今日、愛知県一宮市、尾張国の一宮である
真清田神社に参拝しました。
真清田神社楼門の前には、花桃の古木が
あります。毎年4月上旬が見ごろとなります。
この写真は過去のもの。4月10日撮影です。
花桃の古木の傍らに、歌碑があります。
真清田神社で昔の人が詠んだ和歌が
石碑に刻まれているのでした。
その和歌の一つは、赤染衛門の歌でした。
赤染衛門は平安時代中期の女流歌人で、
大河ドラマ”光る君へ”にも登場しています。
源雅信邸に出仕し、その娘、倫子たちに
学問を教える先生的な存在だったように
描かれています。こんな素敵な指導者の
サロンなら、私もぜひ参加してみたい~!
赤染衛門は、百人一首の「やすらはで…」
の和歌でも知られていますが、藤原道長の
栄華を物語った歴史小説、”栄華物語”の
作者ではないか…?と、推測されています。
赤染衛門のご主人は、学者で名国司として
知られている、大江匡衝(まさひら)でした。
真清田神社の歌碑に刻まれる和歌は、
「賎の男の 種ほすという春の田を
作りますだの 神にまかせむ」
真清田神社に献詠したと伝えられています。
彼女の和歌には、こんな言い伝えがあります。
赤染衛門は、夫が尾張の国司に任命された時
一緒に尾張の国にやって来たそうです。
その時、前任の国司と地元民の間に何か
トラブルがあったそうです。農民が怒って、
作物の種をまかないで、干してしまった。
ストライキ(?)やっちゃったのでしょうね。
新しい国司のもとで、地元の農民一同が
怒りを鎮め、農作業に励みますように…。
赤染衛門は、尾張の国の一宮である
真清田神社に参拝して、和歌を詠んで
神さまに祈願した…、と伝えられています。
不思議なことに、赤染衛門が歌を献納すると、
農民は怒りを鎮め、農作業に戻ったそうです。
赤染衛門の和歌が真清田の神さまの心と、
地元の農民の心を動かしたのでしょうか…。
真清田神社の神さまのパワー、すごい…!
そして赤染衛門、”内助の功”ですね。
良妻賢母だった…、とも言われています。
真清田参拝の後は、JR尾張一宮駅まで
歩きました。途中、昔からあるお茶屋さん、
”真澄園”の建物が新しくなっていました。
”日本茶スタンド”と案内板があります。
「お気軽にどうぞ」、と書いてあります。
では、ちょっと覗いてみましょうか…。
オープンしたての真新しい空間です。
お店の奥にテーブル席がありました。
メニューはこだわりの日本茶が数種類…。
その中で、お店一番のお勧めの煎茶、
”特選 静岡煎茶”を注文します。
急須で丁寧にお茶をいれて、テイクアウト用
カップへ注ぐ…。出来上がると、カウンターへ。
”特選”らしく、深い味わいの煎茶でした。
一緒に、こだわりの玄米団子も注文しました。
愛知県産の特別栽培玄米を使っています。
お醤油にもこだわって、香ばしく焼き上げた
すっきりした醤油味のお団子でした。
注文してから焼き上げるので、できたてを
味わえる贅沢…。日本茶によく合いました。
また真清田神社参拝時に立ち寄りたいです。