2クール目にはリプトン レモンティー(メソトレキセート)にボコボコにされたわけですが 骨髄抑制でまた 外泊が可能になりました。
もう 2004年2月です。
頭が寒いです。全て髪の毛が抜けてしまいました。
楽しかった外泊から病院に戻る日。
あんな思いをするために病院に戻るのか。9歳の私は泣いていたそうです。
母は言いました。
あと5回で元気になれるんだよ! 大丈夫大丈夫!と。
大人からしたら 抗がん剤を体験したことないやつが口先だけで「大丈夫大丈夫!」なんて口にするな。とぶちギレると思います。
でもそこは 子供と大人の違いで
いつも
底抜けの明るさと
プラス思考の母に言われると なんだか本当に大丈夫な気持ちになり 頑張れました。
後から思えば幼き私には
母と言う存在が心を治せる一番の薬でした。
なんだかんだで....3クール目です。
いつもの お守りみたいな吐き気止めカイトリルと 攻撃部隊 抗がん剤さん投与です。
ここでまた不思議なお薬登場です。
「プレドニン」
強いステロイドです。副作用は
満月様顔貌(ムーンフェイス)
はい? 副作用が出るまで全く何のことか分かりませんでした。
副作用がでて 「あっ。このことね。」直ぐにわかりました。
私は 幼いときから痩せ型だったのですが顔が 満月のようにパンパンに....
浮腫ではなく脂肪です。なんせお腹が空くのです。
食べても食べても何か食べたくなる。昔から納豆が大嫌いで匂いでダメになるくらいなのですがその時は 普通に食べましたね。
調味料ですら食べちゃうくらいで....
(トマトケチャップとかマスタードなど)
その爆食も副作用なのです。
ただ抗がん剤投与の5日間は プレドニンの負け。抗がん剤の吐き気には勝てず 口にできたのは飲み物だけです。
服用しているときは太りすぎて体を支えられなくなり車イス移動でした。
今回の治療は
重い体と 明らかに強くなってきた抗がん剤の副作用で 心が圧迫されつつも乗り越えました。
3クール目終了です。
先が見えてきた....と思った矢先
本当の辛さはここからでした。