愛知県一宮市、あじさいの咲く時期に
”花手水”を見に訪れた酒見神社ですが、
今度は主人と一緒に”輪くぐり”に行きました。
”輪くぐり”と呼ばれる夏越の祓いは
神社に参拝して、罪穢れを祓い、この夏を
元気で過ごせるよう祈願するものです。
この夏の風習、主人と結婚するまで
一度も行ったことがなくて、”輪くぐり”が
どういうものだか、全く知りませんでした。
”輪くぐり”というと、よく絵本で見た
サーカスの”ライオンの火の輪くぐり”
…そんなこと連想してしまいました。
主人の家では、家族で毎年7月の終わりに
針綱神社の”輪くぐり”に行っていました。
我が家では”輪くぐり”に行くことは
一度もなかったので、初めて夜から
神社にでかけて参拝した時は、
とても新鮮な感動がありました。
今年は特に、コロナ終息祈願のため、
ちょっと気合を入れて参拝しています。
さて、酒見神社の今年の”輪くぐり”は、
”密”を避けるよう、8月7日から9日まで
3日間、毎日開催されているようです。
土曜日の夜と日曜日の朝、家族で
酒見神社に2回、参拝いたしました。
午後7時を回って、少し暗くなりました。
酒見神社の境内には茅の輪が作られ、
参拝者がちらほら、という感じです。
今年は金魚すくいなどの夜店もなく、
とても静かで厳かな雰囲気です。
暗くなって、ご本殿に明かりが灯りました。
町内会の役員さんでしょうか、
神社のスタッフさんでしょうか、
茅の輪の前で、”酒見神社の輪くぐり”の
お作法を教えてくれる人がありました。
「では、酒見神社の輪くぐりのやり方を
説明しますね。酒見神社では茅の輪は
”天王社”の正面に作られています。
このお社は疫病退散を祈るところです。」
「まず、茅の輪前で一礼します。
そして輪をくぐったら、左に進みます。」
「次にもう一度、茅の輪の前で一礼…。
今度は輪をくぐったら、右に進みます。」
「そしてもう一度、茅の輪の前で一礼…。
輪をくぐって、左に進みます。」
「最後に、輪をくぐったら、正面にある
”天王社”に参拝して下さい。
これで輪くぐり、完了です。」
「”天王社”のご祭神は、津島神社と同じ
”牛頭(ごず)天王”です。牛頭天王は
疫病退散の神として信仰されています。」
「だから、まず疫病終息を祈願して
罪穢れを祓い清め、この夏を健やかに
過ごせるようにお願いいたしましょう。
これが”夏越の祓”というものです。」
「茅の輪の紙垂(しで)は普通は白ですが、
今年はコロナ退散に特に大きなパワーを
発揮していただけるよう、黄色にしました。
ちょっと気に留めて、ご覧くださいね。」
なるほど…。注意して見ると、
紙垂は黄色になっていました。
夜のお参り、たくさん写真を撮りましたが、
フラッシュ撮影を控えたので、
残念ながら、ほとんど手振れでした。
酒見神社、朝にも訪れてみました。
朝もとても清々しい、素敵な雰囲気です。
もう一度、疫病退散を祈りました。