
TCGをプレイする人間で、ある程度のめり込んでいるプレイヤーなら頻繁に口にする単語、「アドバンテージ」を考察。
「アドバンテージ」。略称「アド」。よく「アドをとった」「それアド損だろ」「爆アドうめぇwww」などと使うことが多い。
エキサイト先生によると、Advantage→アドバンテージ(!?)
まさかのカタカナ化だったのでグーグル先生に聞いてみる。
Advantage→活用、利点、うまみetc…
まぁ要するに得したらアドバンテージって事らしいです。
そんなアドバンテージ。普段よく見かけるのは直接カードやライフの増減に関するものがほとんど。ですが、アドバンテージにはもう一つ、目には見えない「隠れアドバンテージ」があるのです。
ではまずは例題(遊戯王)。
では応用編。
このように、実際にカードの枚数は変化しないが、カードが「死に札」と化すことで発生するのが「隠れアドバンテージ」である。
ちなみに、上記の例題2は、はったーの【忍ぜくたぁ】実戦の様子からの出題である。このときの対戦相手の手札は、《カオス・ソルジャー-開闢の使者》《トラゴエディア》《裁きの龍》《カオス・ソーサラー》が特殊召喚できない「死に札」になっていたので実質+6枚のアドバンテージを得ていた。
なぜ、これを「隠れアドバンテージ」と呼んでいるかというと、上記の例題のようにプレイヤーからはアドを得ているかどうかがわからないことが往々にしてあるからだ。ゆえに、「隠れ」なのである。これを得るためには何が必要だろうか。答えは相手のカードを「死に札」にすること、腐らせることである。
例を挙げよう。もし、君が【フルモンスター】を構築したならば、相手のデッキの《サイクロン》《大嵐》は使いどころを失い、「死に札」となって手札で腐っていくだろう。その情報を君が得ることができるかはわからないが、相手はそれらのカードをドローするたびに、アドバンテージを失っているといえる。逆に、相手が【次元帝】を使用してきた場合、君の《死者蘇生》《ダークアームド・ドラゴン》はおそらく「死に札」として手札で腐りきっていくだろう。このように極端なことではなくとも、相手のカードを一枚止めることが結果として相手の手札をすべて「死に札」に変える行動だったりと、意外と頻繁に発生してるのがこの「隠れアドバンテージ」である。
これを意識することで何が起こるかというと、より質の高い1:1交換を狙えるようになるのである。歩や香車で飛車角を打ち取るような、効果的な1:1交換が実現するのである。これらはしっかりと相手のマスト・カウンターカードを意識すると言い換えることもできる。「相手が何を狙い動いてくるか」これを考えることで質の高い交換を行える。
その練習として有効なのが、「いろんなデッキと戦う・いろんなデッキで戦う」ことである。今はインターネットが使えるならCGIなりなんなりでデッキを試運転することが容易に可能である。さまざまなデッキを実践することでそれぞれの強みと弱みをしっかりと把握する。それこそがもっとも効果の高い1:1交換を実現する方法である。
より費用対効果の高いカードの使い方を意識すれば、勝利はぐっと近づく!
「アドバンテージ」。略称「アド」。よく「アドをとった」「それアド損だろ」「爆アドうめぇwww」などと使うことが多い。
エキサイト先生によると、Advantage→アドバンテージ(!?)
