年末年始のお休みの間、呑んで、寝て、呑んで、寝て、呑んで…。
結局、私…何してたんだ…(;・∀・)
はやぶさ党の佐賀ウマです。
先日、恩師の家に新年のあいさつに行ってきました。
その恩師の家の近くに、本物のクジラの骨で作られた橋(雪鯨橋)がある、とっても珍しいお寺があると聞き、天気も良かったので散歩ついでに連れて行ってもらいました。
瑞光寺さん
雪鯨橋(地元の人達には“くじら橋”と呼ばれているそうです)
昔、瑞光寺の住職が今の和歌山県太地町に行脚した時、不漁の為食べるのに困っていた村人の為に祈願をしたところ豊漁になりました。
のちにお礼として鯨の骨が寄進され、鯨の供養のために骨を使って橋を作った事が雪鯨橋の始まりだそうです。(最初は全て鯨の骨で出来ていたとか!)
詳しくはWikipedia→雪鯨橋
骨がこうやって橋になっているのは他では見た事が無いです。
鯨は捨てる所が無いとは言うけど、こんな大きな骨がドーン!と、すぐ近くで見て触れるのは凄いなぁと思います。
日本では鯨は肉を食べるのはもちろん。
歯・髭は将棋の駒や櫛などの細工や工芸品、からくり人形などに。
(私は中学校で大阪生まれの伝統芸能である文楽に鯨の髭が使われている事を習いました。)
筋は弓弦などの武具にもなるし、筋煮込みにもできるし(笑)
皮や脂肪、骨などからとった油は中性洗剤や口紅の材料などに利用されていたり、機械油としても優れていて、潤滑油や界面活性剤などになったり、なんとロケットエンジンにも使われていたとか!
油を搾った後の粕や血なども肥料にして、糞も香料に…と本当に全てが利用できるんです。
(これに対して、欧米では鯨油、鯨髭、鯨歯のみを利用し、鯨肉などの他の部分はほとんど廃棄していたそうです)
縄文時代の遺跡から、イルカやクジラの骨が大量に発掘されたり、鯨の骨を使って作られた土器や骨を加工して作った道具や装飾品などが多数発見されています。
長い歴史を鯨とともに歩んできた日本には、捕鯨を通じて信仰が生まれ、唄や踊り、伝統工芸から食文化まで、多くのくじら文化が実を結び、現代に伝承されています。
現在でも、とても身近なところでは、例えば私が住んでいる大阪には、はりはり鍋(鯨肉と水菜のお鍋)や、おでんにクジラのコロ(クジラの皮下脂肪を鯨油で揚げたもの)を入れる食文化があったり、スーパーで鯨の赤身やオバケ(尾の部分。関東では“さらし”と言うそうですね、白くてヒラヒラ)が普通に売られていたりします。
はりはり鍋の説明(農林水産省HP)
また、私の祖父が佐賀県の北部に住んでいて、私は子供の頃から唐津・呼子(捕鯨で栄えていた地域)に年に一度程度は遊びに行っていたので、捕鯨で栄えていた頃に出来たお屋敷を見たり、捕鯨が盛んだった頃からの文化が残っていたり、クジラのかぶら骨(上顎の軟骨)から作られている名産品の「玄海漬」「松浦漬」があったり、地域によっては鯨を使ったお雑煮があるなど、こちらでも鯨に縁がありました。
[お土産に是非!]佐賀県の名産品、松浦漬です↑↑
お酒めっちゃすすみます( *´艸`)
↑↑は呼子のジーラと言うお船🐋なんと海の中が見えるんです!!🐟
あと子供の頃、父から「給食で鯨の龍田揚げが出てなー固くてなぁ」って話を聞いて、興味津々になった私は「どんなもんかなぁ、食べてみたいなぁ、給食で出ないかなぁ」って思ってました(笑)
そんな感じで育ったので、私にとって鯨は特別な食べ物と言うより鶏や豚・牛ほど身近では無いけど羊や熊・鹿・猪などのジビエよりは身近な肉類の一つと言う感じです。
鯨がもっと一般的になって、くじら料理が手軽にいっぱい食べられるようになって欲しいなぁと思っています。
クジラの肉は高タンパク・高鉄分・牛や豚のような畜肉に比べて低カロリー!
筋トレやダイエットに理想的なタンパク源とされている鶏のササミと同じくらいのカロリーで、脂肪分はさらに低く、なんとササミの約半分だそうです。
筋トレ!ダイエットの物凄い味方じゃないですか!!(((o(*゚▽゚*)o)))
さらに牛・豚・鶏アレルギーの人でも鯨なら食べられる可能性が高い!
個人的に鯨料理で推したいのは鯨ユッケです!!
食中毒の影響で牛ユッケを提供するのに色々決まりが出来、気軽に食べられていたころよりも提供が難しくなっていたり、手間がかかる分値段が高くなったりしているので、ここで鯨の流通や値段が一般的になったら、絶対に流行ると思うのになぁ。
安く鯨ユッケとかコロのおでんとか竜田揚げなどの鯨料理が安く食べられるようになって欲しいなぁ…、いっぱい食べたい…(''◇'')と食いしん坊の願いです✨
日本の伝統であり、文化を守るためにも鯨が昔のように一般的になって欲しいと思います。