の山崎幸一氏の経営理念とお客様に対する想いがとても学びでしたので、このブログでご紹介したいと思います。

うなぎパイに込められた山崎幸一氏の想い
うなぎパイの代名詞とも言えるキャッチフレーズ「夜のお菓子」。幸一社長の「一家団欒のひとときをうなぎパイで過ごしてほしい」という願いのもと、ご自身で考案されたものです。当時、浜松は高度経済成長期で女性の社会進出が進んだ時代。忙しい家族が揃う夕食のだんらんの時間が大切にされたと言われ、その時間を表す「夜のお菓子」と名付けたのでした。しかし、当時の浜松において夜の繁華街は全国屈指と呼ばれ賑わっていた時代。このキャッチフレーズを目にしたお客様で、精力増強のうなぎと結びつけてあらぬ解釈をしてしまった人も多かったようです。 しかし「うなぎパイ」は実際のところ精力増強の話は別として、うなぎパイ6本分に含まれるビタミンAは、蒲焼100gに含まれるそれに相当し、元気回復、夏バテ対策、視力保持などの効果が期待できると言われ、栄養価の高いお菓子としての一面ももっています。

これは医学の道を志したこともある幸一社長が「お菓子はおいしいだけでなく、いろいろな付加価値が必要」と考え、当時まだ食も豊でなかった時代を反映させて意図的に「うなぎパイ」にその思いを託したものです。
また、パッケージに関しても発売当初は浜名湖の水をイメージした青色を基調としたものでしたが、今ひとつウケがよくありませんでした。そこでお客様のあらぬ解釈を逆手にとり「夜のお菓子」のフレーズにふさわしく、当時の栄養ドリンクカラーであった赤と黒と黄色の三色を基調としたものに切り替えたところ、ますます好評を得ることができたそうです。

自社商品がお客様に対してどのような影響を与えたいのか、明確にビジョンを持っていたこと、世論の解釈すらも逆手にとって売上拡大に寄与していった、幸一氏の経営者としての手腕には脱帽だなと、そのエピソードを聞いて思いました。

僕自身もどんな状況にあっても、むしろ困難な状況に立たされたときこそ、頭をフル回転させて事業の拡大に繋げていきます。

橋岡克仁でした。

引用:春華堂公式HP うなぎパイ誕生秘話