まさかのカタカナ化だったのでグーグル先生に聞いてみる。
Advantage→活用、利点、うまみetc…
まぁ要するに得したらアドバンテージって事らしいです。
そんなアドバンテージ。普段よく見かけるのは直接カードやライフの増減に関するものがほとんど。ですが、アドバンテージにはもう一つ、目には見えない「隠れアドバンテージ」があるのです。
ではまずは例題(遊戯王)。
例題1:次の状況でのプレイヤーのアドを答えよ。
(1)《強欲の壺》を発動し、効果を解決した。
(2)相手の《竜の渓谷》の効果の発動にチェーンし、《サイクロン》(対象:《竜の渓谷》)を発動した。そして、逆順処理を完了した。
(3)相手のフィールド上に表側の《青眼の白龍》が存在するときに、《ライトニング・ボルテックス》を発動し、解決した。
答え:(1)+1 (2)+1 (3)-1
解説もとくには必要ないでしょう。
(1)《強欲の壺》を発動し、効果を解決した。
(2)相手の《竜の渓谷》の効果の発動にチェーンし、《サイクロン》(対象:《竜の渓谷》)を発動した。そして、逆順処理を完了した。
(3)相手のフィールド上に表側の《青眼の白龍》が存在するときに、《ライトニング・ボルテックス》を発動し、解決した。
答え:(1)+1 (2)+1 (3)-1
解説もとくには必要ないでしょう。
では応用編。
例題2:次の状況でのプレイヤーの実質アドバンテージを答えよ。
ここまでの戦いの経過で相手のデッキがカオス要素を組み込んだ【ライトロード】だということは把握している。相手のフィールドには《カイエントークン》が表側守備表示で存在している。
こちらは《忍者マスターHANZO》を召喚し、《忍法 超変化の術》を手札に加えて、それをセットしてターン終了。
相手のターン。相手は《ライトロード・サモナー ルミナス》を召喚。召喚成功時に《忍法 超変化の術》(対象:《忍者マスターHANZO》《カイエントークン》)を発動。効果処理でデッキから《コアキメイル・ドラゴ》を特殊召喚した。
答え:+2
解説:カードの移動だけを見た場合、こちらの消費は2枚、相手の消費は1枚、そしてこちらの利得が2枚の+1である。しかし、《コアキメイル・ドラゴ》の効果により、《ライトロード・サモナー ルミナス》の効果を発動することはできず、攻撃力でも《コアキメイル・ドラゴ》を超えることはできないため、「死に札」と化している。よってさらに+1して、合計アドは+2と見ることができる。
ここまでの戦いの経過で相手のデッキがカオス要素を組み込んだ【ライトロード】だということは把握している。相手のフィールドには《カイエントークン》が表側守備表示で存在している。
こちらは《忍者マスターHANZO》を召喚し、《忍法 超変化の術》を手札に加えて、それをセットしてターン終了。
相手のターン。相手は《ライトロード・サモナー ルミナス》を召喚。召喚成功時に《忍法 超変化の術》(対象:《忍者マスターHANZO》《カイエントークン》)を発動。効果処理でデッキから《コアキメイル・ドラゴ》を特殊召喚した。
答え:+2
解説:カードの移動だけを見た場合、こちらの消費は2枚、相手の消費は1枚、そしてこちらの利得が2枚の+1である。しかし、《コアキメイル・ドラゴ》の効果により、《ライトロード・サモナー ルミナス》の効果を発動することはできず、攻撃力でも《コアキメイル・ドラゴ》を超えることはできないため、「死に札」と化している。よってさらに+1して、合計アドは+2と見ることができる。
このように、実際にカードの枚数は変化しないが、カードが「死に札」と化すことで発生するのが「隠れアドバンテージ」である。
ちなみに、上記の例題2は、はったーの【忍ぜくたぁ】実戦の様子からの出題である。このときの対戦相手の手札は、《カオス・ソルジャー-開闢の使者》《トラゴエディア》《裁きの龍》《カオス・ソーサラー》が特殊召喚できない「死に札」になっていたので実質+6枚のアドバンテージを得ていた。
なぜ、これを「隠れアドバンテージ」と呼んでいるかというと、上記の例題のようにプレイヤーからはアドを得ているかどうかがわからないことが往々にしてあるからだ。ゆえに、「隠れ」なのである。これを得るためには何が必要だろうか。答えは相手のカードを「死に札」にすること、腐らせることである。
例を挙げよう。もし、君が【フルモンスター】を構築したならば、相手のデッキの《サイクロン》《大嵐》は使いどころを失い、「死に札」となって手札で腐っていくだろう。その情報を君が得ることができるかはわからないが、相手はそれらのカードをドローするたびに、アドバンテージを失っているといえる。逆に、相手が【次元帝】を使用してきた場合、君の《死者蘇生》《ダークアームド・ドラゴン》はおそらく「死に札」として手札で腐りきっていくだろう。このように極端なことではなくとも、相手のカードを一枚止めることが結果として相手の手札をすべて「死に札」に変える行動だったりと、意外と頻繁に発生してるのがこの「隠れアドバンテージ」である。
これを意識することで何が起こるかというと、より質の高い1:1交換を狙えるようになるのである。歩や香車で飛車角を打ち取るような、効果的な1:1交換が実現するのである。これらはしっかりと相手のマスト・カウンターカードを意識すると言い換えることもできる。「相手が何を狙い動いてくるか」これを考えることで質の高い交換を行える。
その練習として有効なのが、「いろんなデッキと戦う・いろんなデッキで戦う」ことである。今はインターネットが使えるならCGIなりなんなりでデッキを試運転することが容易に可能である。さまざまなデッキを実践することでそれぞれの強みと弱みをしっかりと把握する。それこそがもっとも効果の高い1:1交換を実現する方法である。
より費用対効果の高いカードの使い方を意識すれば、勝利はぐっと近づく!